THE BEATLES / TWICHENHAM FILMING SESSION 1968 【1CD】
THE BEATLES / TWICHENHAM FILMING SESSION 1968 【1CD】
販売価格: 3,300円(税込)
在庫あり
商品詳細
1966年8月のアメリカン・ツアーを終え、その後ビートルズはコンサート活動の一切をやめることを決意する。 ポールはコンサートの継続を希望し、それは現在も大規模なツアーを行っていることからもわかる。 リンゴは性格的に他のメンバーの決定に従うという立場をとっていた。 しかしツアーに出ることを最も嫌がっていたのはジョージであり、ジョンもどちらかといえば否定的な考えを持っていた。 絶叫する観客を前に同じ曲を繰り返し演奏することに音楽的成長が感じられないこと、それでも休みなくツアーをまわらねばならなかったこと。 短期間で世界を席巻したビートルズは疲れていたのであろう。
ビートルズが初めてアメリカのファンの前に姿を現したのはエド・サリヴァン・ショウにおいてであった。 その時から毎年同番組に出演し、ライヴ演奏を披露してきた。ビートルズにとって全米進出のきっかけとなった番組である。 そんなエド・サリヴァン・ショウで、ビートルズは初めての試みとして、「Paperback Writer」と「Rain」の2曲のプロモーション映像を撮影し、それを番組に提供することにより、生出演の煩わしさを回避したのである。 そのため、この2曲に関しては素晴らしい画質の映像が残されている。実際のライヴに立つことはなくなってしまったが、このようにスタジオでライヴ演奏すること、それを撮影して使いまわしするというアイデアを気に入ったビートルズは、次々にプロモーション映像を撮影することになる。
イギリスのテレビ司会者デヴィッド・フロストという人物がいる。 残念ながら2013年に鬼籍に入ってしまったが、50年以上に渡りテレビで活躍した「Sir」の称号を持つ人物である。 1977年ウォーターゲート事件におけるニクソン大統領へのインタビューで有名になり、その後も歴代英首相や米大統領を取材することになる。 世間的には政治家や各界の著名人への取材で有名なフロストであるが、我々ビートルズ・ファンにとっては「Hey Jude」を演奏した番組の司会者として記憶される。 フロストが初めてビートルズを取材したのは1964年、勃興する新しいブリティッシュ・ミュージック現象の取材の一環として、「A HARD DAY’S NIGHT」の撮影中のことであった。 それから4年後、フロストが司会を務める冠番組にビートルズが出演し、観客をスタジオに入れ演奏を行なったのである。
収録は1968年9月4日、後にゲット・バック・セッションでも使われたトゥイッケンナム撮影スタジオで行なわれた。 スタジオ・セットは三日間かけてセッティングされたという。撮影監督は「Paperback Writer」「Rain」と同様、マイケル・リンゼイ・ホッグが担当した。 冒頭でジョージ・マーティンが作曲した「By George! It’s The David Frost Theme」というテーマをビートルズが演奏する。そしてフロストが登場し、「世界で最も偉大なティー・ルームのオーケストラ」という形容でビートルズを紹介する。
最初に収録されたのは「Hey Jude」である。ポールはアップライト・ピアノに座し、ジョンとジョージはアンプとドラム台に座っている。 バックにはタキシードに身を包んだ36人のオーケストラ、そして300人のエキストラが用意された。彼らがナナナナ〜の合唱隊の役割を果たしている。 この時、トータルで何テイク撮影されたかは正確にはわかっていないが、少なくとも3テイクは撮影されたことが判明している。 現在プロモーション・フィルムとして視聴することが出来るのは、その内テイク1とテイク3を編集したものが主となっている。 続いて「Revolution」である。スタジオ・バージョンに新しいライヴ・ヴォーカル・トラックを重ねたもので、スタジオ・バージョンと大きく異なる点として、ポールとジョージが合いの手コーラスを挿入している点が挙げられる。 本作は、このDAVID FROST SHOWの音源をメインに、「Hey Jude」のセッション及び、1968年と1969年のセッション音源を収録している。
【1968年7月29日EMIスタジオ】
まず最初に収録されているのは1968年7月29日EMIスタジオにおける「Hey Jude」のテイク1から3である。 テイク1は非常にシンプルなテイクで、後半のコーラス部分はポールがアドリブ・ヴォーカルで通している。 連打するピアノにポールの迫力あるヴォーカルがたまらない。エンディングはフェイド・アウトではなく、アコースティック・ギターをガチャガチャかき鳴らしておわるという面白いもの。 最後にジョンの声が聞こえるので、これはジョンの手によるものだろう。 テイク2はいくぶん最終テイクを意識したもので、ポールは落ち着いて抑制した歌い方をしている。後半のコーラスはまだ入らず、ポールがひとりでここでもアドリブ・ヴォーカルを加えているが、 テイク1に比べるとおとなしめの感じである。 テイク3は短い収録ながら、今回の初登場音源である。しかも非常に興味深いテイクであり、ビートルズ・ファンにはたまらないものとなっている。 まずカウントを入れているのがジョンなのである「トゥ〜スリ〜・・・」。そしておもむろにポールが「ヘイ・ジュ〜」と歌い出す。ところがすぐにジョンが「オ〜、ポール」といって演奏を中断させてしまう。 そしてジョンとポールがジョークを言い合って笑い出している。そこへドラムセットに座ったリンゴが割り込んできて「Do I love you〜」と調子っぱずれで歌い出し、ジョンにとめられている「リンゴ、やめてくれよ」。 そこへ冷静なジョージが「さ、もう一回やろうよ」。ポール「ああ、わかった」・・・笑いあり、ジョークあり、この短いトラックにビートルズの人間関係、和やかな雰囲気が凝縮されている、そんな初登場音源である。
