THE BEATLES / HISTORICAL HOLLYWOOD BOWL CONCERTS 【2DVD+3CD】
THE BEATLES / HISTORICAL HOLLYWOOD BOWL CONCERTS 【2DVD+3CD】
販売価格: 9,000円(税込)
在庫あり
商品詳細
マニア必携Mクローデル・レーベルより、昨年リリースされたハリウッドボウル公演のスペシャル・エディションに続いて、本作が通常版になります。内容、音質、装丁、これらクオリティにおいて従来にない高レベルの、ハリウッドボウル公演のみならず、Mクローデルというレーベル自身の集大成でもあるであろう、究極のセット。重量感あるこのセットを手にしたとき、胸は高鳴り、その満足感は今までのコレクターズ・アイテムになかった感動を覚えることでしょう。古くはアナログ時代から定番の音源であり、CD時代になってYD、そしてMID NIGHT BEATなどをお持ちの方もいることでしょう。その後も手を変え品を変え、様々なレーベルが様々な形でリリースしてきた、このハリウッドボウル・コンサート。その決定盤です。
ビートルズ及びソロの専門レーベルとして数々の名作や初登場音源/映像をリリースしてきたMクローデルが、この定番だったハリウッドボウルコンサートに今まで手をつけなかったのは思えば不思議なことでした。しかし、既発盤が数多く存在するコンサートだけに、新たにリリースするに足るマテリアルとクオリティが伴っていないと意味がありません。今回は、世界的に有名なコレクターが音頭をとってワン・タイムのプロジェクト・チームを結成、世界中のマニアに協力を要請し素材を集めた結果、驚きのマテリアルが次々に集まり、とうとうこれだけのボリュームになってしまいました。しかしながら余計なものは何一つなく、ハリウッドボウル・コンサートを集大成するには必要なものばかり。逆説的に、従来の2枚組や、せいぜい3枚組でしか収録されていなかったハリウッドボウルは全て不完全なものといえるでしょう。個々のメンバーは秘匿されなければなりませんが、ある世界では有名な人たちが集まったこれだけのプロジェクト・チームは二度と結成されないでしょう。
まず音源から解説しましょう。ディスク1は1964年8月23日公演の、従来と異なるロウジェネ新ソースでの収録。はっきりいってこの音質はすごいです。今までMID NIGHT BEAT及びそのコピー盤に慣れた耳には新鮮な驚きをもって迎えられるでしょう。これは既発をイコライジングしただけではとうてい望めないレベルの高音質で、本作に使用されたマスターがMID NIGHT BEATとは全く別のさらにジェネレーションが若いことを示唆しています。ディスク1の後半は1977年にリリースされたライヴ・アルバム『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』のリマスター音源を収録しています。1964年と1965年のそれぞれのコンサートからベストテイクを編纂して作られたというのは有名な話ですが、年代が異なるにも関わらず違和感が希薄なのには驚かされます。それくらいビートルズの演奏が成熟していたということでしょうか。こちらも、ただアルバムから針で起こしたものではなく、きちんとレストアされ、針音などもないクリーンな仕上がりとなっており、その意味でも決定盤と言えるでしょう。
ディスク2は1965年8月29日と8月30日のコンサートを、二日間、完全収録しています。こちらもディスク1同様のルートで入手した新マスターを使用、従来にない高音質を実現しており、一旦本作の収録を聴くと、もう二度と既発盤には戻れないでしょう。8月29日のコンサートはアタマ2曲においてポールのマイクがオフになってしまうというトラブルがありますが、その様子も生々しく収録されています。
ディスク3はハリウッドボウル関連のレア音源集になっています。まず前半は1964年8月23日のコンサートのモノ・アセテート音源が収録されています。アナログ時代、ハリウッドボウルといえばこの音源でしたが、本作に収録されているのは、モノ・アセテートを綺麗にトランスファーしたもので、針音やアセテート特有のパチパチといったノイズもなく、クレジットがなければこれがアセテート音源であると気付かないくらいに、クリーンでノイズレスな音源です。過去においてLP時代のWIZARD盤が1964年ハリウッドボウルの音質では最高峰とされてきましたが、それと比べても本作に収録の方が上をいっていることは明白。これは是非聴いて比べていただきたいと思います。
