THE BEATLES / COMPLETE NORTH AMERICAN TOUR 1966 【CD+2DVD】
THE BEATLES / COMPLETE NORTH AMERICAN TOUR 1966 【CD+2DVD】
販売価格: 6,000円(税込)
在庫あり
シェア・スタジアムのCDとDVDのセット(既発盤と比べあまりの音質アップに驚かれたことでしょう)で決定盤をリリースしたマニア必携のMクローデルの最新作は、ライヴ・クロニクル・シリーズの続編だ!! 今回はCD1枚とDVD2枚の3枚組セットで、音源と映像の両方から1966年最後となった夏のアメリカン・ツアーを集大成しました。1966年ツアーといえば、最近出版された広報トニー・バーロウの著作に詳しく記載のあるビートルズ最後のツアー。直前にジョンのキリスト発言があり、物々しい雰囲気の中で始まったこのツアーにおいて、ビートルズの人気にも翳りが見えただとか、チケットが売り切れていないだとか、KKK団は暗殺をほのめかし、メディアの酷評とともに、ビートルズのメンバーがコンサート活動を停止するきっかけともいうべきツアーでした。しかしながら、ファンの反応はとても忠実で、いまだ衰えぬビートルズの人気を裏付けるツアーでもあり、その意義はいまだ議論のわかれるところ。本作はその1966年の残されている音源、残されている映像を、初登場音源&初登場映像を含みつつ、集大成したタイトルになります。ビートルズのライヴ活動の最後を飾る瞬間。大きな感慨をもって視聴したいと思います。
それでは、まずはDVD映像の方から解説してみましょう。本作にはDVD2枚に渡って、この1966年夏のアメリカン・ツアーの映像がぎっしり詰まっています。カラー映像から8ミリフィルム、プライベート・テープ、さらに下部にタイムコーダーが残ったままの流出映像など、ここまで徹底して収集したDVD作品はありませんでしたし、これぞ1966年USツアーの決定盤ともいうべき内容となっています。残されている写真や映像を見ても、録音用のマイクがないことから、公式には録音がなされていないと思われ、それはキャンドルスティックパーク公演において、ポールがトニーバーロウにオーディエンス録音を依頼したことからも伺えます。そういう状況下で、とにかく音も映像も少ない1966年のUSツアーですが、映像に関して、日付を追って、時系列に会場ごとに収録されたライヴ、オフステージ、楽屋、ニュース映像、記者会見など、これを持っていればオッケーという決定盤になっています。
まずDVDディスク1は、渡米前の様子から始まります。その冒頭を飾るのは、ジョンのキリスト発言を報じたジャーナリストと、それから、その沈静化を促すエプスタインの記者会見です。続いてアメリカに向けて飛び立つロンドン空港でのビートルズ。渡米前でもアメリカの大騒ぎは伝わってきているようで、出発前から同発言に関するインタビューを受けています。相変わらず暖かい歓声を上げるファンに混じり、ジョンの発言を非難するサインボードを掲げているファンもいます。そしてツアー開始の最初の土地、シカゴに到着してさっそく記者会見に臨みます。思いっきり動揺して落ち着きのない涙目のジョンが印象的です。そして続いて目玉映像はシカゴ公演の8ミリ映像です。客席から大きく撮影されており、フラッシュが間断なく焚かれている中で演奏しているのは、間違いなく1966年のビートルズ。途中からカラー映像に変わります。続いてクリーヴランドでの映像です。前座と入れ替わりに颯爽と登場するビートルズに客席は大興奮。ジョンが足にからまるコードを払いのけマイクの位置を直し、チューニングの後、メンバーに目配せしておもむろに歌い出すその様子は日本公演を彷彿させます。このクリーヴランド公演は「Day Tripper」の後にステージ近くまでファンがなだれ込むというアクシデントがあり、30分あまりコンサートが中断したと伝えられています。ここで見ることのできる映像では、ステージに男が上がったり、警官が声を上げて律していたりと、その混乱した会場内の攻防が生々しく映されています。ステージをいったん降りるビートルズに、残された観客は大暴れ。文献でしか知ることのできなかった出来事を、こうして映像で見ると、40年あまり前の出来事が生々しく眼前に飛び込んできます。このクリーヴランドも途中からカラー映像に切り替わります。さらに興味深いのは、最後の曲で「Long Tall Sally」を歌っている映像が残されているということです。1966年アメリカン・ツアーの最後の曲は、会場によって「I’m Down」と「Long Tall Sally」がランダムに選ばれたとされていますが、その実キャンドルスティック・パーク以外の音源が残されておらず、実際のところはわかりません。1966年はドイツも日本もラストは「I’m Down」で締めくくられましたが、キャンドルスティックも、ここに映像で見ることの出来るクリーヴランドも両方「Long Tall Sally」がラストで、逆にラストに「I’m Down」の演奏を記録したものは発掘されていません。