THE BEATLES / COMPLETE BBC TAPES Vol.1 【4CD+解説BOOK】
THE BEATLES / COMPLETE BBC TAPES Vol.1 【4CD+解説BOOK】
販売価格: 6,000円(税込)
在庫あり
■初登場&アップグレードで現在考え得る最高の内容
■各番組ごとに詳細な解説をした研究本が付属
■Vol1からVol.4まで全16ディスクに渡る、その第一弾
ビートルズはデビュー前の1961年3月からデビュー後の1965年6月までに延べ52回に渡ってトータルで300曲近いパフォーマンスを、 BBCのスタジオや観客を入れた劇場で生演奏で披露していた。 ビートルズにとってテレビやラジオへの出演はレコード・セールスへの重要なプロモーションの場であり、バンドのライブ活動同様に必要不可欠なものであったはずだ。 1960年代当時はラジオ局が1日の放送時間の中でレコード音源をオンエア出来る時間数が組合によって厳しく制限されていた。 それこそがBBCに於けるライブ演奏の量の多さの理由なのである。 熱心なファンやコレクター達がBBCライブ音源に特別な価値を見い出す理由は、その演奏曲目のユニークさにあるだろう。 実際にバンドが最も頻繁にBBCラジオに出演した1963年にはレコード化されなかったカバー曲が大量にBBCの番組で演奏されオンエアされている。 それらの演奏曲はバンドがデビュー前にハンブルグのスター・クラブや、リバプールのキャバーン・クラブで好んで演奏していたレパートリーであった。
これらの貴重な番組の音源は基本的に当時の本放送時一回きりのオンエアであり、バンドのBBCラジオ初登場から20周年を記念する1982年3月の「THE BEATLES AT THE BEEB」というBBC特番のオンエアまでほとんど顧みられなかった。 また不幸なことに当時のBBCではオンエアの済んだマスター・テープは予算の都合上、消去された上に他の番組に使い回しされたため、 後年BBC自らが音源の重要性に気付き局内のアーカイブを探索した時には、大部分の番組の保存状況は非常に悪く絶望的なまでにマテリアルは残されていなかった。 BBC特番の「THE BEATLES AT THE BEEB」では、海外向けに「TOP OF THE POPS」として再編集されて、かろうじてトランスクリプション・ディスクとして残されていた1964年のトップ・ギアやサタディ・クラブといった番組や、 LPにカッティングされ残っていた1964年3月のフロム・アス・トゥー・ユー、それと「ブッシュハウス・テープ」と呼ばれる1963年夏のポップ・ゴー・ザ・ビートルズの第5回から7回の音源の他に、 ブートレグとして出回っていたマテリアルを加え合って構成された内容だった。
もちろんこの番組の放送以前にもBBCでのライブは、ファンがエアチェックしたオフ・エア音源から様々な興味深いタイトルが多種多様にブートレグとしてリリースされていた。 1971年にアメリカのTMOQからリリースされた「YELLOW MATTER CUSTARD」を皮切りに、 ビートルズのBBCライブ音源はブートレグ業者の格好の題材となった。 CDメディアの時代になってからも1993年の「THE COMPLETE BBC SESSIONS」(GREAT DANE)や2003年の「THE BEATLES AT THE BEEB」(YELLOW DOG)等の意欲的なボックス・セットのリリースが続く。
BBC局内に残っていた僅かばかりの良質なマテリアルと、新たに発見されたポップ・ゴー・ザ・ビートルズ出演時の良質なマスター音源を主なソースとした正規リリースが1994年の「LIVE AT THE BBC」である。 このアルバムは世界中で圧倒的な支持を得て、発売から僅か6週間ほどで500万枚を売り上げ大ヒットした。 19年の歳月を経て第2弾の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」が2013年に発売される。このVOL.2のリリースと同時に「LIVE AT THE BBC」のリマスター版がリリースされ、 ほぼ同時期にフィジカルなリリースではないがダウンロード・オンリーで「BOOTLEG RECORDINGS 1963」も発表された。 こちらはBBC音源に特化した作品ではなかったが、収録曲の大部分がBBC音源であり、また多くのグレードアップ版を含んでいた。 また2013年の「LIVE AT THE BBC」のリマスター版では1994年版では曲同士がクロスフェードで切れ目なく繋がれていた特殊な編集を排し、1曲1曲がきちんとエンディングまで完走するように編集が改められている。 また幾つかの収録曲でベターな音源への差し替えも行われている。
一方こういった正規/非正規のCDリリースに対してインターネット時代を反映してか、ファン有志のダウンロードによるリリースも多数存在する。 2004年の「THE COMPLETE BBC SESSIONS」(PURPLE CHICK)、2010年の「UNSURPASSED BROADCASTS」(HOBNAIL)、2015年の「THE BBC ARCHIVES」(LORD REITH)といったYELLOW DOGのボックスをベースにした個人制作のBBC全集は、 新たに版を重ねるごとに確実にレベルアップして、より完璧な内容に近づいて来ていると言っていい。
まず触れておかなければならないのは、1986年から1988年にかけてヨーロッパで「BEEB TRANSCRIPTION RECORDS」のレーベル名義で、計13枚リリースされたLPシリーズ「THE BEATLES AT THE BEEB」についてである。 「BEEB TRANSCRIPTION RECORDS」というBBC正規の名義で、 レーベル面もBBCのトランスクリプション・ディスクのデザインを模したマニア心をくすぐる仕様で1986年から足掛け3年間に渡って13枚ほどリリースされたこのシリーズは、 その内容と優れた音質で従来のビートルズのBBC音源のブートレグの概念をことごとく覆してしまった。 それまでのビートルズのBBC音源のブートレグというと「YELLOW MATTER CUSTARD」に代表されるAMラジオから収録した録音レンジの狭い家庭用リール・テープ・レコーダーによるものがほとんどであり、 アメリカで1980年にリリースされた「BROADCASTS」のように高音質を誇る内容のものも一部存在したが、 ビートルズのBBCラジオでのキャリアーから見ればそれらはほんのごく少数のマテリアルでしかなかった。 それでもレコード未発売のカバー曲や別バージョンが豊富に聞けるため、たとえ音質が貧弱であっても当時それらのリリースは市場では大変にもてはやされる存在であった。
BBCが初めて本腰を入れて、倉庫を漁りかき集めたマテリアルを再放送した1982年3月と1982年暮れの特番「THE BEATLES AT THE BEEB」はリスナーから大きな好評を得て、 アンディー・ピーブルスのMC入りで番組丸ごとがボックス・セットのブートレグLPとして発売され、それらが飛ぶように売れるという始末だった。 この特番から収録したブートレグのリリースが一段落した1986年10月に突如「THE BEATLES AT THE BEEB - VOL. 1」がヨーロッパでリリースされセンセーションを巻き起こす。 時系列ではなかったが、1963年4月から6月までの5つの番組がそれまで聞くことの出来なかった音源から大変優れた音質で登場したのだ。 この盤の中で唯一リリースされていたのは番組サイド・バイ・サイドでの「Boys」と「I'll Be On My Way」の2曲であったが、その秀逸な音質ゆえにコレクターは誰もがBBCのマスター・テープが発掘されたものと思い込んだ。
1960年代当時のBBCのライト・プログラムは通常のAM放送と、VHF波を使ったVHF/FM放送の両方でサイマルキャスト放送されていた。 当時の高級なレシーバーではそのどちらでも受信が出来るようになっており、1960年代初頭はまだ少なかったであろうオーディオ・マニアの中には、 性能の良いリール・レコーダーを購入しきちんとしたレシーバーとレコーダーをオンラインで結線して、 FMエアチェック紛いのラジオ番組収集を行っていた人達がごく少数存在していたのである。 ヨーロッパ盤「THE BEATLES AT THE BEEB」シリーズは、それらのテーパーの高音質なエアチェック音源をソースとした画期的なリリースだった。
