PAUL McCARTNEY / LIVE ARCHIVES VOL.3 【2CD】
PAUL McCARTNEY / LIVE ARCHIVES VOL.3 【2CD】
販売価格: 4,500円(税込)
在庫あり
ポールマッカートニーの70年代はほぼ彼の30代に重なる。才能と意欲が熱く燃えたぎる30代をウイングスというバンドを率いて実り多き70年代を疾走した。そしてそれは80年代以降も続くものと思われていた。しかし80年代の初年度にポールにとって大きな事件が2つ生じた。まず1980年1月、コンサートのために訪れた日本において大麻所持で逮捕されてしまう。ポールは拘留され、いつ終わるかもしれぬ取り調べが続く中、痺れを切らしたバンド・メンバーが帰国してしまう。特に忠実な“フライデー”であったデニー・レインまでも帰国したことで、ウイングスは瓦解してしまう。ポールはバンドを失い、それによりツアーに出る事が不可能となった。そして同年末、ジョンレノンが狂気を帯びた人物に殺害されてしまう。岡田有希子が自殺した時に後追いする若者が続出し、国会でも議題に挙がったように、いつの時代も、どのようなケースにおいても、感化され模倣しようとする人がいるものである。ポールはこの時、次は自分の番ではないか、ステージに立つと客席から撃たれるのではないかと本気で恐れていたようである。結果として、80年代はツアーは一切行なわず、ことライヴ活動という点においては沈黙の時を過ごす事になる。一方で、ツアーにこそ出なかったものの、単発でのライヴ出演はそれなりに数をこなしている。本作は、そんなポールの単発ライヴ出演にスポットを当て、多くのコレクターズ・アイテムには収録されないような、細かいライヴ演奏を年代順に収録したシリーズである。第3弾となる本作は1997年から2001年までの単発ライヴ、テレビ出演、ラジオ出演などを収録している。
【THE OPRAH WINFREY SHOW】
1997年11月20日出演のテレビ・ショウでの出演。アルバム『Flaming Pie』のプロモーションのための出演で2曲演奏している。歌いまわしが異なりマイミングでなくライブ演奏であるが、ほぼスタジオ・バージョンの完コピである。「Lady Madonna」は曲の合間に余興でポールが会場を盛り上げるためにリフをピアノで弾いたもの。「Flaming Pie」を演奏する前の力強いカウントがカッコいいではないか。
【THE RHYTHM OF LIFE】
松の内の1998年1月5日に出演したラジオ・プログラムで、短い演奏ながら「I Lost My Little Girl」を演奏し、この曲を作った時の曲構成を解説している。ちょうどこの曲も同じように作ったんだよと「Lady Madonna」を演奏している。
【CHRISTOPHER REEVE TRIBUTE】
1998年3月1日なんとも珍しい「Calico Skies」の弾き語りである。スーパーマン役でお馴染みの俳優クリストファー・リーヴのトリビュート企画でのライブである。クリストファー・リーヴは1995年に落馬で脊髄損傷し車椅子生活を余儀なくされ、その後2004年に死去している。スーパーマンというアメリカのヒーローを演じたクリストファーによれば、真の英雄とは「どんな障害にあっても努力を惜しまず、耐え抜く強さを身につけていったごく普通の人」とのことである。
【HAPPY BIRTHDAY SPIKE】
1998年4月18日SPIKEの誕生祝いのための演奏。「Yesterday」をアコギで歌うのだが、途中で歌詞を間違えたふりをして違う曲に雪崩れ込む珍しいアレンジ。
【ROCK AND ROLL HALL OF FAME】
1999年3月15日に行なわれたロックの殿堂記念コンサートにおける3曲。「Let It Be」以外は自らのルーツとなったオールディーズ・ナンバーを歌っている。この時ポールは楽器を持たず、マイクで歌のみを担当している。
【CONCERT FOR LINDA】
前年にリンダが死去している。ロック・スターにありがちな結婚と離婚を繰り返すでもなく、リンダと長年に渡り夫婦生活を送り、のみならず一緒のバンド・メンバーとして30年近くに渡り寄り添っていたリンダが若くして亡くなってしまった。これは1999年4月10日に行なわれたリンダの追悼コンサートにおけるポールの演奏である。1曲目はポールとリンダが一緒によく聴いていたというリッキーネルソンの「Lonesome Town」である。切ない歌詞、黄昏を思わせ切ないメロディ。淋しい心が集う街、胸いっぱいの涙が滞在費の代わりになるロンサム・タウンにやって来れば、悲しみも後悔も忘れられるさ、とまるで妻を失った夫の心情を歌ったような歌詞が、そのままこの時のポールに当てはまる感動的な歌唱である。2曲目は一転軽快に「All My Loving」が演奏される。このコンサートは当時放送されたことから、「Lonesome Town」と「All My Loving」は広く聴くことが出来た。しかし当日はもう1曲放送されなかった「Let It Be」も演奏されている事はあまり知られていない。本作では当日のオーディエンス音源より、この「Let It Be」を初登場収録している。会場にいたミュージシャンの持ち回りで歌うのであるが、曲構成がメチャクチャで、何とか完奏に至るものの、なるほど放送でカットされたわけである。