ツアーに同行した星加ルミ子さんの証言や、残された映像と音源を総合するに、このUSツアーは全て「Long Tall Sally」で締めくくられていたと思われます。フィラデルフィア公演も、短いながらステージに向かうビートルズと、ステージでの様子が収録されています。そしてツアーは進み、俗にバイブルベルトと呼ばれる地域では、依然ジョンのキリスト発言が波紋を広げていました。その緊張のメンフィス公演。真剣な面持ちでステージに向かう4人。このメンフィス公演は多くの写真が残されており、ここでは、そのよく見慣れた写真が動いているので、きっと感激することでしょう。ビビッて表情を悟られたくないのか、ちょうど日本公演最終日のようにジョンはサングラスをかけてステージに立っています。ポール側からのショットと、客席からのカラー8ミリ映像の2種類のソースが収録されています。シンシナティ公演は、これはもう鮮明なカラー映像で、強い日差しのあたる日中のスタジアム公演とあって、ジョンのみならずジョージもサングラスをつけてステージに立っています。このクオリティの高さは、その一部がオフィシャル『Anthology』の映像版に収録されていることからも保障済み。同日の夜に行なわれたセントルイス公演の映像も暗いながら貴重なもの。前座が終わって“BEATLES”のロゴの入ったドラムセットに変えるところなど、当時のステージの様子が伺えます。そしてすごいのはニューヨークはシェアスタジアムのカラー映像です。上下ストライプのスーツに身を包んだビートルズがステージに颯爽と向かう様子は感激すること間違いなし。モノクロ映像も交え、2度目となったシェアスタジアム公演のライヴシーンをお楽しみください。
DVDディスク2はロスを経由してシアトル入りするビートルズの様子から始まります。シアトルの大会場も演奏中にもかかわらずフラッシュが次々に焚かれています。ビートルズの衣装は上下白のストライプ。日本公演での衣装がそのままアメリカでも流用されているのがわかって思わずニヤリです。そして続いては、これまた鮮明なドジャースタジアムでのカラー映像。ショット自体は上から俯瞰するようなアングルですが、ステージ上の4人の様子、そしてステージまわりでうろうろするスタッフの様子などが見えて面白いです。スタンドは超満席。フィールドに走りこむファンの様子も収録されています。そしていよいよ最終日サンフランシスコのキャンドルスティック・パークです。最終日とあってか映像が豊富で、空港に到着するところから、開演前にステージを設営している様子、それらが鮮明なカラー映像を交えて収録されています。思えば野茂の初登板も、マッシー村上の初登板も、ここキャンドルスティック・パークでした。そんな由緒あるスタジアムでビートルズが演奏するのです。まさに写真集「ビートルズがアイドルをやめた日」の映像版! しかもカラー! まばらに客席が埋まり始め、サインボードを用意するファンたち。配置につく警官たち。どうでもいい前座。そして手を振りながら登場する真打のビートルズ!!! 録音マイクをかざしているトニーバーロウを探したけれどどれかわかりません(笑)。映像でもステージ横にコンサート終了後の脱出用装甲車が待機しているのがわかります。客席で涙声になっているファンの様子も収録されていますが、インタビュアーが“今、なんて曲やってるの?”と間抜けな質問をしています。もちろん、結果的に大成功を収めたアメリカン・ツアーからイギリスに凱旋帰国するロンドンの空港での様子まで完璧に収録しています。本当に、1966年のUSツアーから年末までの半年間は、ここで見ることのできる映像集で充分に把握できることでしょう。
オーディオCDの方は、1966年USツアーで、存在が確認されている音源すべてを収録しています。このツアーは映像のみならず音源にも恵まれておらず、全曲揃っているのは最終日キャンドルスティック・パークのみという淋しさ。このキャンドルスティック・パークは広報のトニー・バーロウがポールの依頼にて収録したもので、マスターをポールが所有、そのコピーをトニー・バーロウが保管しており、そのいずれかが流出して現在、私たちファンの耳にするところとなったのは有名な話。しかし、しかしアナログブートの時代からCD時代に至るまでリリースされてきたこの最終公演の全てがマスタリングの状態が悪く、どれを聴いても実際の演奏キーより遥かにスピードアップされてしまっており、また元になっているマスターの劣化からか曲中にドロップアウト成分の多い聴き辛く不自然な音質のタイトルばかりでした。しかし、本作はロージェネ・マスターより新たに制作した渾身の1枚。残念ながら「Long Tall Sally」の途中で切れてしまうのは、大元のテープからなので致し方ないところですが、音質にかけては既発盤を軽く凌駕するキャンドルスティックの最終形。今までのものと聴き比べてその驚きを感じてください。その他、1966年USツアーでの音源で、現在聴くことのできるものを全て収録しました。それぞれ短い収録だったり、断片的なものもありますが、910ガイドにも未掲載の最近発掘された初登場音源を含め、クリーヴランド、ボストン、メンフィス、セントルイス、ニューヨークのシェア、そしてサンフランシスコはキャンドルスティックの別ソースをそれぞれ収録。これ1枚あれば1966年のUSツアー音源は完璧というタイトルになっています。
