PAUL McCARTNEY / SEARCHING FOR HIM EVERYWHERE 2001-2014 【4CD】
PAUL McCARTNEY / SEARCHING FOR HIM EVERYWHERE 2001-2014 【4CD】
販売価格: 6,000円(税込)
在庫あり
1993年に大規模なワールドツアーを行なったポールマッカートニーは、リンダが治療に専念するためもあり、その後は、単発の出演はあれど、ツアーを行なうことはありませんでした。その単発でのステージも、モンセラット島のコンサートなど衰え著しく、もはやポールもこれまでかと思われていました。しかし2002年、およそ9年ぶりに新しいバンドと共にツアーを行なうことを発表。リンダ死去の後遺から脱し、またその頃に次の妻となるヘザーとの交際が始まり、再び表舞台に出たのです。しかも90年代後期の衰えは微塵にも感じさせず、むしろパワーアップしたステージにファンは驚きました。一昨年の日本公演でも3時間強のステージをこなすという超人ぶりは記憶に新しいところです。
2002年から始まったワールドツアーは、現在なおも継続中で、2015年4月には再び日本公演も行なわれます。早いもので、2002年オークランドで復活したポールのライヴ活動も、はや13年が経過しようとしています。DRIVING TOURが、もう13年前のことだったのかと言われると、つい最近のことのように思えて信じられないくらいです。ポールの外見は依然として若々しいままであるし、コンサートに至っては年を追うごとに長時間化しているという、まるで老いとは逆行しているポールには、ただただ驚くばかりです。
本作は、今のバンドと共に活動を開始した2001年から、直近の2014年までの14年間に渡るツアー音源より、レアな曲を中心に編纂されたアンソロジー形式のライヴ音源集となっています。本作には「ヘイジュード」や「レットイットビー」「イエスタディ」といった曲は収録されていません。「死ぬのは奴らだ」も「ジェット」も含まれていません。これらはマッカートニー・クラシックスとして、全てのツアーで演奏されている定番曲です。本作のコンセプトは、そういう毎晩演奏するようなお馴染みの曲ではなく、その時、そのツアーでしか演奏していないような、今となってはけして演奏することのないような、レアなナンバーを編年体で収録し、変化に乏しいと言われるポールのツアーにおいて、実にこれだけの新しい試み、セットリストの変化があったのだということを再認識していただきたい、というものです。
*****
2001年はワールドツアーに出る前の試走段階。アメリカ同時多発テロのためのチャリティ・コンサートにおける「I’m Down」から本作は始まります。この曲はビートルズ以来となるライヴ演奏で、後に2009年アメリカンツアーでもセットリストに組み込まれました。「From Lover To A Friend」は当時のニューアルバム収録の曲で、後のツアーでは演奏されることがなく、結果としてこれが唯一のライヴテイクとなりました。ヘザーのことを歌った「Your Loving Flame」は、揉めて離婚した今となっては、今後けして歌う事がないであろう曲です。
2002年にはいよいよツアーが始まります。全く予備知識なく聴くと、実に驚きの選曲であったことが伺えます。一曲目が「ハローグッバイ」で開幕。「ゲッティングベター」もビートルズ解散後初めて演奏する曲です。「マザーネイチャーズ・サン」は1993年に一度だけ演奏されたことがありましたが、ツアーにレギュラーで組み込まれたのはこの時が初めて。かつ、その後のツアーでは演奏されることのないレアなナンバー。「バニラ・スカイ」は同名映画のための曲で2002年のツアーでのみ演奏されました。「Something」は、コンサート・フォー・ジョージ以後、前半ウクレレで後半がバンドアレンジで演奏されるようになりましたが、2002年ではまだ全編を通してウクレレのみで演奏されています。「Cムーン」は1975年にメドレーの一環として演奏されたことがあり、サウンドチェックでは定番曲でしたが、きちんとフルで演奏されたのはこの時が初めて。「ハーマジェスティ」はクイーンズジュビリーでの演奏で、今のところ唯一のライヴテイク。「You Never Give Me Your Money」と「Carry That Weight」は、ピアノによるポール単独の演奏で、途中に「歌詞を忘れた〜」という替え歌になる、2002年ツアーのみでのメドレー。「シーズ・リーヴィング・ホーム」も2002年と2003年のみ演奏されたビートルズ・ナンバー。ポールの美しく伸びる高音が堪能できます。今となっては歌うのは厳しい曲かも?! もちろんこのツアーに伴ってリリースされたニューアルバム「ドライヴィング・レイン」からも数曲演奏されています。これも2002年以降全く演奏されていないレアな選曲といえます。特にこの時期、単発のイベントやテレビ出演でも頻繁に歌っていた「Freedom」は、2002年を象徴する楽曲といえるでしょう。
2003年は、前年から続くワールドツアーがヨーロッパに及び、故郷リバプールで最終を迎えるという日程。ローマ公演は古代遺跡コロシアムが会場となり、通常ツアーと異なるアコースティック・ライヴとなったため、貴重なライヴ・バージョンが数多く残されました。ビートルズ時代はリンゴが歌っていた「ハニードント」も、ここで初めてステージでポールによるライヴ演奏が行なわれました。「Volare」は、2003年当時は発泡酒のCMで日本でも頻繁に流されていましたが、今となっては芋洗坂係長の替え歌の方が有名かも知れません。そのポール・バージョンです。お遊びではなく、きちんと演奏されており、ローマならではのスペシャル曲です。「Maggie Mae」は史上唯一のライヴテイクで、この年のリバプールで1度演奏されたきりの超レア・ナンバー。ビートルズの演奏と異なり、フルで演奏されるもので、本来はこんな曲だったのかと驚かれることでしょう。「I Lost My Little Girl」は客席の声に応えて急遽演奏されたものです。
2004年はヨーロッパで短いツアーが行なわれたのみで、それがかえって数少ないレア・ナンバーを産むことになります。「Flaming Pie」が初めて演奏されたこともそうですし、「You Won’t See Me」のライヴ初演、さらに「シーズ・ア・ウーマン」は1991年にアンプラグドで演奏されたことはありますが、この年のライヴではきちんとバンドでの演奏です。「I’ll Follow The Sun」は最後にリフレインを繰り返すアレンジの楽しい雰囲気。そして美しい「For No One」は、およそライヴ向きではないということが露呈してしまった曲です。最後はジョージの「All Things Must Pass」を収録。ジョージの追悼コーナーではずっと「サムシング」でしたが、一時期この曲が演奏されていました。