【1968年9月4日トゥイッケンナム・スタジオ】
そして、いよいよ1968年9月4日、トゥイッケンナム・スタジオにおける収録である。 先に書いたように「Hey Jude」は少なくとも3テイク収録されたことが判明している。本作ではその未編集の3テイクを全て収録している。 すべて異なるヴォーカルであるが、似て聞こえるのは、何も同じ曲だからという理由からだけでなく、曲が完成しており、これ以外ないという歌いまわし、そしてポールがいかにプロであったかの表れであろう。
続いて収録されているのは、番組のテーマ「By George! It’s The David Frost Theme」である。前述の通りジョージ・マーティンが作曲した番組のオリジナル・テーマである。 こちらも実際に放送されたもの以外にいくつかテイクが存在する。まずウォーミング・アップは収録前の軽い演奏である。そしてテイク1はギターに合わせてジョンが歌っている。ジョージはギターを練習しているようだ。 フロストが紹介を述べている間もジョージがギターを練習している音が入っている。テイク2はジョンのカウントで始まり、テイク1よりはテンポを落とした演奏となっている。 ところが途中でジョンが悪ふざけをしだすところが面白い。最後には「It’s Now Or Never」のメロディを叫び出す。テイク3はジョンのカウントで初めてすぐに中断。フロストがポールの立ち位置を指示している。 テイク4はポールがカウントをとる。ピアノとギターが絡み、最も完成度が高い。フロストがビートルズを紹介した後、ジョンはふざけて今度は「You’re My Sunshine」を歌っている。
続いて「Revolution」の収録である。テイク1は「Revolution テイク1」という声がかかるものの、ジョンが歌い出すのは、ここでも「It’s Now Or Never」であり、厳密には「Revolution」は歌っていない。そしてテイク2がお馴染みの「Revolution」である。
【1968/1969】
最後は1968年にレコーディングされた「Lady Madonna」と1969年にレコーディングされた「Because」のアウトテイクを収録している。トラック17のAlternate Mixはオフライン・モニターミックスで、今回の初登場音源である。トラック18はリード・ギターを重ねる前のバージョン。トラック19の「Because」はジョンがひとりでアムステルダムのホテルで録音したデモ音源。トラック20はテイク不明で、ジョンのカウントで始まるが、すぐに中断、スタジオでリンゴが何やらしゃべっていたり、口笛が聞こえたりと、楽しそうなビートルズのレコーディング風景の一コマである。
【TWICKENHAM FILMING SESSION 1968】
Mクローデルの最新作は、初登場音源を含む、1968年デヴィッド・フロスト・ショウのセッション音源を現存する全てを収録したものをメインに、「Hey Jude」のセッションを収録したものになる。名曲の唯一のライヴ・バージョンとして貴重な出演となったフロスト・ショウの放送以外のアウトテイクも網羅したタイトルである。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
EMI STUDIO TWO July 29, 1968
01. Hey Jude (Take 1)
02. Hey Jude (Take 2)
03. Hey Jude (Take 3 - breakdown)
PROMOTIONAL FILM TAPING TWICKENHAM September 4, 1968
HEY JUDE
04. Take 1 unedited
05. Take 2 unedited
06. Take 3 unedited
BY GEORGE! IT’S THE DAVID FROST THEME
07. Warming Up - Banana Boat Song
08. Take 1
09. Take 2 - It’s Now or Never
10. Take 3 false start
11. Take 4 - You’re My Sunshine
REVOLUTION
12. It’s Now Or Never - Take 1
13. Take 2
TWICKENHAM 2015 Mixes
14. Hey Jude (Take 1 - stereo)
15. Hey Jude (Take 2 - stereo)