1966年USツアーを音源と映像の両方から徹底的に収録した決定盤。ビートルズ・ファンの歴史的な1ページを貴方の心に留めるメモリアル・アイテム。CD+2DVDのボリュームでお届けする貴重音源+貴重映像の数々。今回も美しいピクチャー・ディスク仕様です。シェアスタジアムに続く、重厚なタイトルです。
DISC ONE
Candlestick Park, San Francisco CA 29th Aug 1966
01. Rock And Roll Music
02. She's A Woman
03. If I Needed Someone
04. Day Tripper
05. Baby's In Black
06. I Feel Fine
07. Yesterday
08. I Wanna Be Your Man
09. Nowhere Man
10. Paperback Writer
11. Long Tall Sally
Municipal Stadium, Cleveland OH 14th Aug 1966
12. I Feel Fine
Suffolk Downs Racecourse, Boston MA 18th Aug 1966
13. She's A Woman
14. Long Tall Sally
Mid-South Coliseum, Memphis TN 19th Aug 1966
15. Rock And Roll Music
16. Baby's In Black
17. Long Tall Sally
18. I Wanna Be Your Man
19. Paperback Writer
20. Long Tall Sally
Busch Stadium, St. Louis MO 21st Aug 1966
21. Rock And Roll Music - She's A Woman
Shea Stadium, New York NY 23rd Aug 1966
22. She's A Woman
23. If I Needed Someone
24. I Feel Fine
25. Yesterday
26. Paperback Writer
Candlestick Park, San Francisco CA 29th Aug 1966
27. She's A Woman
28. Baby's In Black
29. Nowhere Man
DVD DISC ONE
Before The Tour 1966
01. Maureen Cleave On Brian & The Beatles
02. New York City Press Conference
6th Aug 1966
03. Blandford Street London
10th Aug 1966
04. London Airport
11th Aug 1966
05. Logan Airport
11th Aug 1966 Chicago 12th Aug 1966
06. O'hare Airport Chicago
07. Chicago Press Conference
08. International Ampitheatre Chicago
Detroit 13th Aug 1966
09. Detroit Airport
Cleveland 14th Aug 1966
10. Cleveland
11. Municipal Stadium, Cleveland
Washington DC 15th Aug 1966
12. Washington DC Press Conference
13. Banging Beatles Documentary
14. Tommy Charles & Rallies
Philadelphia 16th Aug 1966
15. JFK Stadium Philadelphia
Toronto 17th Aug 1966
16. Toronto Press Conference
Boston 18th Aug 1966
17. Suffolk Downes Racecourse Boston
18. KKK & Police In Memphis
Memphis 19th Aug 1966