【BUDDY HOLLY WEEK】
1999年9月7日、この年も恒例のバディ・ホリー・ウィークがニューヨークで行なわれた。ポールはまたもやお馴染みの「Rave On」を歌っている。たまには他のバディの曲を歌って欲しいものである。
【PARTY OF THE CENTRY】
ここから以降は、アルバム『RUN DEVIL RUN』のプロモーションのために出演した数多くの単発ライブが続く。何せドラムがイアンペイス、ギターがデイヴギルモアなど、何であんたらぁここにいるんですかいという豪華なメンバーをバックに従えており、演奏は凄まじい。そしてポールもまた若々しくオールディーズナンバーを活き活きと歌っている。「Honey Hush」はビートルズ時代から演奏しているポールお気に入りの曲で、この後も何度かステージで演奏している。演奏後に「ロックンロールここにあり!」と言っているのがカッコイイ。「Brown Eyed Handsome Man」は歌い出しに失敗し、一度演奏を止めたため、ここでは2テイクとなっている。「No Other Baby」は遡る事1993年にサウンドチェックで演奏された記録が残っている。音源も残されており、それは軽い感じのものだったが、1999年になりベースが唸る非常に重々しいアレンジに生まれ変わっている。「Try Not To Cry」はポールが意図してオールディーズに作った新曲である。曲調に関してはジェフリンの影響も感じられる。そしてバラード「Lonesome Town」を経て、ラストは「Run Devil Run」である。これもまた敢えてオールディーズ風に作った新曲。サビの部分の「ラ〜ア〜ア」のコーラスがリンダの声に聴こえるといったオカルト的な話題にもなった曲である。
【LATER WITH JOOLS HOLLAND】
1999年11月2日ジュールズ・ホーランドがホストを務める番組に出演し、4曲を演奏した。番組ジングルとなるオープニングもポールを含むバンドが演奏している。曲は「Honey Hush」「No Other Baby」「Brown Eyed Handsome Man」の3曲に続き、初めて「Party」を演奏している。
【NATIONAL LOTTERY SHOW】
1999年11月13日、こちらはルルがホストを務めるテレビ・ショウである。ルル自身が歌手であることもあり、「Brown Eyed Handsome Man」ではコーラスで参加しており、「Party」に至ってはポールに代わってボーカルを採る部分もある。そのルルの声はコーラスであれはっきり確認出来、同曲のまた違ったバージョンとして楽しめる。
【THE APPOCALYPSE TUBE】
1999年11月20日のテレビ出演時のライブである。「Brown Eyed Handsome Man」で開幕するが、やり直しこそしないものの、かなり怪しい演奏である。圧巻は「Party」である。演奏を終えた後も会場の熱気は冷めやらず、ポールは再び「Party」を演奏し出すのである。ポールが途中で引いて司会者にボーカルを譲るシーンもあり、かなりパンキッシュな演奏となっている。この熱演で喉を枯らしたのか、最後の「Lonesome Town」では歌い出しで高音が出ず、一旦演奏を止めている。
【VIRGIN RADIO】
これはプロモーションのために出演したラジオ番組で、音の出るオモチャのようなもので遊んでいる。余興で「Run Devil Run」のフレーズを爪弾いているというものである。
【THE PARKINSON SHOW】
数多く『RUN DEVIL RUN』のプロモーションのためにテレビ出演やラジオ出演を重ねてきたポールであったが、関連番組はこの1999年12月2日パーキンソン・ショウが最後となる。司会のマイケル・パーキンソンはアルバム『BAND ON THE RUN』のジャケットの囚人役として登場しており、その返礼という形でポールが出演した、という話になっている。この番組が特別なのは、ポールとパーキンソンのトークを交え、アルバム収録曲のみならず、未発表曲やアドリブ曲などを演奏している点、他の出演と趣を異にする。アルバム『RUN DEVIL RUN』からはわずか2曲「Honey Hush」と、一連のプロモーション・ライブでは初となる「All Shook Up」を演奏している点が特筆される。「Twenty Flight Rock」はバンドではなくポールの弾き語りで演奏されているのが珍しい。アコギのままルパートの曲「When The Wind Blowing」、これはエンディングを決めておらず口笛で濁している。そして「Yesterday」を歌った後、今度はピアノに移動する。ここでもバンドは不在で、ポールひとりで「The Long And Winding Road」を歌う。間奏のソロの部分をポールがスキャットで行なっている美しいアレンジ。同曲のベスト・バージョンであると思っている。そして次に演奏されるのはなんと「Your Loving Flame」である。この3年後に『DRIVING RAIN』に収録されたヘザーに捧げるラブソングが、この時点で完璧に完成されているのに驚く。「Oobu Doobu Song」はジャズ風のアドリブ曲。その流れでお馴染み「Suicide」を演奏している。上記のようにこの番組は『RUN DEVIL RUN』のプロモーションとしてはかなり異質で、非常に聴きどころ多く、サービス過剰ではないかと思うくらい、ポールのエンターテイナーぶりが発揮されている稀有なプログラムといえる。