16. Revolution (Take 2 Fixed edit - mono)
1968 / 1969
17. Lady Madonna (alternate mix)
18. Lady Madonna (without lead guitar)
19. Because (Amsterdam demo)
20. Because (unknown take - breakdown)
ビートルズが初めてアメリカのファンの前に姿を現したのはエド・サリヴァン・ショウにおいてであった。 その時から毎年同番組に出演し、ライヴ演奏を披露してきた。ビートルズにとって全米進出のきっかけとなった番組である。 そんなエド・サリヴァン・ショウで、ビートルズは初めての試みとして、「Paperback Writer」と「Rain」の2曲のプロモーション映像を撮影し、それを番組に提供することにより、生出演の煩わしさを回避したのである。 そのため、この2曲に関しては素晴らしい画質の映像が残されている。実際のライヴに立つことはなくなってしまったが、このようにスタジオでライヴ演奏すること、それを撮影して使いまわしするというアイデアを気に入ったビートルズは、次々にプロモーション映像を撮影することになる。
イギリスのテレビ司会者デヴィッド・フロストという人物がいる。 残念ながら2013年に鬼籍に入ってしまったが、50年以上に渡りテレビで活躍した「Sir」の称号を持つ人物である。 1977年ウォーターゲート事件におけるニクソン大統領へのインタビューで有名になり、その後も歴代英首相や米大統領を取材することになる。 世間的には政治家や各界の著名人への取材で有名なフロストであるが、我々ビートルズ・ファンにとっては「Hey Jude」を演奏した番組の司会者として記憶される。 フロストが初めてビートルズを取材したのは1964年、勃興する新しいブリティッシュ・ミュージック現象の取材の一環として、「A HARD DAY’S NIGHT」の撮影中のことであった。 それから4年後、フロストが司会を務める冠番組にビートルズが出演し、観客をスタジオに入れ演奏を行なったのである。
収録は1968年9月4日、後にゲット・バック・セッションでも使われたトゥイッケンナム撮影スタジオで行なわれた。 スタジオ・セットは三日間かけてセッティングされたという。撮影監督は「Paperback Writer」「Rain」と同様、マイケル・リンゼイ・ホッグが担当した。 冒頭でジョージ・マーティンが作曲した「By George! It’s The David Frost Theme」というテーマをビートルズが演奏する。そしてフロストが登場し、「世界で最も偉大なティー・ルームのオーケストラ」という形容でビートルズを紹介する。
最初に収録されたのは「Hey Jude」である。ポールはアップライト・ピアノに座し、ジョンとジョージはアンプとドラム台に座っている。 バックにはタキシードに身を包んだ36人のオーケストラ、そして300人のエキストラが用意された。彼らがナナナナ〜の合唱隊の役割を果たしている。 この時、トータルで何テイク撮影されたかは正確にはわかっていないが、少なくとも3テイクは撮影されたことが判明している。 現在プロモーション・フィルムとして視聴することが出来るのは、その内テイク1とテイク3を編集したものが主となっている。 続いて「Revolution」である。スタジオ・バージョンに新しいライヴ・ヴォーカル・トラックを重ねたもので、スタジオ・バージョンと大きく異なる点として、ポールとジョージが合いの手コーラスを挿入している点が挙げられる。 本作は、このDAVID FROST SHOWの音源をメインに、「Hey Jude」のセッション及び、1968年と1969年のセッション音源を収録している。
【1968年7月29日EMIスタジオ】
まず最初に収録されているのは1968年7月29日EMIスタジオにおける「Hey Jude」のテイク1から3である。 テイク1は非常にシンプルなテイクで、後半のコーラス部分はポールがアドリブ・ヴォーカルで通している。 連打するピアノにポールの迫力あるヴォーカルがたまらない。エンディングはフェイド・アウトではなく、アコースティック・ギターをガチャガチャかき鳴らしておわるという面白いもの。 最後にジョンの声が聞こえるので、これはジョンの手によるものだろう。 テイク2はいくぶん最終テイクを意識したもので、ポールは落ち着いて抑制した歌い方をしている。後半のコーラスはまだ入らず、ポールがひとりでここでもアドリブ・ヴォーカルを加えているが、 テイク1に比べるとおとなしめの感じである。 テイク3は短い収録ながら、今回の初登場音源である。しかも非常に興味深いテイクであり、ビートルズ・ファンにはたまらないものとなっている。 まずカウントを入れているのがジョンなのである「トゥ〜スリ〜・・・」。そしておもむろにポールが「ヘイ・ジュ〜」と歌い出す。ところがすぐにジョンが「オ〜、ポール」といって演奏を中断させてしまう。 そしてジョンとポールがジョークを言い合って笑い出している。そこへドラムセットに座ったリンゴが割り込んできて「Do I love you〜」と調子っぱずれで歌い出し、ジョンにとめられている「リンゴ、やめてくれよ」。 そこへ冷静なジョージが「さ、もう一回やろうよ」。ポール「ああ、わかった」・・・笑いあり、ジョークあり、この短いトラックにビートルズの人間関係、和やかな雰囲気が凝縮されている、そんな初登場音源である。