19. Memphis Airport Interviews
20. Memphis Mid South Colliseum
21. Memphis Union Mission Rally
Cincinnati 21st Aug 1966
22. Cincinnati Airport & Crosley Field
St. Louis 21st Aug 1966
23. St. Louis Airport
24. Busch Stadium St. Louis
New York 22nd & 23rd Aug 1966
25. New York City Press Conference
26. Junior Press Conference
27. Interviews At Shea Stadium
28. Shea Stadium
DVD DISC TWO
Los Angeles 24th Aug 1966
01. Los Angeles Air Port Arrival
02. TV Newscast In Color
03. Los Angeles Press Conference #1
04. Los Angeles Press Conference #2
05. Los Angeles Press Conference #3
06. Photo - Op & Where The Action Is Interview
Seattle 25th Aug 1966
07. Seattle WA Airport & Concert Clips
Los Angeles 28th Aug 1966
08. Dodger Stadium CA
San Francisco 29th Aug 1966
09. San Francisco Airport Arrival
10. Candlestick Park Arrival
11. The Fans & The Remains
12. Candlestick Park #1
13. Candlestick Park #2 London
31st Aug 1966
14. Back To England The London Airport After The Tour 1966
15. Brian Epstein Interview
5th Sep 1966
16. John Lennon In Spain For The Film Sep 1966
17. Melody Maker Awards
13th Sep 1966
18. Paul & Mal in Europe #1 Nov 1966
19. Paul & Mal in Europe #2 Nov 1966
20. Paul & Mal in Europe #3 Nov 1966
21. "Not Only But Also" Introduction
27th Nov 1966
22. "Not Only But Also" John As The Doorman
27th Nov 1966
23. Reporting 1966 28th Dec 1966
それでは、まずはDVD映像の方から解説してみましょう。本作にはDVD2枚に渡って、この1966年夏のアメリカン・ツアーの映像がぎっしり詰まっています。カラー映像から8ミリフィルム、プライベート・テープ、さらに下部にタイムコーダーが残ったままの流出映像など、ここまで徹底して収集したDVD作品はありませんでしたし、これぞ1966年USツアーの決定盤ともいうべき内容となっています。残されている写真や映像を見ても、録音用のマイクがないことから、公式には録音がなされていないと思われ、それはキャンドルスティックパーク公演において、ポールがトニーバーロウにオーディエンス録音を依頼したことからも伺えます。そういう状況下で、とにかく音も映像も少ない1966年のUSツアーですが、映像に関して、日付を追って、時系列に会場ごとに収録されたライヴ、オフステージ、楽屋、ニュース映像、記者会見など、これを持っていればオッケーという決定盤になっています。
まずDVDディスク1は、渡米前の様子から始まります。その冒頭を飾るのは、ジョンのキリスト発言を報じたジャーナリストと、それから、その沈静化を促すエプスタインの記者会見です。続いてアメリカに向けて飛び立つロンドン空港でのビートルズ。渡米前でもアメリカの大騒ぎは伝わってきているようで、出発前から同発言に関するインタビューを受けています。相変わらず暖かい歓声を上げるファンに混じり、ジョンの発言を非難するサインボードを掲げているファンもいます。そしてツアー開始の最初の土地、シカゴに到着してさっそく記者会見に臨みます。思いっきり動揺して落ち着きのない涙目のジョンが印象的です。そして続いて目玉映像はシカゴ公演の8ミリ映像です。客席から大きく撮影されており、フラッシュが間断なく焚かれている中で演奏しているのは、間違いなく1966年のビートルズ。