そして後半は、オーディエンス音源を含む様々なバージョンを収録。サウンドボード音源があるためか、断片ながらオーディエンス録音が存在することは今まで看過されてきましたが、実際は本作に収録してあるとおり、断片的なものも含め、様々なソースのオーディエンス音源があることが伺えます。もちろん音質ではサウンドボード音源にはかないませんが、その時代、その場所の空気、ファンの熱気みたいなものを感じてもらえるのではないでしょうか。このオーディエンス音源は1964年はもちろん、1965年の二日間のコンサートにおいても存在するものは全て収録しています。
最後にこれは特筆すべきことですが、年代物のテープを再生する際に必ずピッチの問題が生じます。これはテープの構造上の宿命ともいうべきもので、電圧、機材、経年変化などの要因により、古いテープを再生する際にピッチの乱れは不可避なものなのです。本作における特長のひとつは、このピッチ調整を厳密に行なっているという点です。既発盤では一様に不正確だったこのピッチが、本来あるべきものに調整されているというのは大きなメリットで、例えば恐らく多くの人が所有しているであろうMID NIGHT BEATと本作を一緒に再生すると、MID NIGHT BEATはどんどん遅れていくのが確認できます。つまりMID NIGHT BEATはピッチが遅く、そのため演奏もダラリとしたものになっているのです。音質の良さのみならず、このピッチ調整がきちんと施されているというのも、本作が決定盤である大きな要素となっています。
続いて映像の紹介です。トータルでDVD2枚分、全部ハリウッドボウル関連!こんなにマテリアルがあったとは驚きです。今まで見ることのできなかった初登場映像をふんだんに盛り込み、既発映像も大幅なクオリティアップ。本作のために古いリールを世界中のマニアからお借りして、まさに集大成となっています。中には現代では廃れてしまった専用機材でないと再生できないリールなどもあり、このプロジェクトの鬼門となっていましたが、それら困難を乗り越えてこの作品が完成しています。
DVDディスクの1は1964年8月23日のコンサートを収録。比較的映像の残されているこの日のコンサートですが、とは言っても断片なものもあり、ほとんど欠けている曲もあり、なかなか通しての映像というのはありませんでした、というより不可能でした。本作では司会者によるイントロダクションから、開演前の会場の様子を交え、通してひとつのコンサートを鑑賞できるように再構築しています。はっきり言ってこの映像はすごいです。大歓声の中、ステージに登場したビートルズ、チューニングをし、ジョンがマイクを確かめ、ポールはマイクの位置を移動させ、高らかなカウントからコンサートが始まります。レコーディングを意識していたためと思われますが、メンバーのノリは非常によく、ジョンの声の凄さを改めて実感。ポールは有り余るエネルギーを発するかのようにベースを振りながらの演奏。これら全て映像だからこそ視認出来ること。しかも今までの断片だったもの、画質の悪かったもの、それらとは比べ物にならないくらいのクオリティで眼前に現れるのです!!しかも複数のカメラで撮影されている、いわゆるプロショットですので、まったく飽きがきません。「Roll Over Beethoven」ではジョージが腰をかがめてイントロフレーズを弾く、その時のドヤ顔(笑)、さらに短いながらも、「Can’t Buy Me Love」の演奏シーンは初登場。足りない部分は、この年の全米ツアーにおける各地の映像をコラージュして作られています。もちろん会場が異なりますが、同曲の演奏シーンを完全にシンクロさせて視聴者に違和感を与えません。「Things We Said Today」もこれだけきちんとした形で通して違和感なく視聴出来るのは初めてではないでしょうか。そして最後の「Long Tall Sally」の熱演と、それに呼応する盛り上がりは凄まじいものがあります。性格は異なりますが、まさにこれぞ日本公演やシェアなどと並ぶ、ビートルズのコンサート映像。しかも年代が1964年ということで、アメリカで一番人気の盛り上がっていた時代のビートルズのコンサートが素晴らしい映像で堪能できるのです。
さらにDVDディスク1には、1964年に撮影された映像をカメラ毎に分離した形で全てを収録しています。先のコンサート構築映像に使用されなかったショットももちろん含みますし、それぞれどのような違いがあるかマルチアングルで比べられるように収録したものなど、この時に撮影された全映像、8mm、16mm、編集違いなど、すべて収録しているのです。