2005年は非常に実り多き年となりました。大規模なアメリカン・ツアーが組まれ、各地で多くの聴衆を動員しました。レア・ナンバーが多く、セットリストが一新され、聴きどころ満載。特に驚かされたのはビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」を演奏した点です。ジョンの声が印象的なこの楽曲をポールがメインで歌うというもので、2005年のみの非常に珍しいナンバー。そしてもうひとつ驚かされたのはアルバム『ラム』から「トゥー・メニ―・ピープル」が採り上げられた点です。冒頭でポールが語っているように『WINGSPAN』のリリースがこの曲を採り上げた契機となっているのでしょう。さらに驚きは「She Came In Through The Bathroom Window」とメドレーになっているのです。もちろん、この年のニューアルバム『ケイオス・アンド・クリエーション』からの新曲もふんだんに盛り込まれています。名盤の誉れ高いアルバムですが、ライヴで演奏する機会がこの年だけというちょっと淋しい現状です。故に、この年のライヴが異彩を放っている要因ともなっています。
2006年は離婚騒動が勃発し、ツアーに出ることはありませんでした。そんな中でも唯一、グラミー授賞式でのステージでライヴを行ないました。本作はその唯一のステージから、当時の新曲「Fine Line」と、2004年以降定番としてセットリストに組み込まれた「へルタースケルター」を収録しています。
2007年も、前年から続く離婚問題を引きずっており、積極的にツアーに出ることはありませんでしたが、単発のシークレット・ギグということで、小さな会場で数公演のみライヴを行なったのです。そのどれもが貴重なもので、特にニューアルバム『メモリー・オールモスト・フル』に収録のナンバーは、この年以外、ほとんど演奏されることがなくなりました。ライヴ本数が限られた時代のアルバムということで不遇をかこっていますが、故にライヴ・テイクはとても貴重。特にアメーバ・ミュージックのライヴは正式にレコーディングされており、ポールもその出来栄えに満足したということでしょう。「Coming Up」はiTunesフェスティバルでの演奏で、珍しい選曲ではないなと思いきや、ゴリゴリのアレンジで非常にハードに仕上がっており、どの時代の「Coming Up」とも異なるレア・アレンジということで収録されています。ビートルズ時代はリンゴが歌っていた曲がここでも採用されており、サウンドチェックではお馴染みの「Match Box」もきちんとセットリストの1曲として披露されています。「Calico Skies」は2002年日本公演にて初演が行なわれた曲で、その時はアコギのポールにバンド演奏というスタイルでしたが、ここに収録されているのはオーケストラをバックに歌うという壮大なアレンジのレア・バージョンです。そしてアメーバ・ミュージックにおける「Here Today」は、歌っている途中にポールが感極まり涙声になるというハプニングを収録した感動のテイク。このアメーバ・ミュージックの客席にはリンゴも臨場しており、リンゴの紹介と共に「I Saw Her Standing There」が始まります。ところが混乱を避けるため、曲が始まる前にリンゴは退出してしまい、ポールは「Elvis Has Left The Building! So was RINGO!」とジョークを言っています。
2008年もツアーは行なわれず、コンサートはわずか4公演のみ。2006年からの3年間は失われた期間として、その原因となった離婚騒動を引き起こしたヘザーの罪は重いです。しかし前年とは異なり、2008年はいずれも数万人規模のスタジアムで行なわれたというのが特長です。「Hippy Hippy Shake」はまさにビートルズの、ほんの初期以来のライヴ演奏。「In Liverpool」もこの時のみの貴重なライヴテイク。そしてウクライナで初演された、ロシア民謡を彷彿させる「Mrs Vanderbilt」は、以降、セットリストの定番として長く残っています。この年の最もサプライズの曲といえば「A Day In The Life」と「平和を我らに」のメドレーでしょう。リバプールでヨーコやオリビアが客席にいる中で初演されました。
2009年も、年初はツアーが行なわれず、コーチェラ・フェスやラスベガスなどの単発ステージに立つのみでしたが、夏から冬にかけてアメリカとヨーロッパをまわるツアーに出ます。コーチェラ・フェスでは「Honey Hush」が久しぶりに演奏されました。そして一瞬どれに収録されていた曲だっけ?と思ってしまった「Highway」と「Sing The Changes」というファイアーマンからの曲が初めて演奏されたのもこの年でした。さらに目玉のビートルズ・ナンバーとして「Day Tripper」が新たに採用されました。「I Want To Come Home」は映画の主題歌ということで、プロモーションとして、この年の冬のツアーでのみ演奏された貴重なライヴテイクです。
2010年はビートルズの楽曲ばかり新たに採り上げてきた反動か、ウイングス時代の曲を多く採用する傾向にあった年でした。なんといっても『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』の再現と話題になった「Venus And Mars」「Rock Show」「Jet」のメドレーが復活するというサプライズで始まったのは記憶に新しいところ。これ以上ないステキなオープニングが突如2010年に復活したのです。それ以外でも「ワインカラーの少女」「西暦1985年」などウイングス・ナンバーが数多く演奏されました。同じウイングスの曲でも「Bluebird」はわずか2公演のみの披露となったレア・ナンバー。「ペイパーバック・ライター」は1993年にも演奏され、2009年に再び採用になった曲。アレンジは大きく異なり、後半はジャムに加えハードなアドリブヴォーカルが加えられています。ステージでも人気の高い曲で、現在でもレギュラーで演奏されています。「Shine A Light In Mexico」はメキシコでの2公演のみ演奏された曲。「君はいずこへ」も以外やライヴで演奏されるのは初めて。「Two Of Us」はラスティがジョンの代役を務めています。そしてウクレレといえばこの曲「Ram On」です。この年何度か余興で数回演奏されています。