途中からカラー映像に変わります。続いてクリーヴランドでの映像です。前座と入れ替わりに颯爽と登場するビートルズに客席は大興奮。ジョンが足にからまるコードを払いのけマイクの位置を直し、チューニングの後、メンバーに目配せしておもむろに歌い出すその様子は日本公演を彷彿させます。このクリーヴランド公演は「Day Tripper」の後にステージ近くまでファンがなだれ込むというアクシデントがあり、30分あまりコンサートが中断したと伝えられています。ここで見ることのできる映像では、ステージに男が上がったり、警官が声を上げて律していたりと、その混乱した会場内の攻防が生々しく映されています。ステージをいったん降りるビートルズに、残された観客は大暴れ。文献でしか知ることのできなかった出来事を、こうして映像で見ると、40年あまり前の出来事が生々しく眼前に飛び込んできます。このクリーヴランドも途中からカラー映像に切り替わります。さらに興味深いのは、最後の曲で「Long Tall Sally」を歌っている映像が残されているということです。1966年アメリカン・ツアーの最後の曲は、会場によって「I’m Down」と「Long Tall Sally」がランダムに選ばれたとされていますが、その実キャンドルスティック・パーク以外の音源が残されておらず、実際のところはわかりません。1966年はドイツも日本もラストは「I’m Down」で締めくくられましたが、キャンドルスティックも、ここに映像で見ることの出来るクリーヴランドも両方「Long Tall Sally」がラストで、逆にラストに「I’m Down」の演奏を記録したものは発掘されていません。ツアーに同行した星加ルミ子さんの証言や、残された映像と音源を総合するに、このUSツアーは全て「Long Tall Sally」で締めくくられていたと思われます。フィラデルフィア公演も、短いながらステージに向かうビートルズと、ステージでの様子が収録されています。そしてツアーは進み、俗にバイブルベルトと呼ばれる地域では、依然ジョンのキリスト発言が波紋を広げていました。その緊張のメンフィス公演。真剣な面持ちでステージに向かう4人。このメンフィス公演は多くの写真が残されており、ここでは、そのよく見慣れた写真が動いているので、きっと感激することでしょう。ビビッて表情を悟られたくないのか、ちょうど日本公演最終日のようにジョンはサングラスをかけてステージに立っています。ポール側からのショットと、客席からのカラー8ミリ映像の2種類のソースが収録されています。シンシナティ公演は、これはもう鮮明なカラー映像で、強い日差しのあたる日中のスタジアム公演とあって、ジョンのみならずジョージもサングラスをつけてステージに立っています。このクオリティの高さは、その一部がオフィシャル『Anthology』の映像版に収録されていることからも保障済み。同日の夜に行なわれたセントルイス公演の映像も暗いながら貴重なもの。前座が終わって“BEATLES”のロゴの入ったドラムセットに変えるところなど、当時のステージの様子が伺えます。そしてすごいのはニューヨークはシェアスタジアムのカラー映像です。上下ストライプのスーツに身を包んだビートルズがステージに颯爽と向かう様子は感激すること間違いなし。モノクロ映像も交え、2度目となったシェアスタジアム公演のライヴシーンをお楽しみください。
DVDディスク2はロスを経由してシアトル入りするビートルズの様子から始まります。シアトルの大会場も演奏中にもかかわらずフラッシュが次々に焚かれています。ビートルズの衣装は上下白のストライプ。日本公演での衣装がそのままアメリカでも流用されているのがわかって思わずニヤリです。そして続いては、これまた鮮明なドジャースタジアムでのカラー映像。ショット自体は上から俯瞰するようなアングルですが、ステージ上の4人の様子、そしてステージまわりでうろうろするスタッフの様子などが見えて面白いです。スタンドは超満席。フィールドに走りこむファンの様子も収録されています。そしていよいよ最終日サンフランシスコのキャンドルスティック・パークです。最終日とあってか映像が豊富で、空港に到着するところから、開演前にステージを設営している様子、それらが鮮明なカラー映像を交えて収録されています。思えば野茂の初登板も、マッシー村上の初登板も、ここキャンドルスティック・パークでした。そんな由緒あるスタジアムでビートルズが演奏するのです。まさに写真集「ビートルズがアイドルをやめた日」の映像版! しかもカラー! まばらに客席が埋まり始め、サインボードを用意するファンたち。配置につく警官たち。どうでもいい前座。そして手を振りながら登場する真打のビートルズ!!! 録音マイクをかざしているトニーバーロウを探したけれどどれかわかりません(笑)。映像でもステージ横にコンサート終了後の脱出用装甲車が待機しているのがわかります。客席で涙声になっているファンの様子も収録されていますが、インタビュアーが“今、なんて曲やってるの?”と間抜けな質問をしています。もちろん、結果的に大成功を収めたアメリカン・ツアーからイギリスに凱旋帰国するロンドンの空港での様子まで完璧に収録しています。本当に、1966年のUSツアーから年末までの半年間は、ここで見ることのできる映像集で充分に把握できることでしょう。