音源はイギリス人のコレクターからオランダの業者に提供された。 このオランダの業者とは後にイエロー・ドッグを名乗ることになる業者と同一人物である。 この「THE BEATLES AT THE BEEB VOL. 1 - VOL. 13」のLPシリーズはVOL.1からVOL.9までがヨーロッパで制作された。プレス工場とのトラブルのためVOL.10からVOL.13までの制作はアメリカで行われた。 VOL.10と11は当時ロック・ソリッドを名乗っていた業者が、VOL.12と13はタイガー・ビートを名乗っていた業者がそれぞれ制作した。 ロック・ソリッドを名乗っていた業者はヨーロッパ盤シリーズのVOL.1からVOL.6までを2枚組3セットにしてコピー盤も発売した。 VOL.1発売当初はこの一枚のみで続編は無しとの情報だったが、その後シリーズは潤沢にリリースされ続けマニアを狂喜させた。 VOL.1の単品リリースの後、VOL.2と3が同時に発売された。 しばらくしてVOL.4が単品でリリースされ、その後にVOL.5と6が同時に発売。またしばらくしてVOL.7が単品発売され、その後にVOL.8と9が同時発売された。
アメリカ制作になってからはVOL.10と11が同時発売され、その後VOL.12と13が同時にリリースされシリーズは終了した。 アメリカ制作になってから品質が低下したと指摘するコレクターもいたが、これは元になっている音源のクオリティ自体が変化したためで決してアメリカでのカッティングやプレスの質が悪かったためではないし、 ヨーロッパからアメリカ側に提供されたマスター・テープがわざと質を落としたものだったとかいうような事でもない。
確かに本シリーズの1964年4月以降の音源は、AM放送とFM放送の中間のような以前のものと比べると明らかに録音されている音声の帯域が狭くなっているように感じられる。 これは収録時にテープの節約のためにそれまでのものより収録スピードを半分に下げて録音されたとか、数十年のテープ保管中に整理のため必要部分のみダビングして残した際に音質が低下したというような原因が考えられる。 確かにVOL.9までとVOL.10以降のテーパー/機材が別人によるものである可能性も捨てきれないのだが。
いずれにしろこのシリーズのおかげで当時一回きりのオリジナル放送の後、マスターが処分され永久に聞くことが叶わないと思われた数々の番組の音源が公開されたことは大変に画期的なことであったと言える。 このシリーズによる音源の発掘と、いくつかの番組のマスター・テープがBBCに返還されたおかげで1994年の正規盤「LIVE AT THE BBC」のリリースに繋がっていったことを考えると、 この「THE BEATLES AT THE BEEB」シリーズの果たした功績は限りなく大きいと言える。
1988年にスタートしたPYRAMID RECORDSによるレコード起こしのCD化(イエロー・ドッグ本人によると、このリリースは自分とは無関係で「勝手に出された」とのこと。)が始まり、 「オリジナルLPよりも音質が落ちる」とマニア間で評判の悪かったこの「RADIO-ACTIVE/THE BEATLES AT THE BEEB」の13枚のコピーCDシリーズ完結を経て、 いよいよ2003年にはシリーズのマスター・テープからの初CD化となる「THE BEATLES AT THE BEEB」の12枚組CDボックスがリリースを迎えることとなる。
しかしながら「AT THE BEEB」音源の決定版となる筈だったこのイエロー・ドッグのCDボックスは、各ディスクの冒頭の開始0分16〜17秒位置に一律に音飛びが発生するエラー盤で発売され、 結局全ディスクの冒頭だけでなく「I'll Get You」でのスキップと音飛びが酷かったDISC 6のみが再プレス/交換の措置が取られたものの、 その他のディスクについては修正ディスクの制作や交換は一切行われず、メーカーの対応にコレクターからの批判が殺到した。 この事態によりBBC音源の決定打となるはずだったこのイエロー・ドッグのBBCボックスは正当な評価を受けることも無いまま、 高い値段で購入したコレクターに大きな失望感を味あわせることになってしまった。 その後系列のストロベリー・レーベルから、各タイトルが単品でエラーの無いマスターから再リリースされるというような噂も立ったが、結局実現しなかった。 その後ファン有志によるボックス・セットのリペアー、アップグレードと銘打ったセットがCDR媒体で続々と登場したが、 ファクトリー・プレスの高品質の決定版が出ないまま今日に至っている。
対して満を持してリリースされる本作、コンプリート・BBC・テープスではその収録内容において、より綿密な推敲や作業を施し、考え得る最大のアップグレード、従来より長い収録タイムといった事項に重点を置き、 ライブ演奏が披露された当時のオリジナル放送を中心にオンエア順に出来る限り最良の状態で復元し収録しようと試みたものである。 使用ソースや音源の歴史、聴きどころや番組にまつわるエピソード等のポイントは本作付属のブックレットで詳細に解説している。 このブックレットは、これだけで1冊の研究本になるくらいの内容密度の濃いもので、これだけでも価値があるというものだ。 Vol.1からVol.4まで全16枚のディスクになる予定である。数あるBBC音源の決定盤として是非コレクションに加えておいていただきたいと思う。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
DISC ONE
Teenager's Turn / Here We Go #1, March 8, 1962
Rec: March 7, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience (Pete Best on Drums)
01. Dream Baby (How Long Must I Dream)
02. Memphis, Tennessee
03. Please Mr. Postman
※付属の解説本よりサンプル。
1962年3月8日放送の記念すべきビートルズBBCラジオ初出演回。 この音源と次回出演分のヒア・ウィー・ゴー第2回の収録テープは、ポールの弟のマイク・マクギアが、オンエア当日ラジオから直接録音したものと言われていた。 しかし実際にはマイク・アダムスというテーパーの手に因るものらしい。恐らくはAMラジオからのオフ・スピーカー収録で、お世辞にも良い音質とは言えないのだが、 ピート・ベスト期の超貴重なBBC初出演である。1はロイ・オービソンのカバーでポールのリード・ボーカル。2はチャック・ベリー、3はマーヴェレッツのカバーで 共にリード・ボーカルはジョン。この番組への出演に先立ってビートルズは1962年2月12日にBBCのマンチェスターのスタジオで、ラジオ番組出演の適性のテストのためのオーディションを受け、 「Like Dreamers Do」、「Till There Was You」、「Memphis, Tennessee」、「Hello Little Girl」の4曲を演奏している。 オーディションに立ち会った番組プロデューサーのピーター・ピルビームは、ビートルズの歌唱について「ジョン・レノンはOKだがポール・マッカートニーはNOだった」と1982年の特番「THE BEATLES AT THE BEEB」の番組中で回想している。 オンエアされた3曲は1988年リリースのLP「MEET THE BEEB」で初めてMCから曲のエンディングまでを通して聞けるようになったが、LPの音質はここで聞けるものよりも遥かに貧弱だった。 後年パープル・チックのダウンロード・ブートで、最もロージェネレーションと言われるものが公開された。 別途にイコライジングを施したイエロー・ドッグ版の音質がベストとされることも多いのだが、本作ではそのイエロー・ドッグ版CDに準ずる音質で、 さらにそのイエロー・ドッグのボックス・セットの「Memphis, Tennessee」で生じていた0分16秒での音飛びを排した、よりベターなコンディションにて収録している。