2010年の冬は、大規模な会場を中心にまわった夏と異なり、小規模なクラブをまわった短期ツアーが行なわれました。「One After 909」といった初期ビートルズの曲から、「And I Love Her」のバンド・アレンジ・バージョン、そしてカバーナンバー「Hitch Hike」など、クラブギグならではの選曲がなされています。そんな中でも、時期的に年末ということもあり、「ワンダフル・クリスマスタイム」が演奏されているのも興味深いところ。
2011年は、前年のセットリストを踏襲したセットリストでアメリカをまわりました。そして冬に再度、ロシアを含むヨーロッパ・ツアーが行なわれました。比較的短期のツアーであり、翌年のツアーの試走でしょうか、非常に珍しいナンバーが2曲あります。そのひとつが「Come And Get It」です。この短期ツアーでのみ演奏された非常にレア・ナンバー。かつてセッションズなどでひっそり聴いていたこの曲が、まさかポールがツアーで採り上げ、ライヴで聴ける日がくるとは30年前には考えられなかったことです。そして常々ライヴで演奏したらカッコイイだろうなと思われていた「The Word」がとうとうライヴ初披露。ジョンのパートもポールが通して歌っています。サービス過剰で「愛こそはすべて」に繋がるメドレーとなっています。
2012年は、前年に「Up And Coming Tour」から「On The Run Tour」とツアータイトルが変更になり、ON THE RUNツアーとして大々的にワールド・ツアーに出た年でした。この頃には次のパートナーとなるナンシーさんと熱愛の時期で、ナンシーに捧げた新曲「マイ・バレンタイン」がセットリストに入り、「過去の新曲」としては「ジュニアズ・ファーム」、さらに前年初披露となった「The Night Before」を収録しています。驚きだったのは、突如演奏された1993年の「Hope Of Deliverance」でしょう。比較的新しい曲かと思いきや、もうリリースから20年が経過している、じゅうぶんにマッカートニー・クラシックス。この曲をポールがまだ覚えていて、それをライヴで演奏するというのが面白いところです。
2013年もまた、非常に実り多き年でした。新たに大規模なスタジアム級のツアーがアメリカで行なわれ、セットリストは一新。「Eight Days A Week」から始まり、ウイングスの「あの娘におせっかい」や「All Together Now」「Your Mother Should Know」など、今まで各年代、1曲ないし2曲程度、目玉として「過去の新曲」を加えていたのみだったのが、ここにきて大量投入。しかも「ラブリーリタ」や「ミスターカイト」まで加えられ、アルバム『サージェントペパーズ』を全曲制覇しそうな勢いです。さらに、この年はニューアルバム『NEW』がリリースされ、待望の日本公演が行なわれました。注目すべきは2013年の日本公演がニューアルバムのリリース後初めてのツアーである点です。期待通り、日本公演ではニューアルバムの曲が、世界に先駆けて数多く演奏されました。
2014年は日本公演が病気のため中止になり、前半はほぼ休養状態でした。しかし夏にはアメリカン・ツアーを再開。元気な姿を見せてくれました。ニューアルバムのリリース後は日本でしかツアーをやっていなかったこともあり、全米ツアーのセットリストは基本的に前年の日本公演を踏襲したものでした。初日アルバーニ公演で試験的に新曲「On My Way To Work」が演奏されましたが、わずか1度でセットリストから外れてしまいました。この年の全米ツアーのハイライトはビートルズ最後のコンサートが行なわれた場所として名高いキャンドルスティック・パーク公演ではないでしょうか。ポールもそのことは存分に意識しており、アンコールで当時と同じナンバー「のっぽのサリー」を熱演しました。
*****
本作は、2001年から再開し、現在も現在進行のポールのライヴ、ツアーの変遷を、それぞれのツアーならではの選曲で辿ったものです。2015年春にポールの来日公演が発表になりました。どのようなセットリストになるかが楽しみですが、「ヘイ・ジュード」や「レットイットビー」、「ブラックバード」といったレギュラーで演奏されている定番はもとより、本作に収録されているようなレアなナンバーが数多く演奏されることが期待されます。その前に、本作で一度、ここ14年あまりのポールのライヴを俯瞰してみてはいかがでしょうか。
ポールの最新ツアーを追いかけている(Searching For Him Everywhere)ピカデリー・サーカス・レーベルだからこそ出来たライヴ・アンソロジーです。これを聴きながら来たるべき来日公演を楽しみに待ちましょう! 美しいピクチャーディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
2001
01. I'm Down October 10, 2001
02. From Lover To A Friend October 10, 2001
03. Your Loving Flame December 11, 2001
2002
04. Hello Goodbye November 2, 2002
05. Getting Better November 2, 2002
06. Lonely Road November 2, 2002
07. Driving Rain November 3, 2002
08. Mother Nature's Son May 13, 2002
09. Vanilla Sky May 13, 2002
10. Something November 3, 2002
11. C Moon May 13, 2002
12. Her Majesty June 3, 2002
13. You Never Give Me Your Money - Carry That Weight September 24, 2002
14. She's Leaving Home September 24, 2002
15. Freedom September 24, 2002
2003
16. Midnight Special May 10, 2003
17. Things We Said Today May 10, 2003
