DAVID BOWIE / THE TRUTH UNVEILED 1978 【3CD】
DAVID BOWIE / THE TRUTH UNVEILED 1978 【3CD】
販売価格: 5,600円(税込)
在庫あり
商品詳細
1976年にSTATION TO STATIONに伴うツアーを終えてからのボウイは、おそらく音楽人生の中で最も過酷かつ充実した時期を過ごすことになる。というのもボウイの薬物依存は重度に達し、そのリハビリを環境を変え異国の地で行なう事になったのである。それがベルリンであった。俗に言うボウイのベルリン時代の幕開けである。まだ東西冷戦の激しい時代に、東西に分裂していた冷戦の最前線にボウイは居を構えるのであった。そして薬物依存のリハビリと平行して新しいアルバム作りにも着手したのである。
ボウイの精神状態は別として、音楽的には非常に実り多きベルリン時代であった。この時期ボウイの音楽的パートナーとして選ばれたのがブライアン・イーノである。イーノは元々前衛的な現代音楽、環境音楽を得意とする音楽家で、ボウイとは共通点が一見なさそうに思えるが、この融合が見事な名作を生み出すのだから不思議なものだ。ボウイとイーノの共同レコーディングで作られたアルバムは『ロウ』『英雄夢語り』『間借人』の三作で、総称してベルリン三部作と呼ばれている。いずれも名盤として数えられ、特に前二作はボウイの代表作とも言うべきものである。『ロウ』は半分がインスト曲というイーノの影響を色濃く反映したもので、従来のボウイのイメージとはかけ離れたものであったが、アルバム全体を覆う重厚で深遠な雰囲気は見事にボウイの楽曲と合致し、素晴らしい効果をあげることに成功している。パンクが全盛の時代にあえてこのような楽曲をぶつけてきたところにボウイの安易に時代に迎合しない姿勢が伺える。
続く『英雄夢語り』はドイツのロックにも影響を受けつつ、比率は減ったものの前作同様イーノの趣向が反映されたインスト曲が重要な役割を果たしている。タイトル曲「ヒーローズ」はボウイの代表曲として歌い継がれているし、日本人にとっては「モス・ガーデン」も忘れがたい楽曲であろう。さらに手を額にかざした有名なアルバム・ジャケットは日本人写真家である鋤田正義の手によるものである。
イーノとの共作という点で一般にベルリン三部作と呼ばれているが、この2作をリリース後にボウイはツアーに出ている。それがTHE ISOLAR IIと題された、いわゆるロウ&ヒーローズ・ツアーである。1978年3月29日サンディエゴを皮切りに、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアを回り、最後を日本で終えるという日程で全77公演が組まれた。本作はそのツアー最終の地となった日本公演より、1978年12月6日と7日に二日間連続で行なわれた大阪厚生年金会館公演を収録している。日本公演のツアー日程は以下の通り。
1978年12月6日 大阪厚生年金会館
1978年12月7日 大阪厚生年金会館
1978年12月9日 大阪万博会館
1978年12月11日 東京日本武道館
1978年12月12日 東京NHKホール
武道館が一日のみで、東京はそれ以外でNHKホール公演が組まれているところが面白い。また大阪も同一会場3連続ではなく、厚生年金会館で2連続で行なった後、そう大して遠くない同じ大阪市内の別の場所で行なうという変則的なものであった。特に最終日NHKホールは、場所がNHKだけにテレビ収録が行なわれ、完全収録ではないもののヤング・ミュージック・ショウにてライヴの様子が放送されたのも日本のファンにとってはお馴染みのものである。本作が収録されているのは、日本公演の最初の冒頭の2公演である。不思議なことに、NHKホール公演は映像や、映像由来のサウンドボード音源がCD化されており、武道館もオーディエンス録音がCD化されている。しかし大阪公演は今まで小規模なものを除けばCD化されるのは本作が初めてのことである。当然、初登場音源である。
ワールドツアー最終の地にして最初の公演である。セットリストは両日共通だったと思われる。厳かな「ワルシャワの幻想」でコンサートは開幕し、当時のニューアルバム『ロウ』と『英雄夢語り』の曲を中心にコンサートは構成されている。前半はイーノとの共同作業の末に生まれたインスト曲がメインで、後半はお馴染みのヒット曲が演奏されるという二部構成となっている。なぜか『ジギースターダスト』からの選曲が多いのが気になるところだが、最後は『ステーション・トゥ・ステーション』から3曲、そして最後は「愛しき反抗」で締めくくられる。このツアーは当時ライヴ・レコーディングされ『STAGE』というタイトルでリリースされたものの、コンサートの前後半が入れ替わりで実際のコンサートの構成がひっくり返されていた。当時コンサートに臨場したファンにとっては違和感を覚えるものであったが、後に実際の曲順に組み直されて再リリースされている。