Teenager's Turn / Here We Go #2, June 15, 1962
Rec: June 11, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience (Pete Best on Drums)
04. Ask Me Why
05. Besame Mucho
06. A Picture Of You
Here We Go #3, October 26, 1962
Rec: October 25, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience
07. A Taste Of Honey
Here We Go #4, January 25, 1963
Rec: January 16, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience
08. Chains
09. Please Please Me
10. Ask Me Why
Saturday Club #1, January 26, 1963
Rec: January 22, 1962 Playhouse Theatre, London
Producer: Jimmy Grant
Host: Brian Matthew
11. Some Other Guy
12. Love Me Do
13. Please Please Me
14. Keep Your Hands Off My Baby
15. Beautiful Dreamer
※付属の解説本よりサンプル。
1963年1月26日オンエアの、全国区レベルのメジャー・プログラム「Saturday Club」へ第1回目の出演分。「Some Other Guy」を除いた4曲は、1か月後にスタートするヘレン・シャピロとのイギリス国内ショート・ツアーでのレパートリー曲であった。 11、14、15の3曲は1982年にLP「BEAUTIFUL DREAMER」で初登場した。このLP「BEAUTIFUL DREAMER」の音の悪いエア・チェック・ソースとパーシー・フィリップス・ソースとスチュアート・リーヴァー・ソースといった3種類のソースが現在確認されている。 どれもAMラジオからのエア・チェック・ソースであり、「BEAUTIFUL DREAMER」のものはスピーカー越しのオフライン録音。残りの2種類の音源はラジオのミニ・ジャックから、オンラインで録音されたもののようだ。 一番音が良いのはスチュアート・リーヴァー・ソースで、この音源は「Keep Your Hands Off My Baby」の正規リリースに採用された。 パーシー・フィリップス・ソースは正規リリース登場以前の定番音源で、「BEAUTIFUL DREAMER」リリース以降の大多数のLPブート、CDブートに好んで使用されていた。 ブライアン・エプスタインの要請によってAMラジオからオフ・エア収録され、フィリップスのスタジオでこの音源から、正規未発売の3曲のアセテート・デモ盤も作成された。 本作ではメインにスチュアート・リーヴァー・ソースを使用することにより、この記念すべき「Saturday Club」第1回目出演を収録したものの中でも最も良質な状態で、番組で演奏された全5曲を収めている。 この第3の音源は1982年の「THE BEATLES AT THE BEEB」のオンエア以降にプロデューサーのケビン・ハウレットの呼びかけで、個人リスナー所有のエアチェック・テープがBBCに提供されたものだった。 「Love Me Do」は1996年にDJのアラン・フリーマンが司会の特番「THE BEATLS AT THE BBC ON NEW YEAR'S EVE」で、ブライアン・マシューのMCパートからジョンのハーモニカ・ソロの間奏前までの不完全な形で初公開された。 2013年の「BOOTLEG RECORDINGS 1963」では、ようやくこのテイクのフル・バージョンが公開された。とは言ってもフェードアウト間際にエンディング付きのバージョンで演奏するときのジョージのギター・フレーズがはっきりと聞こえることから、 このリリースに際してアップルが出し惜しみをして、エンディング付きのフル・バージョンをフェードアウト版として公開した可能性も否めない。「Some Other Guy」も「BOOTLEG RECORDINGS 1963」のリリースに際して音質の向上した、演奏後のMCまでも収めたフル・バージョンが収録されたが、 オープニングのギターがA→Cのコードを弾いている頭の2秒間はスチュアート・リーヴァー・ソースでは欠落していたようで、パーシー・フィリップス・ソースからスピードを合わせた上で補填編集されている。 「BOOTLEG RECORDINGS 1963」ではこの部分の音質差は結構耳に付くが、本作では綺麗に修正し「BOOTLEG RECORDINGS 1963」ではかなり早かったピッチも、かっちりと正確に本来のものに戻している。 「Please Please Me」はスチュアート・リーヴァー・ソースからのものであるが所有者が完全な形での公開に合意していないため、音源は1曲分丸々残っているものの、未だにこのような形 でしか聞くことが出来ない。14の「Keep Your Hands Off My Baby」はスチュアート・リーヴァー・ソースを正規リリース用に加工する前のオリジナル音源で大変貴重なもの。 曲の冒頭のサンプリングによるフェイクのドラム・イントロもなく、強烈なイコライジングや強引なドロップアウト修正といった作業を経る前の素の状態であるので、大変聴きやすい音質であり、 この曲はこれがベスト・バージョンであろう。「Beautiful Dreamer」はスチュアート・リーヴァー・ソースには恐らく難があり、コンプリートのバージョンが存在しないようなので、 全編パーシー・フィリップス・ソースからのものを収録している。正規リリースでもこのフィリップス・ソースを加工して、2013年の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」に収録しているが、 ノイズ・リダクションの過度な使用と、これまた強引なイントロ中のMCカットのために、何とも悲惨でモコモコな音の低品質な仕上がりとなってしまっているのが惜しまれる。 また2013年のリマスター版「LIVE AT THE BBC」でも「Keep Your Hands Off My Baby」の1994年版のフェイクのドラム・イントロはそのまま残された。
The Talent Spot #2, January 29, 1963
Rec: January 22, 1962 BBC Paris Studio, London
Producer: Brian Willey
Host: Gary Marshal
Recorded in front of a live audience
16. Ask Me Why
Here We Go #5, March 12, 1963
Rec: March 6, 1963 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience
17. Instrumental (The Northern Dance Orchestra)
18. Misery
19. Do You Want To Know A Secret?
20. Please Please Me
21. Warmed Over Kisses (Ben Richmond)
22. Waltz In Jazz Time (The Northern Dance Orchestra)
23. Peoria (The NDO / The Trad Lads)
Saturday Club #2, March 16, 1963
Live Broadcast: Studio 3A, Broadcasting Place, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews
