DAC-164 BRIAN, COME BACK YOU BASTARD! 【2CD】
DAC-164 BRIAN, COME BACK YOU BASTARD! 【2CD】
販売価格: 5,000円(税込)
在庫あり
商品詳細
'69年7月5日にロンドンのハイド・パークで開催された新メンバー、ミック・テイラーお披露目のフリーコンサートを収録したもので、 期せずしてブライアン・ジョーンズ追悼のライブとなってしまったあまりにも有名な公演です。
本ライブは英グラナダTVの撮影隊によってシューティングされており、50分ほどのドキュメンタリー番組も現存します。 DISC-1には'79年に公演から10周年を記念しニューヨークのFM局でオンエアされたライブ特番を番組丸ごと収録しています。 この放送がされる以前は'69年ハイドパーク音源はTV特番でオンエアされた数曲分のサウンドボードと1種類のオーディエンス音源によるアナログブートが1枚存在するだけでした。 このFM特番により新たに5曲分のサウンドボード音源が発掘され、それ以外の曲の音質もTVフィルムのサウンドトラックより格段に向上したため、 このFM特番のオンエア直後にこれらのサウンドボード音源を流用したアナログブートが雨後の筍の如く多数リリースされました。
DISC-1ではその番組全体をカットなしで収めMC部分、曲のイントロ、曲のエンディング後の歓声部分等を従来の盤より長めに収録しています。 「STREET FIGHTING MAN」も従来盤では全てイントロがカットインスタートしますがここで聴けるものはアナウンスが被るものの曲の頭からコンプリートに初収録されていたり、 「MIDNIGHT RAMBLER」も間奏部分で約40秒ほどナレーションが被りますがこのバージョンのきちんとしたテープソースからのCD化は意外にも初めてだったりします。
音質もビルのベース音が強めのバランスなのは従来からですが、マスターのジェネレーションが若いためリミッターのせいでベース音に埋もれていた音量ピーク部分も綺麗に聴き取れるようになりました。 テイラー期唯一と思われる「MERCY MERCY」、4ケ月後のUSツアーからは本公演よりテンポを落としてやたらとヘビネスを強調するようになった「STRAY CAT BLUES」のライブ初演、 スタジオ版録音以前のライブ初演となる「LOVING CUP」等、ストーンズのライブ歴の中でもとりわけ異彩を放つセットリストとなっている点が興味深いです。
DISC-2のTRACK 1〜10には2013年のハイド・パーク公演を収めたCDと映像セットのボーナスDVDとして付属したグラナダTVのフィルムのレストア映像用に新たに作成された同公演のステレオ・ミックスを収録。 フィルムの演出上の理由で曲中カットの多い内容ではありますが、耳慣れたライブ音源のリアル・ステレオ化はファンには喜ばしいことでしょう。 2006年にリマスター版と銘打ってリリースされた映像からアップコンバートされているようですが、この「リマスター版」は英国規格PALの1秒25フレーム換算のスピードのものを1秒24フレーム換算のNTSC規格でトランスファーされてしまったようで、 せっかく未発表の3曲分のボーナストラックを加えた意欲的な内容であったにもかかわらず、「ピッチが正常であった従来版より半音ほど速度が遅い」ということで敬遠されてしまい、 あまり好セールスには至らなかったようです。
今回の新規ステレオミックスはこのピッチの遅い2006年版の映像に音声をシンクロし、 下がった音程を電気的に半音ほど上げて収録してあり(現在のカラオケのテンポそのままでキーを歌い手に合わせて自由に変更できる技術に因るものでしょう)音程は正常なのですが、 テンポが2006年版の遅いままの収録となっており、今後この映像にこれ以上のレストアが施されることも恐らくないでしょうから、 珍ミックスと言いますか、25フレーム換算の新規トランスファーが行われなかったのは結果としてやや残念なことと言わざるを得ません。 ただグラナダTVのエンジニアが英パイ・レコード社のモービル・ユニットの8トラックマシンで収録(立ち上げたばかりのROLLING STONES MOBILE UNITで収録したとする説もある)したというマルチ音源からのリミックス音声は、 上記のような疑念を吹き飛ばすような素晴らしい音質であることは確かです。 ブライアンが好きだったという理由でセットリストの1曲目に選ばれたジョニー・ウインターのカバーの「I'M YOURS AND SHE'S MINE」は最高です。
続くTRACK 11〜15にはTVフィルム及びFMオンエアでは漏れてしまった楽曲あるいはTV放送で細かく編集され短縮版となってしまった曲を未編集の良好なオーディエンス音源よりリマスタリング収録しました。 SCORPIO GOLD STANDARD盤「IN THE PARK」と同じオーディエンス音源でありますが、ロージェネのテープ音源より落としており、 なぜかスコルピオ盤で異様に頻発していたプチプチプチという曲中のデジノイズもありません。
ラストには収録日は異なりますが同年12月6日のオルタモント公演より「LOVE IN VAIN」の珍しいモノ・サウンドボード音源を追加収録しています。
DISC-1の楽曲部分のアップグレードや、所々初めて聞くことの出来るスタジオでの男性アナと女性アナの間で交わされる主にTVフィルムのサウンドトラックを効果的に使用した公演当日の回想や、 DISC-2のステレオミックスのフィジカルな初CD化等ややマニアックな内容ではありますが、 TSP盤の「HYDE PARK 1969」やVGP盤の「IN THE PARK」等の演奏曲順に沿った編集盤がなぜあのような形の編集となっていたのかをも伺い知ることが出来るマニアの方には大変興味深いボリュームたっぷり(DISC-1が約80分、DISC-2が約77分収録)の良質盤と言えます。