18. Honey Don't May 10, 2003
19. Volare May 10, 2003
20. Maggie Mae June 1, 2003
21. I Lost My Little Girl June 1, 2003
2004
22. Flaming Pie June 26, 2004
23. Penny Lane June 26, 2004
24. You Won't See Me May 30, 2004
25. She's A Woman May 30, 2004
26. I'll Follow The Sun May 30, 2004
27. For No One May 30, 2004
DISC TWO
2004
01. All Things Must Pass May 13, 2004
2005
02. I'll Get You November 1, 2005
03. Till There Was You November 1, 2005
04. In Spite Of All Danger November 1, 2005
05. I Will November 1, 2005
06. Jenny Wren November 1, 2005
07. Fixing A Hole November 1, 2005
08. English Tea November 1, 2005
09. Follow Me October 27, 2005
10. Too Many People - She Came In Through The Bathroom Window October 27, 2005
11. I've Got A Feeling October 27, 2005
12. Please Please Me October 27, 2005
2006
13. Fine Line February 8, 2006
14. Helter Skelter February 8, 2006
2007
15. Coming Up July 7, 2007
16. Only Mama Knows July 7, 2007
17. That Was Me July 7, 2007
18. Nod Your Head July 7, 2007
19. Match Box July 7, 2007
20. Dance Tonight October 25, 2007
21. Calico Skies October 25, 2007
22. Here Today June 28, 2007
23. House Of Wax June 28, 2007
24. I Saw Her Standing There June 28, 2007
DISC THREE
2008
01. Hippy Hippy Shake June 1, 2008
02. In Liverpool June 1, 2008
03. Mrs.Vanderbilt July 14, 2008
04. Birthday July 20, 2008
05. A Day In The Life - Give Peace A Chance July 20, 2008
2009
06. Honey Hush April 17, 2009
07. Highway April 17, 2009
08. Sing The Changes July 11, 2009
09. Day Tripper July 11, 2009
10. Mull Of Kintyre July 11, 2009
11. I Want To Come Home December 20, 2009
2010
12. Venus And Mars - Rock Show - Jet May 28, 2010
13. Shine A Light In Mexico May 28, 2010
14. Ob La Di Ob La Da November 21, 2010
15. Letting Go November 11, 2010
16. 1985 November 11, 2010
17. Bluebird November 11, 2010
18. Paperback Writer November 10, 2010
19. I'm Looking Through You November 10, 2010
20. Two Of Us November 10, 2010
21. Ram On June 27, 2010
DISC FOUR
2010
01. One After 909 December 13, 2010
02. And I Love Her December 13, 2010
03. Petrushka December 13, 2010
04. Hitch Hike December 13, 2010
05. Wonderful Christmas Time December 13, 2010
2011
06. Come And Get It December 14, 2011
07. The Word - All You Need Is Love December 14, 2011
2012
08. Junior's Farm May 8, 2012
09. The Night Before May 8, 2012
10. My Valentine May 8, 2012
11. Hope Of Deliverance May 8, 2012
2013
12. San Francisco Bay Blues August 9, 2013
13. Your Mother Should Know August 9, 2013
14. Save Us October 16, 2013
15. Everybody Out There October 16, 2013
16. New October 16, 2013
17. Quenee Eye October 16, 2013
18. Eight Days A Week November 21, 2013
19. Listen To What The Man Said November 21, 2013
20. All Together Now November 21, 2013
21. Lovely Rita November 21, 2013