Host: Brian Matthew
24. I Saw Her Standing There
25. Misery
26. Too Much Monkey Business
27. I'm Talking About You
28. Please Please Me
29. The Hippy Hippy Shake
Easy Beat #1, April 7, 1963
Rec: April 3, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Ron Belchier
Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience
30. From Me To You (introduced by Gerry Marsden)
Swinging Sound '63, April 18, 1963
Live Broadcast: Royal Albert Hall, London
Producers: Terry Henebery, Ron Belchier
Hosts: George Melly, Rolf Harris
31. Twist And Shout
32. From Me To You
Side By Side #1, April 22, 1963
Rec: April 1, 1963 BBC Piccadilly Theatre, London
Producer: Bryant Marriott
Host: John Dunn
33. Side By Side Theme (Duet with The Karl Denver Trio)
34. Do You Want To Know A Secret? (fragment)
35. Chat
Side By Side #2, May 13, 1963
Rec: April 1, 1963 BBC Piccadilly Theatre, London
Producer: Bryant Marriott
Host: John Dunn
36. Long Tall Sally
37. A Taste Of Honey
38. Chains
39. Thank You Girl
40. Boys
DISC TWO
Saturday Club #3, May 25, 1963
Rec: May 21, 1963 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews
Host: Brian Matthew
01. I Saw Her Standing There
02. Do You Want To Know A Secret?
03. Boys
04. Long Tall Sally
05. From Me To You
06. Money (That's What I Want)
Steppin' Out, June 3, 1963
Rec: May 21, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Terry Henebery
Host: Diz Disley
Recorded in front of a live audience
07. Please Please Me
08. I Saw Her Standing There
Pop Go The Beatles #01, June 4, 1963
Rec: May 24, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: The Lorne Gibson Trio
09. Pop Go The Beatles - Intro Theme
10. Everybody's Trying To Be My Baby
11. Do You Want To Know A Secret?
12. You Really Got A Hold On Me
13. Misery
14. The Hippy Hippy Shake
15. Pop Go The Beatles - Outro Theme
※付属の解説本よりサンプル。
1963年6月4日にオンエアされた、これまた記念すべきビートルズ初のBBCラジオでのレギュラー番組の初回出演分。4〜5月に試験的に連続で出演した番組サイド・バイ・サイドのリスナーからの好評を受けて、 BBCではビートルズがメインのシリーズの制作を決定したといわれる。毎週火曜日の夕方5時からの30分(正確には29分)番組で、毎回一組のゲスト・バンドが出演し、通常ビートルズが6曲、ゲストが5曲を事前にスタジオで生演奏した。 曲間ではメンバーと司会者とのウィットに富んだやりとりや、ファンからのリクエスト葉書の読み上げが行われた。 番組はスタート当初4回で完結の予定であったが、リスナーからの大きな反響と強い要望もあり、追加で計11回分の続編の制作も行われた。 番組のオープニングとエンディングには、毎回ビートルズ本人の演奏による童謡「Pop Goes The Weasel」の替え歌「Pop Go The Beatles」のインストゥルメンタル版が流された。 この楽曲は第1回収録の1963年5月24日にレコーディングされたテイクが、シリーズ中の全てのエピソードで使い回しされた。「Pop Go The Beatles」はジョンがハーモニカ、ポールがベース、ジョージがリード・ギター、 ドラムがリンゴという布陣で演奏されており、ブレイク部分での「Pop, Pop Go The Beatles!」の掛け声は司会のリー・ピーターズのものである。 この部分は当初ジョンの役割だったらしいが、録音してみてどうも上手く出来ないということでリー・ピーターズが代わりを務めたようだ。 またこの曲においてゲストのローン・ギブソンが手助けをしたという話も伝わっているが、録音を聴く限りその「手助け」が何だったのかは判然としない。 いずれにしろある意味ビートルズのBBC出演の象徴ともいえるこのトラックは、後のいかなる正規リリースにも含まれることはなかった。 この曲はブートレグでは1974年の「RARE BEATLES / HAPPY BIRTHDAY」でショート・バージョンが、また1980年の「BROADCASTS」でロング・バージョンがそれぞれ初登場している。 ビートルズの出演部分は1曲目の「From Me To You」を除いた5曲がAM音源で現存する。ゲストの出演部分は1曲も残っていないようだ。 2種類のAMソースが存在しており、ソースAからは1972年の「OUTTAKES 1」(TMOQ)で11、12、13、14が初登場。ソースBからは10が1984年に「DIRECTLY FROM SANTA CLAUS, RARE UNRELEASED BEATLES TRACK」で初登場。 1987年には「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.2」でソースBから10、11、12がMC付きで登場。2003年にはイエロー・ドッグのCDボックスでソースAとBのコンパイルが初めて行われ、番組の最も長いバージョンを 聞くことが出来るようになった。ソースAの曲の頭欠けは全てソースBから綺麗に継ぎ足され、14の演奏前のMC部分も初登場した。本作に収録のものは曲間のトーク部分の レベル変動を修正し、全体的に1%ほど早かったピッチを正常に戻して、オープニングとエンディングの番組のテーマ曲を別の回のFM収録ソースよりパッチングしたものである。 10、12、14は放送当時は正規では未発表曲である。当番組のプロデューサーのテリー・ヘネブリーはジャズ畑の制作者であり、代表作にBBCテレビの「JAZZ 625」がある。 ロックのようなやかましい音楽が苦手だったヘネブリーは、番組の収録中にイライラして「このクソ忌々しいビートルズめ!」とよく呟いていたとジョージが回想している。
Pop Go The Beatles #02, June 11, 1963
Rec: June 1, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: The Countrymen
16. Pop Go The Beatles - Intro Theme
17. Too Much Monkey Business
18. I Got To Find My baby
19. Young Blood
20. Till There Was You
21. Baby It's You
22. Love Me Do
23. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Pop Go The Beatles #03, June 18, 1963
Rec: June 1, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: Carter Lewis & The Southerners
24. Pop Go The Beatles - Intro Theme
25. A Shot Of Rhythm And Blues
26. Memphis, Tennessee
27. A Taste Of Honey
28. Sure To Fall (In Love With You)
29. Greenback Dollar (Carter Lewis & The Southerners)
30. Money (That's What I Want)
31. From Me To You
32. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Easy Beat #2, June 23, 1963
Rec: June 19, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Ron Belchier
Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience
33. Some Other Guy
34. A Taste Of Honey
35. Thank You Girl
36. From Me To You
DISC THREE
Side By Side #3, June 24, 1963
Rec: April 4, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Bryant Marriott
Host: John Dunn
01. Side By Side Theme (Duet with The Karl Denver Trio)
02. Too Much Monkey Business
03. Ja Der Willy (The Karl Denver Trio)
04. Love Me Do
05. Zub (The Karl Denver Trio)
06. Boys
07. When Day Is Done (The Karl Denver Trio)
08. I'll Be On My Way
09. If I Had My Way (The Karl Denver Trio)
10. From Me To You
11. Wimoweh (The Karl Denver Trio)
12. Side By Side Theme (The Karl Denver Trio)
Pop Go The Beatles #04, June 25, 1963