DVDディスク2は1965年編です。一番最初は1965年8月29日の、なんとカラー8mm映像。もちろん音声もリアルタイムのものが付随しています。いくぶん色彩が経年変化しているものの、写真すら少ない1965年のハリウッドボウル公演が、なんとカラー映像で残されていることに驚かされます。しかも、コピー・フィルムからテレシネしたものなので、画質の鮮明度は従来のものとは比較にならないくらいクリア。輪郭が甘い何段階もジェネレーションが落ちた既発アナログ・テレシネの映像とは、同じ映像とは思えないくらいの鮮度です。1965年8月30日のコンサートは残念ながらカラーでは残されていませんが、短いながら16mmの美しい白黒映像で残されています。会場外の様子から、観客、コンサートの様子などが収録されています。引きの映像ではステージの様子がしっかり映っているので、1964年とステージ装飾の違いを見比べるのも面白いかもしれません。
続いて、1965年のハリウッドボウルコンサートを題材として作成されたドキュメンタリー番組が収録されています。どのような意図で製作されたのか、これが実際に放送されたのかどうか不明ですが、当時製作されたことは間違いなく、使われている映像、インタビュー、ファンの様子などはすべて当時のものです。当時の女の子が高いチケットを購入してコンサートを待ち望んでいる様子などは胸を打たれます。コンサート本編のみならず、このように大都会ロサンゼルスを挙げての大騒ぎ、ビートルズのコンサートというのが一大イベントであったことが伺えます。 次に収録されているのは1964年8月23日に行なわれたコンサートを前にしての恒例となった記者会見、そして1965年8月29日に行なわれた、やはり同じく記者会見の様子を収録しています。
最後はボーナストラックとして1965年8月31日、ハリウッドボウル公演の翌日、サンフランシスコはカウパレスでのコンサートの映像を収録しています。これがかなりレアな映像で、ハリウッドボウルコンサートとは雰囲気が異なり室内会場でのコンサート。ジョンは帽子を被ってステージに立っています。女の子のファンが興奮のあまりステージに上がってメンバーに近づこうとするのを必死で引き離すセキュリティの様子なども克明に収録されています。
2011年にスペシャル・エディションとしてリリースされたビートルズのハリウッドボウル公演。本作は、その通常普及版として、3CD+2DVDのセットになります。もはやこれだけの作品を作り上げるのは二度と不可能でしょう。CDラックの中に入れても大きな存在感と威圧感を発するであろう、ずっしり重い豪華3CD+2DVDのセット。もちろん美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付!!!
DVD DISC ONE
“LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL” HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 23, 1964
01. Introduction
02. Announcement
03. Beatles Appearance
04. tuning
05. Twist And Shout
06. You Can’t Do That
07. All My Loving
08. She Loves You
09. Things We Said Today
10. Roll Over Beethoven
11. Can’t Buy Me Love
12. If I Fell
13. I Want To Hold Your Hand
14. Boys
15. A Hard Day’s Night
16. Long Tall Sally
FILM ARCHIVES
Camera A - Raw
Cmaera A - Audio Sync
Camera A - Alt. Edit #1
Camera A - Alt. Edit #2
Camera B - Raw
Camera B - Audio Sync.
Camera B - Wide Screen
Camera B - 8mm Film Print
Camera C - “Hollywood Starnews”
Camera C - Audio Sync.