【CONCERT FOR NEW YORK CITY】
誰しもが忘れ得ない2001年ニューヨークの同時多発テロ。救済や救援に当たった消防士、殉職した方々の家族、そして何よりアメリカ国家をサポートするために行なわれた、チャリティ・コンサートである。ポールはこの日のために特別に「Freedom」を作曲提供した。本作ではそのコンサートを収録している。1曲目が1966年以来となる「I’m Down」、実に35年ぶりの演奏である。そしてニューアルバムから「Lonely Road」とシングルにもなった「From Lover To A Friend」を続けて演奏。「Lonely Road」は後にツアーのレギュラー・セット・リストに組み込まれ、コンサートで毎回歌われる定番となったが、「From Lover To A Friend」はこの時が唯一のライブ・テイクである。その意味では超貴重なライブ・バージョンであるといえる。そしてこのイベントを貫くテーマ曲として「Freedom」は2度演奏されている。
【LIVE ARCHIVES VOL.3】
通常のタイトルには収録されない、されていない、単発ライヴを細かく年代順に網羅したライヴ・アーカイヴ・シリーズのVol.3は1997年から2001年までの演奏を収録している。トラック・リストを見て頂ければわかる通り、こんな細かいもの、今まで知られていなかった初登場のもの、よくもここまで集めたものだと思われるのではないか。通常のツアーでは演奏することのない曲から、唯一のライヴ・テイクまで、ポールのミュージシャンとしての活動においては欠かすことの出来ない貴重なものばかりである。本シリーズでは、それら全てを年代順に網羅していくことをコンセプトとしている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
THE OPRAH WINFREY SHOW, USA November 20, 1997
01. Young Boy
02. Lady Madonna
03. Flaming Pie
THE RHYTHM OF LIFE, UK January 5, 1998
04. I Lost My Little Girl
05. Lady Madonna
CHRISTOPHER REEVE TRIBUTE, USA March1, 1998
06. Calico Skies
HAPPY BIRTHDAY SPIKE, UK April 18, 1998
07. Yesterday - Ying Tong Song
ROCK AND ROLL HALL OF FAME March 15, 1999
08. Blue Suade Shoes
09. What'd I Say
10. Let It Be
CONCERT FOR LINDA April 10, 1999
11. introduction
12. Lonesome Town
13. All My Loving
14. Let It Be
BUDDY HOLLY WEEK September 7, 1999
15. Introduction
16. Rave On
PARTY OF THE CENTRY September 18, 1999
17. Honey Hush
18. Brown Eyed Handsome Man #1
19. Brown Eyed Handsome Man #2
20. No Other Baby
21. Try Not To Cry
22. Lonesome Town
23. Run Devil Run
LATER WITH JOOLS HOLLAND November 2, 1999
24. Opening Jam
25. Honey Hush
26. No Other Baby
27. Happy Birthday
28. Brown Eyed Handsome Man
29. Party
DISC SIX
NATIONAL LOTTERY SHOW November 13, 1999
01. Brown Eyed Handsome Man
02. No Other Baby
03. Party with LULU
THE APPOCALYPSE TUBE November 20, 1999
04. Brown Eyed Handsome Man
05. No Other Baby
06. Honey Hush
07. Party
08. Lonesome Town #1
09. Lonesome Town #2
VIRGIN RADIO November 29, 1999
10. Run Devil Run