Rec: June 17, 1963 Studio 5, Maida Vale Studios, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: The Bachelors
13. Pop Go The Beatles - Intro Theme
14. I Saw Her Standing There
15. Anna (Go To Him)
16. Boys
17. Chains
18. Far Away Places (The Bachelors)
19. Jailer Bring Me Water (The Bachelors)
20. P.S. I Love You
21. Twist And Shout
22. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Saturday Club #4, June 29, 1963
Rec: June 24, 1963 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews
Host: Brian Matthew
23. I Got To Find My Baby
24. Memphis, Tennessee
25. Money (That's What I Want)
26. Till There Was You
27. From Me To You
28. Roll Over Beethoven
The Beat Show, July 4, 1963
ec: July 3, 1963 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Geoff Lawrence
Host: Gay Byrne
Recorded in front of a live audience
29. A Taste Of Honey
30. Twist And Shout
DISC FOUR
Pop Go The Beatles #05, July 16, 1963
Rec: July 2, 1963 Studio 5, Maida Vale Studios, London
Producer: Terry Henebery
Host: Rodney Burke
Guest Group: Duffy Power & the Graham Bond Quartet
01. Pop Go The Beatles - Intro Theme
02. That's All Right (Mama)
03. There's A Place
04. I Got A Woman (Duffy Power & the Graham Bond Quartet)
05. Cabbage Green (The Graham Bond Quartet)
06. Carol
07. Solider Of Love (Lay Down Your Arms)
08. I Saw Her Standing There (Duffy Power & the Graham Bond Quartet)
09. Spanish Blues (The Graham Bond Quartet)
10. Lend Me Your Comb
11. Clarabella
12. Pop Go The Beatles - Outro Theme
※付属の解説本よりサンプル。
3週間のインターバルの後に再開した1963年7月16日放送の「Pop Go The Beatles」、リスナー待望のシリーズ続編のリスタートである。「There's A Place」以外は全てレコード未発売のスペシャルな選曲だったことを考えると、ビートルズもこの収録セッションにはかなりの気合いを入れて臨んだものと思われる。番組収録の前日の7月1日にはEMIスタジオで、4枚目のシングル、「She Loves You」と「I'll Get You」が録音されている。この第5回のマスター・テープはどういう訳か前述のマーガレット・アッシュワース音源での音源の保存から漏れている回である。音源は1973年に「PEACE OF MIND」(CBM)で6と10が、1974年には「SOLDIER OF LOVE」(CBM)でタイトル曲がオフ・スピーカーの貧弱極まりない音質で初登場する。6、7、10、11の4曲が1980年の「FOUR BY THE BEATLES」の4曲入りEPで高音質で登場すると、俄然BBC音源の発掘に拍車がかかることとなる。「Clarabella」はこの盤が初登場であった。1982年にはLP「BEAUTIFUL DREAMER」でAM音源より2と3が初登場。この回はイエロー・ドッグのFM収録音源も存在し、1987年にLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.3」でややブーミーで低域が割れた感じの音質で2、3が登場している。この盤の6、7、10、11は単に「FOUR BY THE BEATLES」をコピーしただけであったが、「Solider Of Love」の後にはこれまで聞くことの出来なかった司会のロドニー・バークのMCが若干分継ぎ足されていた。正規盤「LIVE AT THE BBC」には、やはり「FOUR BY THE BEATLES」より「Lend Me Your Comb」を除いた3曲の針音をノイズ処理してコピー収録した。「That's All Right (Mama)」はオーバーロードによる曲の前半のベース音の割れたイエロー・ドッグ・ソースが嫌われ、「BEAUTIFUL DREAMER」に収録のAM音源を針起こしして、強烈なイコライジングとフィルタリングを施して元の面影の無い状態に変えてリリースに漕ぎ着けている。イエロー・ドッグの低音が全体的に若干割れ気味のFM音源は、BBCボックス、ウルティメイト・コレクション・ボックスの3といったタイトルに分散してリリースされているので、興味ある方はコレクションから該当CDを引っ張り出して確認していただければと思う。本作では「That's All Right (Mama)」はイエロー・ドッグのFM音源をディストーションの除去ソフトで加工し、細やかなノイズ除去とイコライジングを施したファン有志による制作バージョンで、現在この曲を最も良い音で聴けるバージョンとなっている。「There's A Place」はポップ・ゴー・ザ・ビートルズ第12回で本テイクがリピート放送された際のマーガレット・アッシュワース音源を、高域の補正等のリマスター処理を施して収録。曲の終りのMCはイエロー・ドッグ・ボックスからのAM音源。2と3の曲前と11の後のMCは2010年に「UNSURPASSED BROADCASTS」で初登場したAM音源からのもの。6、7、10、11は2016年に再発見された「FOUR BY THE BEATLES」のマスター音源より収録したもので、「LIVE AT THE BBC」のやや濁った音質の正規リリースを数段上回る素晴らしい音質である。「LIVE AT THE BBC」ではデノイズ処理のために失われてしまっていた「Carol」での、リンゴのオープン・ハイハットの鮮烈な高音域をここで堪能していただきたい。またゲストの4、5、8、9の演奏曲も「THE BBC ARCHIVES」で初登場したテイクで、現在では2015年にリリースされた「GRAHAM BOND LIVE AT THE BBC AND OTHER STORIES」という4枚組CDセットで、司会者のナレーションをカットした状態で収録され正規リリースもされている。このバンドはのちにクリームのメンバーとなるジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースが在籍していたことで、現在でもカルト的人気があるようだ。音質はAM収録で決して良くないが、このゲスト部分の新登場でこの回の収録音源は音質が頻繁に切り替わるものの、ラストの「Clarabella」終了後の番組エンディングのMCが若干欠落しているのみで番組をほぼ完全に、そしてビートルズの出演部分も素晴らしい高音質で聴くことが出来るようになったことは大変に喜ばしいことである。「Lend Me Your Comb」は「ANTHOLOGY 1」、「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」にそれぞれ同じバージョンが収録されたが、やはりここに収録されているアップグレード音源よりもやや劣る音質である。さらに後者の収録ではフェードアウトの末尾がオリジナルより若干早められ、収録タイムが短くなっている。BBCのプロデューサー、ケヴィン・ハウレットは当初6、7、10、11の4曲が、BBCのアーカイブ倉庫であるブッシュハウスという場所で発見されたものだと主張していたが、1982年の特番や正規CD「LIVE AT THE BBC」の同曲を聴く限り、これらのトラックはやはり「FOUR BY THE BEATLES」のブートEPより針起こしされて、再放送や正規発売されたことは火を見るより明らかだろう。スタジオではこの日ビートルズによる「Three Cool Cats」、「Sweet Little Sixteen」、「Ask Me Why」も演奏されたが、オンエアはされなかった。なお本回より番組の司会は、前任のリー・ピーターズからロドニー・バークにバトンタッチした。2013年リリースの「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」のフロントのジャケット写真は、この番組の収録日にロンドンで、写真家のデゾ・ホフマンの手により撮影された有名なショットである。
Easy Beat #3, July 21, 1963
Rec: July 17, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Ron Belchier
Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience
13. I Saw Her Standing There
14. A Shot Of Rhythm And Blues
15. There's A Place
16. Twist And Shout
Pop Go The Beatles #06, July 23, 1963
Rec: July 10, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Terry Henebery
Host: Rodney Burke
Guest Group: Carter Lewis & The Southerners
17. Pop Go The Beatles - Intro Theme
18. Sweet Little Sixteen
19. A Taste Of Honey
20. Nothin' Shakin' (But The Leaves On The Trees)
21. Love Me Do
22. Lonesome Tears In My Eyes
23. Mad Mad World (Carter Lewis & The Southerners)
24. So How Come (No One Loves Me)
25. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Pop Go The Beatles #07, July 30, 1963