Camera D - by “Encore Entertaiment”
Camera A+B+C+D Multi Angle
DVD DISC TWO
01. Hollywood Bowl Color 8mm Film Digital Tele-cine August 29, 1965
02. Hollywood Bowl B&W 16mm Film August 30, 1965
03. Hollywood Bowl Concert Documentary in 1965
04. A Press Conference at Cinnamon Cinder in 1964
05. A Press Conference at Capitol Records in 1965
BONUS FOOTAGE
06. Cow Palace San Francisco August 31, 1965 Afternoon Concert
DISC ONE
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 23, 1964
RE-MASTER VERSION
01. Introductions
02. Twist And Shout
03. You Can't Do That
04. All My Loving
05. She Loves You
06. Things We Said Today
07. Roll Over Beethoven
08. Can't Buy Me Love
09. If I Fell
10. I Want To Hold Your Hand
11. Boys
12. A Hard Day's Night
13. Long Tall Sally
“LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL”
1977 RELEASE VERSION RE-MASTER VERSION
14. Introductions
15. Twist And Shout
16. She's A Woman
17. Dizzy Miss Lizzy
18. Ticket To Ride
19. Can't Buy Me Love
20. Things We Said Today
21. Roll Over Beethoven
22. Boys
23. A Hard Day's Night
24. Help
25. All My Loving
26. She Loves You
27. Long Tall Sally
DISC TWO
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 29, 1965 RE-MASTER VERSION
01. Opening
02. Twist And Shout
03. She's A Woman
04. I Feel Fine
05. Dizzy Miss Lizzy
06. Ticket To Ride
07. Everybody's Trying To Be My Baby
08. Can't Buy Me Love
09. Baby's In Black
10. I Wanna Be Your Man
11. A Hard Day's Night
12. Help
13. I'm Down
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 30, 1965 RE-MASTER VERSION
14. Opening
15. Twist And Shout
16. She's A Woman
17. I Feel Fine
18. Dizzy Miss Lizzy
19. Ticket To Ride
20. Everybody's Trying To Be My Baby
21. Can't Buy Me Love
22. Baby's In Black
23. I Wanna Be Your Man
24. A Hard Day's Night
25. Help
26. I'm Down
DISC THREE
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 23, 1964 MONO ACETATES VERSION
01. Introductions
02. Twist And Shout
03. You Can't Do That
04. All My Loving
05. She Loves You
06. Things We Said Today
07. Roll Over Beethoven
08. Can't Buy Me Love
09. If I Fell
10. I Want To Hold Your Hand
11. Boys
12. A Hard Day's Night
13. Long Tall Sally
AUDIENCE SOURCE #1
14. Audience Applause
15. Twist And Shout
16. You Can't Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Things We Said Today
20. Roll Over Beethoven
21. I Want To Hold Your Hand
22. Boys
23. A Hard Day's Night
24. Long Tall Sally
25. After The Show
AUDIENCE SOURCE #2
26. Annoucement
27. Twist And Shout
AUDIENCE SOURCE #3
28. She Loves You
AUDIENCE SOURCE #4