22. Being For The Benefit Of Mr.Kite! November 21, 2013
2014
23. On My Way To Work July 5, 2014
24. Long Tall Sally August 14, 2014
2002年から始まったワールドツアーは、現在なおも継続中で、2015年4月には再び日本公演も行なわれます。早いもので、2002年オークランドで復活したポールのライヴ活動も、はや13年が経過しようとしています。DRIVING TOURが、もう13年前のことだったのかと言われると、つい最近のことのように思えて信じられないくらいです。ポールの外見は依然として若々しいままであるし、コンサートに至っては年を追うごとに長時間化しているという、まるで老いとは逆行しているポールには、ただただ驚くばかりです。
本作は、今のバンドと共に活動を開始した2001年から、直近の2014年までの14年間に渡るツアー音源より、レアな曲を中心に編纂されたアンソロジー形式のライヴ音源集となっています。本作には「ヘイジュード」や「レットイットビー」「イエスタディ」といった曲は収録されていません。「死ぬのは奴らだ」も「ジェット」も含まれていません。これらはマッカートニー・クラシックスとして、全てのツアーで演奏されている定番曲です。本作のコンセプトは、そういう毎晩演奏するようなお馴染みの曲ではなく、その時、そのツアーでしか演奏していないような、今となってはけして演奏することのないような、レアなナンバーを編年体で収録し、変化に乏しいと言われるポールのツアーにおいて、実にこれだけの新しい試み、セットリストの変化があったのだということを再認識していただきたい、というものです。
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2001年はワールドツアーに出る前の試走段階。アメリカ同時多発テロのためのチャリティ・コンサートにおける「I’m Down」から本作は始まります。この曲はビートルズ以来となるライヴ演奏で、後に2009年アメリカンツアーでもセットリストに組み込まれました。「From Lover To A Friend」は当時のニューアルバム収録の曲で、後のツアーでは演奏されることがなく、結果としてこれが唯一のライヴテイクとなりました。ヘザーのことを歌った「Your Loving Flame」は、揉めて離婚した今となっては、今後けして歌う事がないであろう曲です。
2002年にはいよいよツアーが始まります。全く予備知識なく聴くと、実に驚きの選曲であったことが伺えます。一曲目が「ハローグッバイ」で開幕。「ゲッティングベター」もビートルズ解散後初めて演奏する曲です。「マザーネイチャーズ・サン」は1993年に一度だけ演奏されたことがありましたが、ツアーにレギュラーで組み込まれたのはこの時が初めて。かつ、その後のツアーでは演奏されることのないレアなナンバー。「バニラ・スカイ」は同名映画のための曲で2002年のツアーでのみ演奏されました。「Something」は、コンサート・フォー・ジョージ以後、前半ウクレレで後半がバンドアレンジで演奏されるようになりましたが、2002年ではまだ全編を通してウクレレのみで演奏されています。「Cムーン」は1975年にメドレーの一環として演奏されたことがあり、サウンドチェックでは定番曲でしたが、きちんとフルで演奏されたのはこの時が初めて。「ハーマジェスティ」はクイーンズジュビリーでの演奏で、今のところ唯一のライヴテイク。「You Never Give Me Your Money」と「Carry That Weight」は、ピアノによるポール単独の演奏で、途中に「歌詞を忘れた〜」という替え歌になる、2002年ツアーのみでのメドレー。「シーズ・リーヴィング・ホーム」も2002年と2003年のみ演奏されたビートルズ・ナンバー。ポールの美しく伸びる高音が堪能できます。今となっては歌うのは厳しい曲かも?! もちろんこのツアーに伴ってリリースされたニューアルバム「ドライヴィング・レイン」からも数曲演奏されています。これも2002年以降全く演奏されていないレアな選曲といえます。特にこの時期、単発のイベントやテレビ出演でも頻繁に歌っていた「Freedom」は、2002年を象徴する楽曲といえるでしょう。
2003年は、前年から続くワールドツアーがヨーロッパに及び、故郷リバプールで最終を迎えるという日程。ローマ公演は古代遺跡コロシアムが会場となり、通常ツアーと異なるアコースティック・ライヴとなったため、貴重なライヴ・バージョンが数多く残されました。ビートルズ時代はリンゴが歌っていた「ハニードント」も、ここで初めてステージでポールによるライヴ演奏が行なわれました。「Volare」は、2003年当時は発泡酒のCMで日本でも頻繁に流されていましたが、今となっては芋洗坂係長の替え歌の方が有名かも知れません。そのポール・バージョンです。お遊びではなく、きちんと演奏されており、ローマならではのスペシャル曲です。「Maggie Mae」は史上唯一のライヴテイクで、この年のリバプールで1度演奏されたきりの超レア・ナンバー。ビートルズの演奏と異なり、フルで演奏されるもので、本来はこんな曲だったのかと驚かれることでしょう。「I Lost My Little Girl」は客席の声に応えて急遽演奏されたものです。
2004年はヨーロッパで短いツアーが行なわれたのみで、それがかえって数少ないレア・ナンバーを産むことになります。「Flaming Pie」が初めて演奏されたこともそうですし、「You Won’t See Me」のライヴ初演、さらに「シーズ・ア・ウーマン」は1991年にアンプラグドで演奏されたことはありますが、この年のライヴではきちんとバンドでの演奏です。「I’ll Follow The Sun」は最後にリフレインを繰り返すアレンジの楽しい雰囲気。そして美しい「For No One」は、およそライヴ向きではないということが露呈してしまった曲です。最後はジョージの「All Things Must Pass」を収録。ジョージの追悼コーナーではずっと「サムシング」でしたが、一時期この曲が演奏されていました。