Rec: July 10, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Terry Henebery
Host: Rodney Burke
Guest Group: The Searchers
26. Pop Go The Beatles - Intro Theme
27. Memphis, Tennessee
28. Do You Want To Know A Secret?
29. Sweets For My Sweet (The Searchers)
30. Till There Was You
31. Matchbox
32. Please Mr. Postman
33. Da Doo Ron Ron (The Searchers)
34. The Hippy Hippy Shake
35. Pop Go The Beatles - Outro Theme
■各番組ごとに詳細な解説をした研究本が付属
■Vol1からVol.4まで全16ディスクに渡る、その第一弾
ビートルズはデビュー前の1961年3月からデビュー後の1965年6月までに延べ52回に渡ってトータルで300曲近いパフォーマンスを、 BBCのスタジオや観客を入れた劇場で生演奏で披露していた。 ビートルズにとってテレビやラジオへの出演はレコード・セールスへの重要なプロモーションの場であり、バンドのライブ活動同様に必要不可欠なものであったはずだ。 1960年代当時はラジオ局が1日の放送時間の中でレコード音源をオンエア出来る時間数が組合によって厳しく制限されていた。 それこそがBBCに於けるライブ演奏の量の多さの理由なのである。 熱心なファンやコレクター達がBBCライブ音源に特別な価値を見い出す理由は、その演奏曲目のユニークさにあるだろう。 実際にバンドが最も頻繁にBBCラジオに出演した1963年にはレコード化されなかったカバー曲が大量にBBCの番組で演奏されオンエアされている。 それらの演奏曲はバンドがデビュー前にハンブルグのスター・クラブや、リバプールのキャバーン・クラブで好んで演奏していたレパートリーであった。
これらの貴重な番組の音源は基本的に当時の本放送時一回きりのオンエアであり、バンドのBBCラジオ初登場から20周年を記念する1982年3月の「THE BEATLES AT THE BEEB」というBBC特番のオンエアまでほとんど顧みられなかった。 また不幸なことに当時のBBCではオンエアの済んだマスター・テープは予算の都合上、消去された上に他の番組に使い回しされたため、 後年BBC自らが音源の重要性に気付き局内のアーカイブを探索した時には、大部分の番組の保存状況は非常に悪く絶望的なまでにマテリアルは残されていなかった。 BBC特番の「THE BEATLES AT THE BEEB」では、海外向けに「TOP OF THE POPS」として再編集されて、かろうじてトランスクリプション・ディスクとして残されていた1964年のトップ・ギアやサタディ・クラブといった番組や、 LPにカッティングされ残っていた1964年3月のフロム・アス・トゥー・ユー、それと「ブッシュハウス・テープ」と呼ばれる1963年夏のポップ・ゴー・ザ・ビートルズの第5回から7回の音源の他に、 ブートレグとして出回っていたマテリアルを加え合って構成された内容だった。
もちろんこの番組の放送以前にもBBCでのライブは、ファンがエアチェックしたオフ・エア音源から様々な興味深いタイトルが多種多様にブートレグとしてリリースされていた。 1971年にアメリカのTMOQからリリースされた「YELLOW MATTER CUSTARD」を皮切りに、 ビートルズのBBCライブ音源はブートレグ業者の格好の題材となった。 CDメディアの時代になってからも1993年の「THE COMPLETE BBC SESSIONS」(GREAT DANE)や2003年の「THE BEATLES AT THE BEEB」(YELLOW DOG)等の意欲的なボックス・セットのリリースが続く。
BBC局内に残っていた僅かばかりの良質なマテリアルと、新たに発見されたポップ・ゴー・ザ・ビートルズ出演時の良質なマスター音源を主なソースとした正規リリースが1994年の「LIVE AT THE BBC」である。 このアルバムは世界中で圧倒的な支持を得て、発売から僅か6週間ほどで500万枚を売り上げ大ヒットした。 19年の歳月を経て第2弾の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」が2013年に発売される。このVOL.2のリリースと同時に「LIVE AT THE BBC」のリマスター版がリリースされ、 ほぼ同時期にフィジカルなリリースではないがダウンロード・オンリーで「BOOTLEG RECORDINGS 1963」も発表された。 こちらはBBC音源に特化した作品ではなかったが、収録曲の大部分がBBC音源であり、また多くのグレードアップ版を含んでいた。 また2013年の「LIVE AT THE BBC」のリマスター版では1994年版では曲同士がクロスフェードで切れ目なく繋がれていた特殊な編集を排し、1曲1曲がきちんとエンディングまで完走するように編集が改められている。 また幾つかの収録曲でベターな音源への差し替えも行われている。
一方こういった正規/非正規のCDリリースに対してインターネット時代を反映してか、ファン有志のダウンロードによるリリースも多数存在する。 2004年の「THE COMPLETE BBC SESSIONS」(PURPLE CHICK)、2010年の「UNSURPASSED BROADCASTS」(HOBNAIL)、2015年の「THE BBC ARCHIVES」(LORD REITH)といったYELLOW DOGのボックスをベースにした個人制作のBBC全集は、 新たに版を重ねるごとに確実にレベルアップして、より完璧な内容に近づいて来ていると言っていい。
まず触れておかなければならないのは、1986年から1988年にかけてヨーロッパで「BEEB TRANSCRIPTION RECORDS」のレーベル名義で、計13枚リリースされたLPシリーズ「THE BEATLES AT THE BEEB」についてである。 「BEEB TRANSCRIPTION RECORDS」というBBC正規の名義で、 レーベル面もBBCのトランスクリプション・ディスクのデザインを模したマニア心をくすぐる仕様で1986年から足掛け3年間に渡って13枚ほどリリースされたこのシリーズは、 その内容と優れた音質で従来のビートルズのBBC音源のブートレグの概念をことごとく覆してしまった。 それまでのビートルズのBBC音源のブートレグというと「YELLOW MATTER CUSTARD」に代表されるAMラジオから収録した録音レンジの狭い家庭用リール・テープ・レコーダーによるものがほとんどであり、 アメリカで1980年にリリースされた「BROADCASTS」のように高音質を誇る内容のものも一部存在したが、 ビートルズのBBCラジオでのキャリアーから見ればそれらはほんのごく少数のマテリアルでしかなかった。 それでもレコード未発売のカバー曲や別バージョンが豊富に聞けるため、たとえ音質が貧弱であっても当時それらのリリースは市場では大変にもてはやされる存在であった。
BBCが初めて本腰を入れて、倉庫を漁りかき集めたマテリアルを再放送した1982年3月と1982年暮れの特番「THE BEATLES AT THE BEEB」はリスナーから大きな好評を得て、 アンディー・ピーブルスのMC入りで番組丸ごとがボックス・セットのブートレグLPとして発売され、それらが飛ぶように売れるという始末だった。 この特番から収録したブートレグのリリースが一段落した1986年10月に突如「THE BEATLES AT THE BEEB - VOL. 1」がヨーロッパでリリースされセンセーションを巻き起こす。 時系列ではなかったが、1963年4月から6月までの5つの番組がそれまで聞くことの出来なかった音源から大変優れた音質で登場したのだ。 この盤の中で唯一リリースされていたのは番組サイド・バイ・サイドでの「Boys」と「I'll Be On My Way」の2曲であったが、その秀逸な音質ゆえにコレクターは誰もがBBCのマスター・テープが発掘されたものと思い込んだ。
1960年代当時のBBCのライト・プログラムは通常のAM放送と、VHF波を使ったVHF/FM放送の両方でサイマルキャスト放送されていた。 当時の高級なレシーバーではそのどちらでも受信が出来るようになっており、1960年代初頭はまだ少なかったであろうオーディオ・マニアの中には、 性能の良いリール・レコーダーを購入しきちんとしたレシーバーとレコーダーをオンラインで結線して、 FMエアチェック紛いのラジオ番組収集を行っていた人達がごく少数存在していたのである。 ヨーロッパ盤「THE BEATLES AT THE BEEB」シリーズは、それらのテーパーの高音質なエアチェック音源をソースとした画期的なリリースだった。
音源はイギリス人のコレクターからオランダの業者に提供された。 このオランダの業者とは後にイエロー・ドッグを名乗ることになる業者と同一人物である。 この「THE BEATLES AT THE BEEB VOL. 1 - VOL. 13」のLPシリーズはVOL.1からVOL.9までがヨーロッパで制作された。プレス工場とのトラブルのためVOL.10からVOL.13までの制作はアメリカで行われた。 VOL.10と11は当時ロック・ソリッドを名乗っていた業者が、VOL.12と13はタイガー・ビートを名乗っていた業者がそれぞれ制作した。 ロック・ソリッドを名乗っていた業者はヨーロッパ盤シリーズのVOL.1からVOL.6までを2枚組3セットにしてコピー盤も発売した。 VOL.1発売当初はこの一枚のみで続編は無しとの情報だったが、その後シリーズは潤沢にリリースされ続けマニアを狂喜させた。 VOL.1の単品リリースの後、VOL.2と3が同時に発売された。 しばらくしてVOL.4が単品でリリースされ、その後にVOL.5と6が同時に発売。またしばらくしてVOL.7が単品発売され、その後にVOL.8と9が同時発売された。