今となってはボウイ・クラシックスとなっている「ヒーローズ」や「ビー・マイ・ワイフ」、「壊れた鏡」などが新曲として披露されているのみならず、「美女と野獣」や「沈黙の時代の子供たち」など、後にコンサートで演奏することがなくなった曲など、1978年ツアーならではの耳目を引く魅力的なセットリストである。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
KOSEINENKIN KAIKAN OSAKA JAPAN December 6, 1978
DISC ONE
01. Warszawa
02. Heroes
03. What In The World
04. Be My Wife
05. The Jean Genie
06. Blackout
07. Sense Of Doubt
08. Breaking Glass
09. Fame
10. Beauty And The Beast
11. Band Introduction
12. Five Years
13. Soul Love
14. Star
15. Hang On To Yourself
16. Ziggy Stardust
17. Suffragette City
18. Art Decade
19. Alabama Song
DISC TWO
01. Station To Station
02. TVC 15
03. Stay
04. Rebel Rebel
KOSEINENKIN KAIKAN OSAKA JAPAN December 7, 1978
DISC TWO
05. Warszawa
06. Heroes
07. What In The World
DISC THREE
01. Be My Wife
02. The Jean Genie
03. Blackout
04. Sense Of Doubt
05. Breaking Glass
06. Fame
07. Beauty And The Beast
08. Band Introduction
09. Five Years
10. Soul Love
11. Star
12. Hang On To Yourself
13. Ziggy Stardust
14. Suffragette City
15. Art Decade
16. Alabama Song
December 6, 1978 Osaka Japan Koseinenkin Kaikan
December 7, 1978 Osaka Japan Koseinenkin Kaikan
December 9, 1978 Banpaku Kaikan
December 11, 1978 Tokyo Budokan Arena
December 12, 1978 NHK Hall
ボウイの精神状態は別として、音楽的には非常に実り多きベルリン時代であった。この時期ボウイの音楽的パートナーとして選ばれたのがブライアン・イーノである。イーノは元々前衛的な現代音楽、環境音楽を得意とする音楽家で、ボウイとは共通点が一見なさそうに思えるが、この融合が見事な名作を生み出すのだから不思議なものだ。ボウイとイーノの共同レコーディングで作られたアルバムは『ロウ』『英雄夢語り』『間借人』の三作で、総称してベルリン三部作と呼ばれている。いずれも名盤として数えられ、特に前二作はボウイの代表作とも言うべきものである。『ロウ』は半分がインスト曲というイーノの影響を色濃く反映したもので、従来のボウイのイメージとはかけ離れたものであったが、アルバム全体を覆う重厚で深遠な雰囲気は見事にボウイの楽曲と合致し、素晴らしい効果をあげることに成功している。パンクが全盛の時代にあえてこのような楽曲をぶつけてきたところにボウイの安易に時代に迎合しない姿勢が伺える。
続く『英雄夢語り』はドイツのロックにも影響を受けつつ、比率は減ったものの前作同様イーノの趣向が反映されたインスト曲が重要な役割を果たしている。タイトル曲「ヒーローズ」はボウイの代表曲として歌い継がれているし、日本人にとっては「モス・ガーデン」も忘れがたい楽曲であろう。さらに手を額にかざした有名なアルバム・ジャケットは日本人写真家である鋤田正義の手によるものである。
イーノとの共作という点で一般にベルリン三部作と呼ばれているが、この2作をリリース後にボウイはツアーに出ている。それがTHE ISOLAR IIと題された、いわゆるロウ&ヒーローズ・ツアーである。1978年3月29日サンディエゴを皮切りに、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアを回り、最後を日本で終えるという日程で全77公演が組まれた。本作はそのツアー最終の地となった日本公演より、1978年12月6日と7日に二日間連続で行なわれた大阪厚生年金会館公演を収録している。日本公演のツアー日程は以下の通り。