本ライブは英グラナダTVの撮影隊によってシューティングされており、50分ほどのドキュメンタリー番組も現存します。 DISC-1には'79年に公演から10周年を記念しニューヨークのFM局でオンエアされたライブ特番を番組丸ごと収録しています。 この放送がされる以前は'69年ハイドパーク音源はTV特番でオンエアされた数曲分のサウンドボードと1種類のオーディエンス音源によるアナログブートが1枚存在するだけでした。 このFM特番により新たに5曲分のサウンドボード音源が発掘され、それ以外の曲の音質もTVフィルムのサウンドトラックより格段に向上したため、 このFM特番のオンエア直後にこれらのサウンドボード音源を流用したアナログブートが雨後の筍の如く多数リリースされました。
DISC-1ではその番組全体をカットなしで収めMC部分、曲のイントロ、曲のエンディング後の歓声部分等を従来の盤より長めに収録しています。 「STREET FIGHTING MAN」も従来盤では全てイントロがカットインスタートしますがここで聴けるものはアナウンスが被るものの曲の頭からコンプリートに初収録されていたり、 「MIDNIGHT RAMBLER」も間奏部分で約40秒ほどナレーションが被りますがこのバージョンのきちんとしたテープソースからのCD化は意外にも初めてだったりします。
音質もビルのベース音が強めのバランスなのは従来からですが、マスターのジェネレーションが若いためリミッターのせいでベース音に埋もれていた音量ピーク部分も綺麗に聴き取れるようになりました。 テイラー期唯一と思われる「MERCY MERCY」、4ケ月後のUSツアーからは本公演よりテンポを落としてやたらとヘビネスを強調するようになった「STRAY CAT BLUES」のライブ初演、 スタジオ版録音以前のライブ初演となる「LOVING CUP」等、ストーンズのライブ歴の中でもとりわけ異彩を放つセットリストとなっている点が興味深いです。
DISC-2のTRACK 1〜10には2013年のハイド・パーク公演を収めたCDと映像セットのボーナスDVDとして付属したグラナダTVのフィルムのレストア映像用に新たに作成された同公演のステレオ・ミックスを収録。 フィルムの演出上の理由で曲中カットの多い内容ではありますが、耳慣れたライブ音源のリアル・ステレオ化はファンには喜ばしいことでしょう。 2006年にリマスター版と銘打ってリリースされた映像からアップコンバートされているようですが、この「リマスター版」は英国規格PALの1秒25フレーム換算のスピードのものを1秒24フレーム換算のNTSC規格でトランスファーされてしまったようで、 せっかく未発表の3曲分のボーナストラックを加えた意欲的な内容であったにもかかわらず、「ピッチが正常であった従来版より半音ほど速度が遅い」ということで敬遠されてしまい、 あまり好セールスには至らなかったようです。
今回の新規ステレオミックスはこのピッチの遅い2006年版の映像に音声をシンクロし、 下がった音程を電気的に半音ほど上げて収録してあり(現在のカラオケのテンポそのままでキーを歌い手に合わせて自由に変更できる技術に因るものでしょう)音程は正常なのですが、 テンポが2006年版の遅いままの収録となっており、今後この映像にこれ以上のレストアが施されることも恐らくないでしょうから、 珍ミックスと言いますか、25フレーム換算の新規トランスファーが行われなかったのは結果としてやや残念なことと言わざるを得ません。 ただグラナダTVのエンジニアが英パイ・レコード社のモービル・ユニットの8トラックマシンで収録(立ち上げたばかりのROLLING STONES MOBILE UNITで収録したとする説もある)したというマルチ音源からのリミックス音声は、 上記のような疑念を吹き飛ばすような素晴らしい音質であることは確かです。 ブライアンが好きだったという理由でセットリストの1曲目に選ばれたジョニー・ウインターのカバーの「I'M YOURS AND SHE'S MINE」は最高です。
続くTRACK 11〜15にはTVフィルム及びFMオンエアでは漏れてしまった楽曲あるいはTV放送で細かく編集され短縮版となってしまった曲を未編集の良好なオーディエンス音源よりリマスタリング収録しました。 SCORPIO GOLD STANDARD盤「IN THE PARK」と同じオーディエンス音源でありますが、ロージェネのテープ音源より落としており、 なぜかスコルピオ盤で異様に頻発していたプチプチプチという曲中のデジノイズもありません。
ラストには収録日は異なりますが同年12月6日のオルタモント公演より「LOVE IN VAIN」の珍しいモノ・サウンドボード音源を追加収録しています。
DISC-1の楽曲部分のアップグレードや、所々初めて聞くことの出来るスタジオでの男性アナと女性アナの間で交わされる主にTVフィルムのサウンドトラックを効果的に使用した公演当日の回想や、 DISC-2のステレオミックスのフィジカルな初CD化等ややマニアックな内容ではありますが、 TSP盤の「HYDE PARK 1969」やVGP盤の「IN THE PARK」等の演奏曲順に沿った編集盤がなぜあのような形の編集となっていたのかをも伺い知ることが出来るマニアの方には大変興味深いボリュームたっぷり(DISC-1が約80分、DISC-2が約77分収録)の良質盤と言えます。