オーディオCDの方は、1966年USツアーで、存在が確認されている音源すべてを収録しています。このツアーは映像のみならず音源にも恵まれておらず、全曲揃っているのは最終日キャンドルスティック・パークのみという淋しさ。このキャンドルスティック・パークは広報のトニー・バーロウがポールの依頼にて収録したもので、マスターをポールが所有、そのコピーをトニー・バーロウが保管しており、そのいずれかが流出して現在、私たちファンの耳にするところとなったのは有名な話。しかし、しかしアナログブートの時代からCD時代に至るまでリリースされてきたこの最終公演の全てがマスタリングの状態が悪く、どれを聴いても実際の演奏キーより遥かにスピードアップされてしまっており、また元になっているマスターの劣化からか曲中にドロップアウト成分の多い聴き辛く不自然な音質のタイトルばかりでした。しかし、本作はロージェネ・マスターより新たに制作した渾身の1枚。残念ながら「Long Tall Sally」の途中で切れてしまうのは、大元のテープからなので致し方ないところですが、音質にかけては既発盤を軽く凌駕するキャンドルスティックの最終形。今までのものと聴き比べてその驚きを感じてください。その他、1966年USツアーでの音源で、現在聴くことのできるものを全て収録しました。それぞれ短い収録だったり、断片的なものもありますが、910ガイドにも未掲載の最近発掘された初登場音源を含め、クリーヴランド、ボストン、メンフィス、セントルイス、ニューヨークのシェア、そしてサンフランシスコはキャンドルスティックの別ソースをそれぞれ収録。これ1枚あれば1966年のUSツアー音源は完璧というタイトルになっています。
1966年USツアーを音源と映像の両方から徹底的に収録した決定盤。ビートルズ・ファンの歴史的な1ページを貴方の心に留めるメモリアル・アイテム。CD+2DVDのボリュームでお届けする貴重音源+貴重映像の数々。今回も美しいピクチャー・ディスク仕様です。シェアスタジアムに続く、重厚なタイトルです。
DISC ONE
Candlestick Park, San Francisco CA 29th Aug 1966
01. Rock And Roll Music
02. She's A Woman
03. If I Needed Someone
04. Day Tripper
05. Baby's In Black
06. I Feel Fine
07. Yesterday
08. I Wanna Be Your Man
09. Nowhere Man
10. Paperback Writer
11. Long Tall Sally
Municipal Stadium, Cleveland OH 14th Aug 1966
12. I Feel Fine
Suffolk Downs Racecourse, Boston MA 18th Aug 1966
13. She's A Woman
14. Long Tall Sally
Mid-South Coliseum, Memphis TN 19th Aug 1966
15. Rock And Roll Music
16. Baby's In Black
17. Long Tall Sally
18. I Wanna Be Your Man
19. Paperback Writer
20. Long Tall Sally
Busch Stadium, St. Louis MO 21st Aug 1966
21. Rock And Roll Music - She's A Woman
Shea Stadium, New York NY 23rd Aug 1966
22. She's A Woman
23. If I Needed Someone
24. I Feel Fine
25. Yesterday
26. Paperback Writer
Candlestick Park, San Francisco CA 29th Aug 1966
27. She's A Woman
28. Baby's In Black
29. Nowhere Man
DVD DISC ONE
Before The Tour 1966
01. Maureen Cleave On Brian & The Beatles
02. New York City Press Conference
6th Aug 1966