29. Audience Applause
30. Twist And Shout
31. All My Loving
STEREO VERSION
32. Introduction
33. Twist And Shout
34. You Can't Do That
35. All My Loving
1966 MONO VERSION
36. You Can't Do That
37. If I Fell
38. I Want To Hold Your Hand
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 29, 1965 AUDIENCE SOURCE
39. Twist And Shout
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 30, 1965 AUDIENCE SOURCE
40. Twist And Shout
41. She's A Woman
ビートルズ及びソロの専門レーベルとして数々の名作や初登場音源/映像をリリースしてきたMクローデルが、この定番だったハリウッドボウルコンサートに今まで手をつけなかったのは思えば不思議なことでした。しかし、既発盤が数多く存在するコンサートだけに、新たにリリースするに足るマテリアルとクオリティが伴っていないと意味がありません。今回は、世界的に有名なコレクターが音頭をとってワン・タイムのプロジェクト・チームを結成、世界中のマニアに協力を要請し素材を集めた結果、驚きのマテリアルが次々に集まり、とうとうこれだけのボリュームになってしまいました。しかしながら余計なものは何一つなく、ハリウッドボウル・コンサートを集大成するには必要なものばかり。逆説的に、従来の2枚組や、せいぜい3枚組でしか収録されていなかったハリウッドボウルは全て不完全なものといえるでしょう。個々のメンバーは秘匿されなければなりませんが、ある世界では有名な人たちが集まったこれだけのプロジェクト・チームは二度と結成されないでしょう。
まず音源から解説しましょう。ディスク1は1964年8月23日公演の、従来と異なるロウジェネ新ソースでの収録。はっきりいってこの音質はすごいです。今までMID NIGHT BEAT及びそのコピー盤に慣れた耳には新鮮な驚きをもって迎えられるでしょう。これは既発をイコライジングしただけではとうてい望めないレベルの高音質で、本作に使用されたマスターがMID NIGHT BEATとは全く別のさらにジェネレーションが若いことを示唆しています。ディスク1の後半は1977年にリリースされたライヴ・アルバム『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』のリマスター音源を収録しています。1964年と1965年のそれぞれのコンサートからベストテイクを編纂して作られたというのは有名な話ですが、年代が異なるにも関わらず違和感が希薄なのには驚かされます。それくらいビートルズの演奏が成熟していたということでしょうか。こちらも、ただアルバムから針で起こしたものではなく、きちんとレストアされ、針音などもないクリーンな仕上がりとなっており、その意味でも決定盤と言えるでしょう。
ディスク2は1965年8月29日と8月30日のコンサートを、二日間、完全収録しています。こちらもディスク1同様のルートで入手した新マスターを使用、従来にない高音質を実現しており、一旦本作の収録を聴くと、もう二度と既発盤には戻れないでしょう。8月29日のコンサートはアタマ2曲においてポールのマイクがオフになってしまうというトラブルがありますが、その様子も生々しく収録されています。
ディスク3はハリウッドボウル関連のレア音源集になっています。まず前半は1964年8月23日のコンサートのモノ・アセテート音源が収録されています。アナログ時代、ハリウッドボウルといえばこの音源でしたが、本作に収録されているのは、モノ・アセテートを綺麗にトランスファーしたもので、針音やアセテート特有のパチパチといったノイズもなく、クレジットがなければこれがアセテート音源であると気付かないくらいに、クリーンでノイズレスな音源です。過去においてLP時代のWIZARD盤が1964年ハリウッドボウルの音質では最高峰とされてきましたが、それと比べても本作に収録の方が上をいっていることは明白。これは是非聴いて比べていただきたいと思います。
そして後半は、オーディエンス音源を含む様々なバージョンを収録。サウンドボード音源があるためか、断片ながらオーディエンス録音が存在することは今まで看過されてきましたが、実際は本作に収録してあるとおり、断片的なものも含め、様々なソースのオーディエンス音源があることが伺えます。もちろん音質ではサウンドボード音源にはかないませんが、その時代、その場所の空気、ファンの熱気みたいなものを感じてもらえるのではないでしょうか。このオーディエンス音源は1964年はもちろん、1965年の二日間のコンサートにおいても存在するものは全て収録しています。
最後にこれは特筆すべきことですが、年代物のテープを再生する際に必ずピッチの問題が生じます。これはテープの構造上の宿命ともいうべきもので、電圧、機材、経年変化などの要因により、古いテープを再生する際にピッチの乱れは不可避なものなのです。本作における特長のひとつは、このピッチ調整を厳密に行なっているという点です。既発盤では一様に不正確だったこのピッチが、本来あるべきものに調整されているというのは大きなメリットで、例えば恐らく多くの人が所有しているであろうMID NIGHT BEATと本作を一緒に再生すると、MID NIGHT BEATはどんどん遅れていくのが確認できます。つまりMID NIGHT BEATはピッチが遅く、そのため演奏もダラリとしたものになっているのです。音質の良さのみならず、このピッチ調整がきちんと施されているというのも、本作が決定盤である大きな要素となっています。