THE PARKINSON SHOW December 2, 1999
11. Honey Hush
12. Twenty Flight Rock
13. When The Wind Blowing
14. Yesterday
15. The Long And Winding Road
16. Your Loving Flame
17. Oobu Doobu Song
18. Suicide
19. All Shook Up
CONCERT FOR NEW YORK CITY October 20, 2001
20. Introducton
21. I'm Down
22. Lonely Road
23. From Lover To A Friend
24. Yesterday
25. Freedom
26. Let It Be
27. Freedom
【THE OPRAH WINFREY SHOW】
1997年11月20日出演のテレビ・ショウでの出演。アルバム『Flaming Pie』のプロモーションのための出演で2曲演奏している。歌いまわしが異なりマイミングでなくライブ演奏であるが、ほぼスタジオ・バージョンの完コピである。「Lady Madonna」は曲の合間に余興でポールが会場を盛り上げるためにリフをピアノで弾いたもの。「Flaming Pie」を演奏する前の力強いカウントがカッコいいではないか。
【THE RHYTHM OF LIFE】
松の内の1998年1月5日に出演したラジオ・プログラムで、短い演奏ながら「I Lost My Little Girl」を演奏し、この曲を作った時の曲構成を解説している。ちょうどこの曲も同じように作ったんだよと「Lady Madonna」を演奏している。
【CHRISTOPHER REEVE TRIBUTE】
1998年3月1日なんとも珍しい「Calico Skies」の弾き語りである。スーパーマン役でお馴染みの俳優クリストファー・リーヴのトリビュート企画でのライブである。クリストファー・リーヴは1995年に落馬で脊髄損傷し車椅子生活を余儀なくされ、その後2004年に死去している。スーパーマンというアメリカのヒーローを演じたクリストファーによれば、真の英雄とは「どんな障害にあっても努力を惜しまず、耐え抜く強さを身につけていったごく普通の人」とのことである。
【HAPPY BIRTHDAY SPIKE】
1998年4月18日SPIKEの誕生祝いのための演奏。「Yesterday」をアコギで歌うのだが、途中で歌詞を間違えたふりをして違う曲に雪崩れ込む珍しいアレンジ。
【ROCK AND ROLL HALL OF FAME】
1999年3月15日に行なわれたロックの殿堂記念コンサートにおける3曲。「Let It Be」以外は自らのルーツとなったオールディーズ・ナンバーを歌っている。この時ポールは楽器を持たず、マイクで歌のみを担当している。
【CONCERT FOR LINDA】
前年にリンダが死去している。ロック・スターにありがちな結婚と離婚を繰り返すでもなく、リンダと長年に渡り夫婦生活を送り、のみならず一緒のバンド・メンバーとして30年近くに渡り寄り添っていたリンダが若くして亡くなってしまった。これは1999年4月10日に行なわれたリンダの追悼コンサートにおけるポールの演奏である。1曲目はポールとリンダが一緒によく聴いていたというリッキーネルソンの「Lonesome Town」である。切ない歌詞、黄昏を思わせ切ないメロディ。淋しい心が集う街、胸いっぱいの涙が滞在費の代わりになるロンサム・タウンにやって来れば、悲しみも後悔も忘れられるさ、とまるで妻を失った夫の心情を歌ったような歌詞が、そのままこの時のポールに当てはまる感動的な歌唱である。2曲目は一転軽快に「All My Loving」が演奏される。このコンサートは当時放送されたことから、「Lonesome Town」と「All My Loving」は広く聴くことが出来た。しかし当日はもう1曲放送されなかった「Let It Be」も演奏されている事はあまり知られていない。本作では当日のオーディエンス音源より、この「Let It Be」を初登場収録している。会場にいたミュージシャンの持ち回りで歌うのであるが、曲構成がメチャクチャで、何とか完奏に至るものの、なるほど放送でカットされたわけである。
【BUDDY HOLLY WEEK】
1999年9月7日、この年も恒例のバディ・ホリー・ウィークがニューヨークで行なわれた。ポールはまたもやお馴染みの「Rave On」を歌っている。たまには他のバディの曲を歌って欲しいものである。
【PARTY OF THE CENTRY】