2005年は非常に実り多き年となりました。大規模なアメリカン・ツアーが組まれ、各地で多くの聴衆を動員しました。レア・ナンバーが多く、セットリストが一新され、聴きどころ満載。特に驚かされたのはビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」を演奏した点です。ジョンの声が印象的なこの楽曲をポールがメインで歌うというもので、2005年のみの非常に珍しいナンバー。そしてもうひとつ驚かされたのはアルバム『ラム』から「トゥー・メニ―・ピープル」が採り上げられた点です。冒頭でポールが語っているように『WINGSPAN』のリリースがこの曲を採り上げた契機となっているのでしょう。さらに驚きは「She Came In Through The Bathroom Window」とメドレーになっているのです。もちろん、この年のニューアルバム『ケイオス・アンド・クリエーション』からの新曲もふんだんに盛り込まれています。名盤の誉れ高いアルバムですが、ライヴで演奏する機会がこの年だけというちょっと淋しい現状です。故に、この年のライヴが異彩を放っている要因ともなっています。
2006年は離婚騒動が勃発し、ツアーに出ることはありませんでした。そんな中でも唯一、グラミー授賞式でのステージでライヴを行ないました。本作はその唯一のステージから、当時の新曲「Fine Line」と、2004年以降定番としてセットリストに組み込まれた「へルタースケルター」を収録しています。
2007年も、前年から続く離婚問題を引きずっており、積極的にツアーに出ることはありませんでしたが、単発のシークレット・ギグということで、小さな会場で数公演のみライヴを行なったのです。そのどれもが貴重なもので、特にニューアルバム『メモリー・オールモスト・フル』に収録のナンバーは、この年以外、ほとんど演奏されることがなくなりました。ライヴ本数が限られた時代のアルバムということで不遇をかこっていますが、故にライヴ・テイクはとても貴重。特にアメーバ・ミュージックのライヴは正式にレコーディングされており、ポールもその出来栄えに満足したということでしょう。「Coming Up」はiTunesフェスティバルでの演奏で、珍しい選曲ではないなと思いきや、ゴリゴリのアレンジで非常にハードに仕上がっており、どの時代の「Coming Up」とも異なるレア・アレンジということで収録されています。ビートルズ時代はリンゴが歌っていた曲がここでも採用されており、サウンドチェックではお馴染みの「Match Box」もきちんとセットリストの1曲として披露されています。「Calico Skies」は2002年日本公演にて初演が行なわれた曲で、その時はアコギのポールにバンド演奏というスタイルでしたが、ここに収録されているのはオーケストラをバックに歌うという壮大なアレンジのレア・バージョンです。そしてアメーバ・ミュージックにおける「Here Today」は、歌っている途中にポールが感極まり涙声になるというハプニングを収録した感動のテイク。このアメーバ・ミュージックの客席にはリンゴも臨場しており、リンゴの紹介と共に「I Saw Her Standing There」が始まります。ところが混乱を避けるため、曲が始まる前にリンゴは退出してしまい、ポールは「Elvis Has Left The Building! So was RINGO!」とジョークを言っています。
2008年もツアーは行なわれず、コンサートはわずか4公演のみ。2006年からの3年間は失われた期間として、その原因となった離婚騒動を引き起こしたヘザーの罪は重いです。しかし前年とは異なり、2008年はいずれも数万人規模のスタジアムで行なわれたというのが特長です。「Hippy Hippy Shake」はまさにビートルズの、ほんの初期以来のライヴ演奏。「In Liverpool」もこの時のみの貴重なライヴテイク。そしてウクライナで初演された、ロシア民謡を彷彿させる「Mrs Vanderbilt」は、以降、セットリストの定番として長く残っています。この年の最もサプライズの曲といえば「A Day In The Life」と「平和を我らに」のメドレーでしょう。リバプールでヨーコやオリビアが客席にいる中で初演されました。
2009年も、年初はツアーが行なわれず、コーチェラ・フェスやラスベガスなどの単発ステージに立つのみでしたが、夏から冬にかけてアメリカとヨーロッパをまわるツアーに出ます。コーチェラ・フェスでは「Honey Hush」が久しぶりに演奏されました。そして一瞬どれに収録されていた曲だっけ?と思ってしまった「Highway」と「Sing The Changes」というファイアーマンからの曲が初めて演奏されたのもこの年でした。さらに目玉のビートルズ・ナンバーとして「Day Tripper」が新たに採用されました。「I Want To Come Home」は映画の主題歌ということで、プロモーションとして、この年の冬のツアーでのみ演奏された貴重なライヴテイクです。
2010年はビートルズの楽曲ばかり新たに採り上げてきた反動か、ウイングス時代の曲を多く採用する傾向にあった年でした。なんといっても『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』の再現と話題になった「Venus And Mars」「Rock Show」「Jet」のメドレーが復活するというサプライズで始まったのは記憶に新しいところ。これ以上ないステキなオープニングが突如2010年に復活したのです。それ以外でも「ワインカラーの少女」「西暦1985年」などウイングス・ナンバーが数多く演奏されました。同じウイングスの曲でも「Bluebird」はわずか2公演のみの披露となったレア・ナンバー。「ペイパーバック・ライター」は1993年にも演奏され、2009年に再び採用になった曲。アレンジは大きく異なり、後半はジャムに加えハードなアドリブヴォーカルが加えられています。ステージでも人気の高い曲で、現在でもレギュラーで演奏されています。「Shine A Light In Mexico」はメキシコでの2公演のみ演奏された曲。「君はいずこへ」も以外やライヴで演奏されるのは初めて。「Two Of Us」はラスティがジョンの代役を務めています。そしてウクレレといえばこの曲「Ram On」です。この年何度か余興で数回演奏されています。
2010年の冬は、大規模な会場を中心にまわった夏と異なり、小規模なクラブをまわった短期ツアーが行なわれました。「One After 909」といった初期ビートルズの曲から、「And I Love Her」のバンド・アレンジ・バージョン、そしてカバーナンバー「Hitch Hike」など、クラブギグならではの選曲がなされています。そんな中でも、時期的に年末ということもあり、「ワンダフル・クリスマスタイム」が演奏されているのも興味深いところ。