続いて映像の紹介です。トータルでDVD2枚分、全部ハリウッドボウル関連!こんなにマテリアルがあったとは驚きです。今まで見ることのできなかった初登場映像をふんだんに盛り込み、既発映像も大幅なクオリティアップ。本作のために古いリールを世界中のマニアからお借りして、まさに集大成となっています。中には現代では廃れてしまった専用機材でないと再生できないリールなどもあり、このプロジェクトの鬼門となっていましたが、それら困難を乗り越えてこの作品が完成しています。
DVDディスクの1は1964年8月23日のコンサートを収録。比較的映像の残されているこの日のコンサートですが、とは言っても断片なものもあり、ほとんど欠けている曲もあり、なかなか通しての映像というのはありませんでした、というより不可能でした。本作では司会者によるイントロダクションから、開演前の会場の様子を交え、通してひとつのコンサートを鑑賞できるように再構築しています。はっきり言ってこの映像はすごいです。大歓声の中、ステージに登場したビートルズ、チューニングをし、ジョンがマイクを確かめ、ポールはマイクの位置を移動させ、高らかなカウントからコンサートが始まります。レコーディングを意識していたためと思われますが、メンバーのノリは非常によく、ジョンの声の凄さを改めて実感。ポールは有り余るエネルギーを発するかのようにベースを振りながらの演奏。これら全て映像だからこそ視認出来ること。しかも今までの断片だったもの、画質の悪かったもの、それらとは比べ物にならないくらいのクオリティで眼前に現れるのです!!しかも複数のカメラで撮影されている、いわゆるプロショットですので、まったく飽きがきません。「Roll Over Beethoven」ではジョージが腰をかがめてイントロフレーズを弾く、その時のドヤ顔(笑)、さらに短いながらも、「Can’t Buy Me Love」の演奏シーンは初登場。足りない部分は、この年の全米ツアーにおける各地の映像をコラージュして作られています。もちろん会場が異なりますが、同曲の演奏シーンを完全にシンクロさせて視聴者に違和感を与えません。「Things We Said Today」もこれだけきちんとした形で通して違和感なく視聴出来るのは初めてではないでしょうか。そして最後の「Long Tall Sally」の熱演と、それに呼応する盛り上がりは凄まじいものがあります。性格は異なりますが、まさにこれぞ日本公演やシェアなどと並ぶ、ビートルズのコンサート映像。しかも年代が1964年ということで、アメリカで一番人気の盛り上がっていた時代のビートルズのコンサートが素晴らしい映像で堪能できるのです。
さらにDVDディスク1には、1964年に撮影された映像をカメラ毎に分離した形で全てを収録しています。先のコンサート構築映像に使用されなかったショットももちろん含みますし、それぞれどのような違いがあるかマルチアングルで比べられるように収録したものなど、この時に撮影された全映像、8mm、16mm、編集違いなど、すべて収録しているのです。
DVDディスク2は1965年編です。一番最初は1965年8月29日の、なんとカラー8mm映像。もちろん音声もリアルタイムのものが付随しています。いくぶん色彩が経年変化しているものの、写真すら少ない1965年のハリウッドボウル公演が、なんとカラー映像で残されていることに驚かされます。しかも、コピー・フィルムからテレシネしたものなので、画質の鮮明度は従来のものとは比較にならないくらいクリア。輪郭が甘い何段階もジェネレーションが落ちた既発アナログ・テレシネの映像とは、同じ映像とは思えないくらいの鮮度です。1965年8月30日のコンサートは残念ながらカラーでは残されていませんが、短いながら16mmの美しい白黒映像で残されています。会場外の様子から、観客、コンサートの様子などが収録されています。引きの映像ではステージの様子がしっかり映っているので、1964年とステージ装飾の違いを見比べるのも面白いかもしれません。
続いて、1965年のハリウッドボウルコンサートを題材として作成されたドキュメンタリー番組が収録されています。どのような意図で製作されたのか、これが実際に放送されたのかどうか不明ですが、当時製作されたことは間違いなく、使われている映像、インタビュー、ファンの様子などはすべて当時のものです。当時の女の子が高いチケットを購入してコンサートを待ち望んでいる様子などは胸を打たれます。コンサート本編のみならず、このように大都会ロサンゼルスを挙げての大騒ぎ、ビートルズのコンサートというのが一大イベントであったことが伺えます。 次に収録されているのは1964年8月23日に行なわれたコンサートを前にしての恒例となった記者会見、そして1965年8月29日に行なわれた、やはり同じく記者会見の様子を収録しています。
最後はボーナストラックとして1965年8月31日、ハリウッドボウル公演の翌日、サンフランシスコはカウパレスでのコンサートの映像を収録しています。これがかなりレアな映像で、ハリウッドボウルコンサートとは雰囲気が異なり室内会場でのコンサート。ジョンは帽子を被ってステージに立っています。女の子のファンが興奮のあまりステージに上がってメンバーに近づこうとするのを必死で引き離すセキュリティの様子なども克明に収録されています。
2011年にスペシャル・エディションとしてリリースされたビートルズのハリウッドボウル公演。本作は、その通常普及版として、3CD+2DVDのセットになります。もはやこれだけの作品を作り上げるのは二度と不可能でしょう。CDラックの中に入れても大きな存在感と威圧感を発するであろう、ずっしり重い豪華3CD+2DVDのセット。もちろん美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付!!!