ここから以降は、アルバム『RUN DEVIL RUN』のプロモーションのために出演した数多くの単発ライブが続く。何せドラムがイアンペイス、ギターがデイヴギルモアなど、何であんたらぁここにいるんですかいという豪華なメンバーをバックに従えており、演奏は凄まじい。そしてポールもまた若々しくオールディーズナンバーを活き活きと歌っている。「Honey Hush」はビートルズ時代から演奏しているポールお気に入りの曲で、この後も何度かステージで演奏している。演奏後に「ロックンロールここにあり!」と言っているのがカッコイイ。「Brown Eyed Handsome Man」は歌い出しに失敗し、一度演奏を止めたため、ここでは2テイクとなっている。「No Other Baby」は遡る事1993年にサウンドチェックで演奏された記録が残っている。音源も残されており、それは軽い感じのものだったが、1999年になりベースが唸る非常に重々しいアレンジに生まれ変わっている。「Try Not To Cry」はポールが意図してオールディーズに作った新曲である。曲調に関してはジェフリンの影響も感じられる。そしてバラード「Lonesome Town」を経て、ラストは「Run Devil Run」である。これもまた敢えてオールディーズ風に作った新曲。サビの部分の「ラ〜ア〜ア」のコーラスがリンダの声に聴こえるといったオカルト的な話題にもなった曲である。
【LATER WITH JOOLS HOLLAND】
1999年11月2日ジュールズ・ホーランドがホストを務める番組に出演し、4曲を演奏した。番組ジングルとなるオープニングもポールを含むバンドが演奏している。曲は「Honey Hush」「No Other Baby」「Brown Eyed Handsome Man」の3曲に続き、初めて「Party」を演奏している。
【NATIONAL LOTTERY SHOW】
1999年11月13日、こちらはルルがホストを務めるテレビ・ショウである。ルル自身が歌手であることもあり、「Brown Eyed Handsome Man」ではコーラスで参加しており、「Party」に至ってはポールに代わってボーカルを採る部分もある。そのルルの声はコーラスであれはっきり確認出来、同曲のまた違ったバージョンとして楽しめる。
【THE APPOCALYPSE TUBE】
1999年11月20日のテレビ出演時のライブである。「Brown Eyed Handsome Man」で開幕するが、やり直しこそしないものの、かなり怪しい演奏である。圧巻は「Party」である。演奏を終えた後も会場の熱気は冷めやらず、ポールは再び「Party」を演奏し出すのである。ポールが途中で引いて司会者にボーカルを譲るシーンもあり、かなりパンキッシュな演奏となっている。この熱演で喉を枯らしたのか、最後の「Lonesome Town」では歌い出しで高音が出ず、一旦演奏を止めている。
【VIRGIN RADIO】
これはプロモーションのために出演したラジオ番組で、音の出るオモチャのようなもので遊んでいる。余興で「Run Devil Run」のフレーズを爪弾いているというものである。
【THE PARKINSON SHOW】
数多く『RUN DEVIL RUN』のプロモーションのためにテレビ出演やラジオ出演を重ねてきたポールであったが、関連番組はこの1999年12月2日パーキンソン・ショウが最後となる。司会のマイケル・パーキンソンはアルバム『BAND ON THE RUN』のジャケットの囚人役として登場しており、その返礼という形でポールが出演した、という話になっている。この番組が特別なのは、ポールとパーキンソンのトークを交え、アルバム収録曲のみならず、未発表曲やアドリブ曲などを演奏している点、他の出演と趣を異にする。アルバム『RUN DEVIL RUN』からはわずか2曲「Honey Hush」と、一連のプロモーション・ライブでは初となる「All Shook Up」を演奏している点が特筆される。「Twenty Flight Rock」はバンドではなくポールの弾き語りで演奏されているのが珍しい。アコギのままルパートの曲「When The Wind Blowing」、これはエンディングを決めておらず口笛で濁している。そして「Yesterday」を歌った後、今度はピアノに移動する。ここでもバンドは不在で、ポールひとりで「The Long And Winding Road」を歌う。間奏のソロの部分をポールがスキャットで行なっている美しいアレンジ。同曲のベスト・バージョンであると思っている。そして次に演奏されるのはなんと「Your Loving Flame」である。この3年後に『DRIVING RAIN』に収録されたヘザーに捧げるラブソングが、この時点で完璧に完成されているのに驚く。「Oobu Doobu Song」はジャズ風のアドリブ曲。その流れでお馴染み「Suicide」を演奏している。上記のようにこの番組は『RUN DEVIL RUN』のプロモーションとしてはかなり異質で、非常に聴きどころ多く、サービス過剰ではないかと思うくらい、ポールのエンターテイナーぶりが発揮されている稀有なプログラムといえる。
【CONCERT FOR NEW YORK CITY】
誰しもが忘れ得ない2001年ニューヨークの同時多発テロ。救済や救援に当たった消防士、殉職した方々の家族、そして何よりアメリカ国家をサポートするために行なわれた、チャリティ・コンサートである。ポールはこの日のために特別に「Freedom」を作曲提供した。本作ではそのコンサートを収録している。1曲目が1966年以来となる「I’m Down」、実に35年ぶりの演奏である。そしてニューアルバムから「Lonely Road」とシングルにもなった「From Lover To A Friend」を続けて演奏。「Lonely Road」は後にツアーのレギュラー・セット・リストに組み込まれ、コンサートで毎回歌われる定番となったが、「From Lover To A Friend」はこの時が唯一のライブ・テイクである。その意味では超貴重なライブ・バージョンであるといえる。そしてこのイベントを貫くテーマ曲として「Freedom」は2度演奏されている。