アメリカ制作になってからはVOL.10と11が同時発売され、その後VOL.12と13が同時にリリースされシリーズは終了した。 アメリカ制作になってから品質が低下したと指摘するコレクターもいたが、これは元になっている音源のクオリティ自体が変化したためで決してアメリカでのカッティングやプレスの質が悪かったためではないし、 ヨーロッパからアメリカ側に提供されたマスター・テープがわざと質を落としたものだったとかいうような事でもない。
確かに本シリーズの1964年4月以降の音源は、AM放送とFM放送の中間のような以前のものと比べると明らかに録音されている音声の帯域が狭くなっているように感じられる。 これは収録時にテープの節約のためにそれまでのものより収録スピードを半分に下げて録音されたとか、数十年のテープ保管中に整理のため必要部分のみダビングして残した際に音質が低下したというような原因が考えられる。 確かにVOL.9までとVOL.10以降のテーパー/機材が別人によるものである可能性も捨てきれないのだが。
いずれにしろこのシリーズのおかげで当時一回きりのオリジナル放送の後、マスターが処分され永久に聞くことが叶わないと思われた数々の番組の音源が公開されたことは大変に画期的なことであったと言える。 このシリーズによる音源の発掘と、いくつかの番組のマスター・テープがBBCに返還されたおかげで1994年の正規盤「LIVE AT THE BBC」のリリースに繋がっていったことを考えると、 この「THE BEATLES AT THE BEEB」シリーズの果たした功績は限りなく大きいと言える。
1988年にスタートしたPYRAMID RECORDSによるレコード起こしのCD化(イエロー・ドッグ本人によると、このリリースは自分とは無関係で「勝手に出された」とのこと。)が始まり、 「オリジナルLPよりも音質が落ちる」とマニア間で評判の悪かったこの「RADIO-ACTIVE/THE BEATLES AT THE BEEB」の13枚のコピーCDシリーズ完結を経て、 いよいよ2003年にはシリーズのマスター・テープからの初CD化となる「THE BEATLES AT THE BEEB」の12枚組CDボックスがリリースを迎えることとなる。
しかしながら「AT THE BEEB」音源の決定版となる筈だったこのイエロー・ドッグのCDボックスは、各ディスクの冒頭の開始0分16〜17秒位置に一律に音飛びが発生するエラー盤で発売され、 結局全ディスクの冒頭だけでなく「I'll Get You」でのスキップと音飛びが酷かったDISC 6のみが再プレス/交換の措置が取られたものの、 その他のディスクについては修正ディスクの制作や交換は一切行われず、メーカーの対応にコレクターからの批判が殺到した。 この事態によりBBC音源の決定打となるはずだったこのイエロー・ドッグのBBCボックスは正当な評価を受けることも無いまま、 高い値段で購入したコレクターに大きな失望感を味あわせることになってしまった。 その後系列のストロベリー・レーベルから、各タイトルが単品でエラーの無いマスターから再リリースされるというような噂も立ったが、結局実現しなかった。 その後ファン有志によるボックス・セットのリペアー、アップグレードと銘打ったセットがCDR媒体で続々と登場したが、 ファクトリー・プレスの高品質の決定版が出ないまま今日に至っている。
対して満を持してリリースされる本作、コンプリート・BBC・テープスではその収録内容において、より綿密な推敲や作業を施し、考え得る最大のアップグレード、従来より長い収録タイムといった事項に重点を置き、 ライブ演奏が披露された当時のオリジナル放送を中心にオンエア順に出来る限り最良の状態で復元し収録しようと試みたものである。 使用ソースや音源の歴史、聴きどころや番組にまつわるエピソード等のポイントは本作付属のブックレットで詳細に解説している。 このブックレットは、これだけで1冊の研究本になるくらいの内容密度の濃いもので、これだけでも価値があるというものだ。 Vol.1からVol.4まで全16枚のディスクになる予定である。数あるBBC音源の決定盤として是非コレクションに加えておいていただきたいと思う。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
DISC ONE
Teenager's Turn / Here We Go #1, March 8, 1962
Rec: March 7, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience (Pete Best on Drums)
01. Dream Baby (How Long Must I Dream)
02. Memphis, Tennessee
03. Please Mr. Postman
※付属の解説本よりサンプル。
1962年3月8日放送の記念すべきビートルズBBCラジオ初出演回。 この音源と次回出演分のヒア・ウィー・ゴー第2回の収録テープは、ポールの弟のマイク・マクギアが、オンエア当日ラジオから直接録音したものと言われていた。 しかし実際にはマイク・アダムスというテーパーの手に因るものらしい。恐らくはAMラジオからのオフ・スピーカー収録で、お世辞にも良い音質とは言えないのだが、 ピート・ベスト期の超貴重なBBC初出演である。1はロイ・オービソンのカバーでポールのリード・ボーカル。2はチャック・ベリー、3はマーヴェレッツのカバーで 共にリード・ボーカルはジョン。この番組への出演に先立ってビートルズは1962年2月12日にBBCのマンチェスターのスタジオで、ラジオ番組出演の適性のテストのためのオーディションを受け、 「Like Dreamers Do」、「Till There Was You」、「Memphis, Tennessee」、「Hello Little Girl」の4曲を演奏している。 オーディションに立ち会った番組プロデューサーのピーター・ピルビームは、ビートルズの歌唱について「ジョン・レノンはOKだがポール・マッカートニーはNOだった」と1982年の特番「THE BEATLES AT THE BEEB」の番組中で回想している。 オンエアされた3曲は1988年リリースのLP「MEET THE BEEB」で初めてMCから曲のエンディングまでを通して聞けるようになったが、LPの音質はここで聞けるものよりも遥かに貧弱だった。 後年パープル・チックのダウンロード・ブートで、最もロージェネレーションと言われるものが公開された。 別途にイコライジングを施したイエロー・ドッグ版の音質がベストとされることも多いのだが、本作ではそのイエロー・ドッグ版CDに準ずる音質で、 さらにそのイエロー・ドッグのボックス・セットの「Memphis, Tennessee」で生じていた0分16秒での音飛びを排した、よりベターなコンディションにて収録している。
Teenager's Turn / Here We Go #2, June 15, 1962
Rec: June 11, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience (Pete Best on Drums)
04. Ask Me Why
05. Besame Mucho
06. A Picture Of You
Here We Go #3, October 26, 1962
Rec: October 25, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience
07. A Taste Of Honey
Here We Go #4, January 25, 1963
Rec: January 16, 1962 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience
08. Chains
09. Please Please Me
10. Ask Me Why
Saturday Club #1, January 26, 1963
Rec: January 22, 1962 Playhouse Theatre, London
Producer: Jimmy Grant
Host: Brian Matthew
11. Some Other Guy
12. Love Me Do
13. Please Please Me
14. Keep Your Hands Off My Baby
15. Beautiful Dreamer
※付属の解説本よりサンプル。
1963年1月26日オンエアの、全国区レベルのメジャー・プログラム「Saturday Club」へ第1回目の出演分。「Some Other Guy」を除いた4曲は、1か月後にスタートするヘレン・シャピロとのイギリス国内ショート・ツアーでのレパートリー曲であった。 11、14、15の3曲は1982年にLP「BEAUTIFUL DREAMER」で初登場した。このLP「BEAUTIFUL DREAMER」の音の悪いエア・チェック・ソースとパーシー・フィリップス・ソースとスチュアート・リーヴァー・ソースといった3種類のソースが現在確認されている。 どれもAMラジオからのエア・チェック・ソースであり、「BEAUTIFUL DREAMER」のものはスピーカー越しのオフライン録音。残りの2種類の音源はラジオのミニ・ジャックから、オンラインで録音されたもののようだ。 一番音が良いのはスチュアート・リーヴァー・ソースで、この音源は「Keep Your Hands Off My Baby」の正規リリースに採用された。 パーシー・フィリップス・ソースは正規リリース登場以前の定番音源で、「BEAUTIFUL DREAMER」リリース以降の大多数のLPブート、CDブートに好んで使用されていた。 ブライアン・エプスタインの要請によってAMラジオからオフ・エア収録され、フィリップスのスタジオでこの音源から、正規未発売の3曲のアセテート・デモ盤も作成された。 本作ではメインにスチュアート・リーヴァー・ソースを使用することにより、この記念すべき「Saturday Club」第1回目出演を収録したものの中でも最も良質な状態で、番組で演奏された全5曲を収めている。 