2011年は、前年のセットリストを踏襲したセットリストでアメリカをまわりました。そして冬に再度、ロシアを含むヨーロッパ・ツアーが行なわれました。比較的短期のツアーであり、翌年のツアーの試走でしょうか、非常に珍しいナンバーが2曲あります。そのひとつが「Come And Get It」です。この短期ツアーでのみ演奏された非常にレア・ナンバー。かつてセッションズなどでひっそり聴いていたこの曲が、まさかポールがツアーで採り上げ、ライヴで聴ける日がくるとは30年前には考えられなかったことです。そして常々ライヴで演奏したらカッコイイだろうなと思われていた「The Word」がとうとうライヴ初披露。ジョンのパートもポールが通して歌っています。サービス過剰で「愛こそはすべて」に繋がるメドレーとなっています。
2012年は、前年に「Up And Coming Tour」から「On The Run Tour」とツアータイトルが変更になり、ON THE RUNツアーとして大々的にワールド・ツアーに出た年でした。この頃には次のパートナーとなるナンシーさんと熱愛の時期で、ナンシーに捧げた新曲「マイ・バレンタイン」がセットリストに入り、「過去の新曲」としては「ジュニアズ・ファーム」、さらに前年初披露となった「The Night Before」を収録しています。驚きだったのは、突如演奏された1993年の「Hope Of Deliverance」でしょう。比較的新しい曲かと思いきや、もうリリースから20年が経過している、じゅうぶんにマッカートニー・クラシックス。この曲をポールがまだ覚えていて、それをライヴで演奏するというのが面白いところです。
2013年もまた、非常に実り多き年でした。新たに大規模なスタジアム級のツアーがアメリカで行なわれ、セットリストは一新。「Eight Days A Week」から始まり、ウイングスの「あの娘におせっかい」や「All Together Now」「Your Mother Should Know」など、今まで各年代、1曲ないし2曲程度、目玉として「過去の新曲」を加えていたのみだったのが、ここにきて大量投入。しかも「ラブリーリタ」や「ミスターカイト」まで加えられ、アルバム『サージェントペパーズ』を全曲制覇しそうな勢いです。さらに、この年はニューアルバム『NEW』がリリースされ、待望の日本公演が行なわれました。注目すべきは2013年の日本公演がニューアルバムのリリース後初めてのツアーである点です。期待通り、日本公演ではニューアルバムの曲が、世界に先駆けて数多く演奏されました。
2014年は日本公演が病気のため中止になり、前半はほぼ休養状態でした。しかし夏にはアメリカン・ツアーを再開。元気な姿を見せてくれました。ニューアルバムのリリース後は日本でしかツアーをやっていなかったこともあり、全米ツアーのセットリストは基本的に前年の日本公演を踏襲したものでした。初日アルバーニ公演で試験的に新曲「On My Way To Work」が演奏されましたが、わずか1度でセットリストから外れてしまいました。この年の全米ツアーのハイライトはビートルズ最後のコンサートが行なわれた場所として名高いキャンドルスティック・パーク公演ではないでしょうか。ポールもそのことは存分に意識しており、アンコールで当時と同じナンバー「のっぽのサリー」を熱演しました。
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本作は、2001年から再開し、現在も現在進行のポールのライヴ、ツアーの変遷を、それぞれのツアーならではの選曲で辿ったものです。2015年春にポールの来日公演が発表になりました。どのようなセットリストになるかが楽しみですが、「ヘイ・ジュード」や「レットイットビー」、「ブラックバード」といったレギュラーで演奏されている定番はもとより、本作に収録されているようなレアなナンバーが数多く演奏されることが期待されます。その前に、本作で一度、ここ14年あまりのポールのライヴを俯瞰してみてはいかがでしょうか。
ポールの最新ツアーを追いかけている(Searching For Him Everywhere)ピカデリー・サーカス・レーベルだからこそ出来たライヴ・アンソロジーです。これを聴きながら来たるべき来日公演を楽しみに待ちましょう! 美しいピクチャーディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
2001
01. I'm Down October 10, 2001
02. From Lover To A Friend October 10, 2001
03. Your Loving Flame December 11, 2001
2002
04. Hello Goodbye November 2, 2002
05. Getting Better November 2, 2002
06. Lonely Road November 2, 2002
07. Driving Rain November 3, 2002
08. Mother Nature's Son May 13, 2002
09. Vanilla Sky May 13, 2002
10. Something November 3, 2002
11. C Moon May 13, 2002
12. Her Majesty June 3, 2002
13. You Never Give Me Your Money - Carry That Weight September 24, 2002
14. She's Leaving Home September 24, 2002
15. Freedom September 24, 2002
2003
16. Midnight Special May 10, 2003
17. Things We Said Today May 10, 2003
18. Honey Don't May 10, 2003
19. Volare May 10, 2003
20. Maggie Mae June 1, 2003
21. I Lost My Little Girl June 1, 2003
2004
22. Flaming Pie June 26, 2004
23. Penny Lane June 26, 2004
24. You Won't See Me May 30, 2004
25. She's A Woman May 30, 2004