【LIVE ARCHIVES VOL.3】
通常のタイトルには収録されない、されていない、単発ライヴを細かく年代順に網羅したライヴ・アーカイヴ・シリーズのVol.3は1997年から2001年までの演奏を収録している。トラック・リストを見て頂ければわかる通り、こんな細かいもの、今まで知られていなかった初登場のもの、よくもここまで集めたものだと思われるのではないか。通常のツアーでは演奏することのない曲から、唯一のライヴ・テイクまで、ポールのミュージシャンとしての活動においては欠かすことの出来ない貴重なものばかりである。本シリーズでは、それら全てを年代順に網羅していくことをコンセプトとしている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
DISC ONE
THE OPRAH WINFREY SHOW, USA November 20, 1997
01. Young Boy
02. Lady Madonna
03. Flaming Pie
THE RHYTHM OF LIFE, UK January 5, 1998
04. I Lost My Little Girl
05. Lady Madonna
CHRISTOPHER REEVE TRIBUTE, USA March1, 1998
06. Calico Skies
HAPPY BIRTHDAY SPIKE, UK April 18, 1998
07. Yesterday - Ying Tong Song
ROCK AND ROLL HALL OF FAME March 15, 1999
08. Blue Suade Shoes
09. What'd I Say
10. Let It Be
CONCERT FOR LINDA April 10, 1999
11. introduction
12. Lonesome Town
13. All My Loving
14. Let It Be
BUDDY HOLLY WEEK September 7, 1999
15. Introduction
16. Rave On
PARTY OF THE CENTRY September 18, 1999
17. Honey Hush
18. Brown Eyed Handsome Man #1
19. Brown Eyed Handsome Man #2
20. No Other Baby
21. Try Not To Cry
22. Lonesome Town
23. Run Devil Run
LATER WITH JOOLS HOLLAND November 2, 1999
24. Opening Jam
25. Honey Hush
26. No Other Baby
27. Happy Birthday
28. Brown Eyed Handsome Man
29. Party
DISC SIX
NATIONAL LOTTERY SHOW November 13, 1999
01. Brown Eyed Handsome Man
02. No Other Baby
03. Party with LULU
THE APPOCALYPSE TUBE November 20, 1999
04. Brown Eyed Handsome Man
05. No Other Baby
06. Honey Hush
07. Party
08. Lonesome Town #1
09. Lonesome Town #2
VIRGIN RADIO November 29, 1999
10. Run Devil Run
THE PARKINSON SHOW December 2, 1999
11. Honey Hush
12. Twenty Flight Rock
13. When The Wind Blowing
14. Yesterday
15. The Long And Winding Road
16. Your Loving Flame
17. Oobu Doobu Song
18. Suicide
19. All Shook Up
CONCERT FOR NEW YORK CITY October 20, 2001
20. Introducton
21. I'm Down
22. Lonely Road
23. From Lover To A Friend
24. Yesterday
25. Freedom
26. Let It Be
27. Freedom
PAUL McCARTNEY / LIVE ARCHIVES VOL.3 【2CD】
販売価格: 4,500円(税込)
在庫あり