1978年12月6日 大阪厚生年金会館
1978年12月7日 大阪厚生年金会館
1978年12月9日 大阪万博会館
1978年12月11日 東京日本武道館
1978年12月12日 東京NHKホール
武道館が一日のみで、東京はそれ以外でNHKホール公演が組まれているところが面白い。また大阪も同一会場3連続ではなく、厚生年金会館で2連続で行なった後、そう大して遠くない同じ大阪市内の別の場所で行なうという変則的なものであった。特に最終日NHKホールは、場所がNHKだけにテレビ収録が行なわれ、完全収録ではないもののヤング・ミュージック・ショウにてライヴの様子が放送されたのも日本のファンにとってはお馴染みのものである。本作が収録されているのは、日本公演の最初の冒頭の2公演である。不思議なことに、NHKホール公演は映像や、映像由来のサウンドボード音源がCD化されており、武道館もオーディエンス録音がCD化されている。しかし大阪公演は今まで小規模なものを除けばCD化されるのは本作が初めてのことである。当然、初登場音源である。
ワールドツアー最終の地にして最初の公演である。セットリストは両日共通だったと思われる。厳かな「ワルシャワの幻想」でコンサートは開幕し、当時のニューアルバム『ロウ』と『英雄夢語り』の曲を中心にコンサートは構成されている。前半はイーノとの共同作業の末に生まれたインスト曲がメインで、後半はお馴染みのヒット曲が演奏されるという二部構成となっている。なぜか『ジギースターダスト』からの選曲が多いのが気になるところだが、最後は『ステーション・トゥ・ステーション』から3曲、そして最後は「愛しき反抗」で締めくくられる。このツアーは当時ライヴ・レコーディングされ『STAGE』というタイトルでリリースされたものの、コンサートの前後半が入れ替わりで実際のコンサートの構成がひっくり返されていた。当時コンサートに臨場したファンにとっては違和感を覚えるものであったが、後に実際の曲順に組み直されて再リリースされている。
今となってはボウイ・クラシックスとなっている「ヒーローズ」や「ビー・マイ・ワイフ」、「壊れた鏡」などが新曲として披露されているのみならず、「美女と野獣」や「沈黙の時代の子供たち」など、後にコンサートで演奏することがなくなった曲など、1978年ツアーならではの耳目を引く魅力的なセットリストである。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
KOSEINENKIN KAIKAN OSAKA JAPAN December 6, 1978
DISC ONE
01. Warszawa
02. Heroes
03. What In The World
04. Be My Wife
05. The Jean Genie
06. Blackout
07. Sense Of Doubt
08. Breaking Glass
09. Fame
10. Beauty And The Beast
11. Band Introduction
12. Five Years
13. Soul Love
14. Star
15. Hang On To Yourself
16. Ziggy Stardust
17. Suffragette City
18. Art Decade
19. Alabama Song
DISC TWO
01. Station To Station
02. TVC 15
03. Stay
04. Rebel Rebel
KOSEINENKIN KAIKAN OSAKA JAPAN December 7, 1978
DISC TWO
05. Warszawa
06. Heroes
07. What In The World
DISC THREE
01. Be My Wife
02. The Jean Genie
03. Blackout
04. Sense Of Doubt
05. Breaking Glass
06. Fame
07. Beauty And The Beast
08. Band Introduction
09. Five Years
10. Soul Love
11. Star
12. Hang On To Yourself
13. Ziggy Stardust
14. Suffragette City
15. Art Decade
16. Alabama Song
December 6, 1978 Osaka Japan Koseinenkin Kaikan
December 7, 1978 Osaka Japan Koseinenkin Kaikan
December 9, 1978 Banpaku Kaikan
December 11, 1978 Tokyo Budokan Arena
December 12, 1978 NHK Hall