26. I'll Follow The Sun May 30, 2004
27. For No One May 30, 2004
DISC TWO
2004
01. All Things Must Pass May 13, 2004
2005
02. I'll Get You November 1, 2005
03. Till There Was You November 1, 2005
04. In Spite Of All Danger November 1, 2005
05. I Will November 1, 2005
06. Jenny Wren November 1, 2005
07. Fixing A Hole November 1, 2005
08. English Tea November 1, 2005
09. Follow Me October 27, 2005
10. Too Many People - She Came In Through The Bathroom Window October 27, 2005
11. I've Got A Feeling October 27, 2005
12. Please Please Me October 27, 2005
2006
13. Fine Line February 8, 2006
14. Helter Skelter February 8, 2006
2007
15. Coming Up July 7, 2007
16. Only Mama Knows July 7, 2007
17. That Was Me July 7, 2007
18. Nod Your Head July 7, 2007
19. Match Box July 7, 2007
20. Dance Tonight October 25, 2007
21. Calico Skies October 25, 2007
22. Here Today June 28, 2007
23. House Of Wax June 28, 2007
24. I Saw Her Standing There June 28, 2007
DISC THREE
2008
01. Hippy Hippy Shake June 1, 2008
02. In Liverpool June 1, 2008
03. Mrs.Vanderbilt July 14, 2008
04. Birthday July 20, 2008
05. A Day In The Life - Give Peace A Chance July 20, 2008
2009
06. Honey Hush April 17, 2009
07. Highway April 17, 2009
08. Sing The Changes July 11, 2009
09. Day Tripper July 11, 2009
10. Mull Of Kintyre July 11, 2009
11. I Want To Come Home December 20, 2009
2010
12. Venus And Mars - Rock Show - Jet May 28, 2010
13. Shine A Light In Mexico May 28, 2010
14. Ob La Di Ob La Da November 21, 2010
15. Letting Go November 11, 2010
16. 1985 November 11, 2010
17. Bluebird November 11, 2010
18. Paperback Writer November 10, 2010
19. I'm Looking Through You November 10, 2010
20. Two Of Us November 10, 2010
21. Ram On June 27, 2010
DISC FOUR
2010
01. One After 909 December 13, 2010
02. And I Love Her December 13, 2010
03. Petrushka December 13, 2010
04. Hitch Hike December 13, 2010
05. Wonderful Christmas Time December 13, 2010
2011
06. Come And Get It December 14, 2011
07. The Word - All You Need Is Love December 14, 2011
2012
08. Junior's Farm May 8, 2012
09. The Night Before May 8, 2012
10. My Valentine May 8, 2012
11. Hope Of Deliverance May 8, 2012
2013
12. San Francisco Bay Blues August 9, 2013
13. Your Mother Should Know August 9, 2013
14. Save Us October 16, 2013
15. Everybody Out There October 16, 2013
16. New October 16, 2013
17. Quenee Eye October 16, 2013
18. Eight Days A Week November 21, 2013
19. Listen To What The Man Said November 21, 2013
20. All Together Now November 21, 2013
21. Lovely Rita November 21, 2013
22. Being For The Benefit Of Mr.Kite! November 21, 2013
2014
23. On My Way To Work July 5, 2014
24. Long Tall Sally August 14, 2014
PAUL McCARTNEY / SEARCHING FOR HIM EVERYWHERE 2001-2014 【4CD】
販売価格: 6,000円(税込)
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