03. Blandford Street London
10th Aug 1966
04. London Airport
11th Aug 1966
05. Logan Airport
11th Aug 1966 Chicago 12th Aug 1966
06. O'hare Airport Chicago
07. Chicago Press Conference
08. International Ampitheatre Chicago
Detroit 13th Aug 1966
09. Detroit Airport
Cleveland 14th Aug 1966
10. Cleveland
11. Municipal Stadium, Cleveland
Washington DC 15th Aug 1966
12. Washington DC Press Conference
13. Banging Beatles Documentary
14. Tommy Charles & Rallies
Philadelphia 16th Aug 1966
15. JFK Stadium Philadelphia
Toronto 17th Aug 1966
16. Toronto Press Conference
Boston 18th Aug 1966
17. Suffolk Downes Racecourse Boston
18. KKK & Police In Memphis
Memphis 19th Aug 1966
19. Memphis Airport Interviews
20. Memphis Mid South Colliseum
21. Memphis Union Mission Rally
Cincinnati 21st Aug 1966
22. Cincinnati Airport & Crosley Field
St. Louis 21st Aug 1966
23. St. Louis Airport
24. Busch Stadium St. Louis
New York 22nd & 23rd Aug 1966
25. New York City Press Conference
26. Junior Press Conference
27. Interviews At Shea Stadium
28. Shea Stadium
DVD DISC TWO
Los Angeles 24th Aug 1966
01. Los Angeles Air Port Arrival
02. TV Newscast In Color
03. Los Angeles Press Conference #1
04. Los Angeles Press Conference #2
05. Los Angeles Press Conference #3
06. Photo - Op & Where The Action Is Interview
Seattle 25th Aug 1966
07. Seattle WA Airport & Concert Clips
Los Angeles 28th Aug 1966
08. Dodger Stadium CA
San Francisco 29th Aug 1966
09. San Francisco Airport Arrival
10. Candlestick Park Arrival
11. The Fans & The Remains
12. Candlestick Park #1
13. Candlestick Park #2 London
31st Aug 1966
14. Back To England The London Airport After The Tour 1966
15. Brian Epstein Interview
5th Sep 1966
16. John Lennon In Spain For The Film Sep 1966
17. Melody Maker Awards
13th Sep 1966
18. Paul & Mal in Europe #1 Nov 1966
19. Paul & Mal in Europe #2 Nov 1966
20. Paul & Mal in Europe #3 Nov 1966
21. "Not Only But Also" Introduction
27th Nov 1966
22. "Not Only But Also" John As The Doorman
27th Nov 1966
23. Reporting 1966 28th Dec 1966
THE BEATLES / COMPLETE NORTH AMERICAN TOUR 1966 【CD+2DVD】
販売価格: 6,000円(税込)
在庫あり