【1968年9月4日トゥイッケンナム・スタジオ】
そして、いよいよ1968年9月4日、トゥイッケンナム・スタジオにおける収録である。 先に書いたように「Hey Jude」は少なくとも3テイク収録されたことが判明している。本作ではその未編集の3テイクを全て収録している。 すべて異なるヴォーカルであるが、似て聞こえるのは、何も同じ曲だからという理由からだけでなく、曲が完成しており、これ以外ないという歌いまわし、そしてポールがいかにプロであったかの表れであろう。
続いて収録されているのは、番組のテーマ「By George! It’s The David Frost Theme」である。前述の通りジョージ・マーティンが作曲した番組のオリジナル・テーマである。 こちらも実際に放送されたもの以外にいくつかテイクが存在する。まずウォーミング・アップは収録前の軽い演奏である。そしてテイク1はギターに合わせてジョンが歌っている。ジョージはギターを練習しているようだ。 フロストが紹介を述べている間もジョージがギターを練習している音が入っている。テイク2はジョンのカウントで始まり、テイク1よりはテンポを落とした演奏となっている。 ところが途中でジョンが悪ふざけをしだすところが面白い。最後には「It’s Now Or Never」のメロディを叫び出す。テイク3はジョンのカウントで初めてすぐに中断。フロストがポールの立ち位置を指示している。 テイク4はポールがカウントをとる。ピアノとギターが絡み、最も完成度が高い。フロストがビートルズを紹介した後、ジョンはふざけて今度は「You’re My Sunshine」を歌っている。
続いて「Revolution」の収録である。テイク1は「Revolution テイク1」という声がかかるものの、ジョンが歌い出すのは、ここでも「It’s Now Or Never」であり、厳密には「Revolution」は歌っていない。そしてテイク2がお馴染みの「Revolution」である。
【1968/1969】
最後は1968年にレコーディングされた「Lady Madonna」と1969年にレコーディングされた「Because」のアウトテイクを収録している。トラック17のAlternate Mixはオフライン・モニターミックスで、今回の初登場音源である。トラック18はリード・ギターを重ねる前のバージョン。トラック19の「Because」はジョンがひとりでアムステルダムのホテルで録音したデモ音源。トラック20はテイク不明で、ジョンのカウントで始まるが、すぐに中断、スタジオでリンゴが何やらしゃべっていたり、口笛が聞こえたりと、楽しそうなビートルズのレコーディング風景の一コマである。
【TWICKENHAM FILMING SESSION 1968】
Mクローデルの最新作は、初登場音源を含む、1968年デヴィッド・フロスト・ショウのセッション音源を現存する全てを収録したものをメインに、「Hey Jude」のセッションを収録したものになる。名曲の唯一のライヴ・バージョンとして貴重な出演となったフロスト・ショウの放送以外のアウトテイクも網羅したタイトルである。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
EMI STUDIO TWO July 29, 1968
01. Hey Jude (Take 1)
02. Hey Jude (Take 2)
03. Hey Jude (Take 3 - breakdown)
PROMOTIONAL FILM TAPING TWICKENHAM September 4, 1968
HEY JUDE
04. Take 1 unedited
05. Take 2 unedited
06. Take 3 unedited
BY GEORGE! IT’S THE DAVID FROST THEME
07. Warming Up - Banana Boat Song
08. Take 1
09. Take 2 - It’s Now or Never
10. Take 3 false start
11. Take 4 - You’re My Sunshine
REVOLUTION
12. It’s Now Or Never - Take 1
13. Take 2
TWICKENHAM 2015 Mixes
14. Hey Jude (Take 1 - stereo)
15. Hey Jude (Take 2 - stereo)
16. Revolution (Take 2 Fixed edit - mono)
1968 / 1969
17. Lady Madonna (alternate mix)
18. Lady Madonna (without lead guitar)
19. Because (Amsterdam demo)
20. Because (unknown take - breakdown)