DVD DISC ONE
“LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL” HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 23, 1964
01. Introduction
02. Announcement
03. Beatles Appearance
04. tuning
05. Twist And Shout
06. You Can’t Do That
07. All My Loving
08. She Loves You
09. Things We Said Today
10. Roll Over Beethoven
11. Can’t Buy Me Love
12. If I Fell
13. I Want To Hold Your Hand
14. Boys
15. A Hard Day’s Night
16. Long Tall Sally
FILM ARCHIVES
Camera A - Raw
Cmaera A - Audio Sync
Camera A - Alt. Edit #1
Camera A - Alt. Edit #2
Camera B - Raw
Camera B - Audio Sync.
Camera B - Wide Screen
Camera B - 8mm Film Print
Camera C - “Hollywood Starnews”
Camera C - Audio Sync.
Camera D - by “Encore Entertaiment”
Camera A+B+C+D Multi Angle
DVD DISC TWO
01. Hollywood Bowl Color 8mm Film Digital Tele-cine August 29, 1965
02. Hollywood Bowl B&W 16mm Film August 30, 1965
03. Hollywood Bowl Concert Documentary in 1965
04. A Press Conference at Cinnamon Cinder in 1964
05. A Press Conference at Capitol Records in 1965
BONUS FOOTAGE
06. Cow Palace San Francisco August 31, 1965 Afternoon Concert
DISC ONE
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 23, 1964
RE-MASTER VERSION
01. Introductions
02. Twist And Shout
03. You Can't Do That
04. All My Loving
05. She Loves You
06. Things We Said Today
07. Roll Over Beethoven
08. Can't Buy Me Love
09. If I Fell
10. I Want To Hold Your Hand
11. Boys
12. A Hard Day's Night
13. Long Tall Sally
“LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL”
1977 RELEASE VERSION RE-MASTER VERSION
14. Introductions
15. Twist And Shout
16. She's A Woman
17. Dizzy Miss Lizzy
18. Ticket To Ride
19. Can't Buy Me Love
20. Things We Said Today
21. Roll Over Beethoven
22. Boys
23. A Hard Day's Night
24. Help
25. All My Loving
26. She Loves You
27. Long Tall Sally
DISC TWO
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 29, 1965 RE-MASTER VERSION
01. Opening
02. Twist And Shout
03. She's A Woman
04. I Feel Fine
05. Dizzy Miss Lizzy
06. Ticket To Ride
07. Everybody's Trying To Be My Baby
08. Can't Buy Me Love
09. Baby's In Black
10. I Wanna Be Your Man
11. A Hard Day's Night
12. Help
13. I'm Down
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 30, 1965 RE-MASTER VERSION
14. Opening
15. Twist And Shout
16. She's A Woman
17. I Feel Fine
18. Dizzy Miss Lizzy
19. Ticket To Ride
20. Everybody's Trying To Be My Baby
21. Can't Buy Me Love
22. Baby's In Black
23. I Wanna Be Your Man
24. A Hard Day's Night
25. Help
26. I'm Down
DISC THREE
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 23, 1964 MONO ACETATES VERSION
01. Introductions
02. Twist And Shout
03. You Can't Do That
04. All My Loving
05. She Loves You
06. Things We Said Today
07. Roll Over Beethoven
08. Can't Buy Me Love
09. If I Fell
10. I Want To Hold Your Hand
11. Boys
12. A Hard Day's Night
13. Long Tall Sally
AUDIENCE SOURCE #1
14. Audience Applause
15. Twist And Shout
16. You Can't Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Things We Said Today
20. Roll Over Beethoven
21. I Want To Hold Your Hand
22. Boys
23. A Hard Day's Night
24. Long Tall Sally
25. After The Show
AUDIENCE SOURCE #2
26. Annoucement
27. Twist And Shout
AUDIENCE SOURCE #3
28. She Loves You
AUDIENCE SOURCE #4
29. Audience Applause
30. Twist And Shout
31. All My Loving
STEREO VERSION
32. Introduction
33. Twist And Shout
34. You Can't Do That
35. All My Loving
1966 MONO VERSION
36. You Can't Do That
37. If I Fell
38. I Want To Hold Your Hand
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 29, 1965 AUDIENCE SOURCE
39. Twist And Shout
HOLLYWOOD BOWL LOS ANGELES CA U.S.A.
AUGUST 30, 1965 AUDIENCE SOURCE
40. Twist And Shout
41. She's A Woman