この第3の音源は1982年の「THE BEATLES AT THE BEEB」のオンエア以降にプロデューサーのケビン・ハウレットの呼びかけで、個人リスナー所有のエアチェック・テープがBBCに提供されたものだった。 「Love Me Do」は1996年にDJのアラン・フリーマンが司会の特番「THE BEATLS AT THE BBC ON NEW YEAR'S EVE」で、ブライアン・マシューのMCパートからジョンのハーモニカ・ソロの間奏前までの不完全な形で初公開された。 2013年の「BOOTLEG RECORDINGS 1963」では、ようやくこのテイクのフル・バージョンが公開された。とは言ってもフェードアウト間際にエンディング付きのバージョンで演奏するときのジョージのギター・フレーズがはっきりと聞こえることから、 このリリースに際してアップルが出し惜しみをして、エンディング付きのフル・バージョンをフェードアウト版として公開した可能性も否めない。「Some Other Guy」も「BOOTLEG RECORDINGS 1963」のリリースに際して音質の向上した、演奏後のMCまでも収めたフル・バージョンが収録されたが、 オープニングのギターがA→Cのコードを弾いている頭の2秒間はスチュアート・リーヴァー・ソースでは欠落していたようで、パーシー・フィリップス・ソースからスピードを合わせた上で補填編集されている。 「BOOTLEG RECORDINGS 1963」ではこの部分の音質差は結構耳に付くが、本作では綺麗に修正し「BOOTLEG RECORDINGS 1963」ではかなり早かったピッチも、かっちりと正確に本来のものに戻している。 「Please Please Me」はスチュアート・リーヴァー・ソースからのものであるが所有者が完全な形での公開に合意していないため、音源は1曲分丸々残っているものの、未だにこのような形 でしか聞くことが出来ない。14の「Keep Your Hands Off My Baby」はスチュアート・リーヴァー・ソースを正規リリース用に加工する前のオリジナル音源で大変貴重なもの。 曲の冒頭のサンプリングによるフェイクのドラム・イントロもなく、強烈なイコライジングや強引なドロップアウト修正といった作業を経る前の素の状態であるので、大変聴きやすい音質であり、 この曲はこれがベスト・バージョンであろう。「Beautiful Dreamer」はスチュアート・リーヴァー・ソースには恐らく難があり、コンプリートのバージョンが存在しないようなので、 全編パーシー・フィリップス・ソースからのものを収録している。正規リリースでもこのフィリップス・ソースを加工して、2013年の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」に収録しているが、 ノイズ・リダクションの過度な使用と、これまた強引なイントロ中のMCカットのために、何とも悲惨でモコモコな音の低品質な仕上がりとなってしまっているのが惜しまれる。 また2013年のリマスター版「LIVE AT THE BBC」でも「Keep Your Hands Off My Baby」の1994年版のフェイクのドラム・イントロはそのまま残された。
The Talent Spot #2, January 29, 1963
Rec: January 22, 1962 BBC Paris Studio, London
Producer: Brian Willey
Host: Gary Marshal
Recorded in front of a live audience
16. Ask Me Why
Here We Go #5, March 12, 1963
Rec: March 6, 1963 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Peter Pilbeam
Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience
17. Instrumental (The Northern Dance Orchestra)
18. Misery
19. Do You Want To Know A Secret?
20. Please Please Me
21. Warmed Over Kisses (Ben Richmond)
22. Waltz In Jazz Time (The Northern Dance Orchestra)
23. Peoria (The NDO / The Trad Lads)
Saturday Club #2, March 16, 1963
Live Broadcast: Studio 3A, Broadcasting Place, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews
Host: Brian Matthew
24. I Saw Her Standing There
25. Misery
26. Too Much Monkey Business
27. I'm Talking About You
28. Please Please Me
29. The Hippy Hippy Shake
Easy Beat #1, April 7, 1963
Rec: April 3, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Ron Belchier
Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience
30. From Me To You (introduced by Gerry Marsden)
Swinging Sound '63, April 18, 1963
Live Broadcast: Royal Albert Hall, London
Producers: Terry Henebery, Ron Belchier
Hosts: George Melly, Rolf Harris
31. Twist And Shout
32. From Me To You
Side By Side #1, April 22, 1963
Rec: April 1, 1963 BBC Piccadilly Theatre, London
Producer: Bryant Marriott
Host: John Dunn
33. Side By Side Theme (Duet with The Karl Denver Trio)
34. Do You Want To Know A Secret? (fragment)
35. Chat
Side By Side #2, May 13, 1963
Rec: April 1, 1963 BBC Piccadilly Theatre, London
Producer: Bryant Marriott
Host: John Dunn
36. Long Tall Sally
37. A Taste Of Honey
38. Chains
39. Thank You Girl
40. Boys
DISC TWO
Saturday Club #3, May 25, 1963
Rec: May 21, 1963 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews
Host: Brian Matthew
01. I Saw Her Standing There
02. Do You Want To Know A Secret?
03. Boys
04. Long Tall Sally
05. From Me To You
06. Money (That's What I Want)
Steppin' Out, June 3, 1963
Rec: May 21, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Terry Henebery
Host: Diz Disley
Recorded in front of a live audience
07. Please Please Me
08. I Saw Her Standing There
Pop Go The Beatles #01, June 4, 1963
Rec: May 24, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: The Lorne Gibson Trio
09. Pop Go The Beatles - Intro Theme
10. Everybody's Trying To Be My Baby
11. Do You Want To Know A Secret?
12. You Really Got A Hold On Me
13. Misery
14. The Hippy Hippy Shake
15. Pop Go The Beatles - Outro Theme
※付属の解説本よりサンプル。
1963年6月4日にオンエアされた、これまた記念すべきビートルズ初のBBCラジオでのレギュラー番組の初回出演分。4〜5月に試験的に連続で出演した番組サイド・バイ・サイドのリスナーからの好評を受けて、 BBCではビートルズがメインのシリーズの制作を決定したといわれる。毎週火曜日の夕方5時からの30分(正確には29分)番組で、毎回一組のゲスト・バンドが出演し、通常ビートルズが6曲、ゲストが5曲を事前にスタジオで生演奏した。 曲間ではメンバーと司会者とのウィットに富んだやりとりや、ファンからのリクエスト葉書の読み上げが行われた。 番組はスタート当初4回で完結の予定であったが、リスナーからの大きな反響と強い要望もあり、追加で計11回分の続編の制作も行われた。 番組のオープニングとエンディングには、毎回ビートルズ本人の演奏による童謡「Pop Goes The Weasel」の替え歌「Pop Go The Beatles」のインストゥルメンタル版が流された。 この楽曲は第1回収録の1963年5月24日にレコーディングされたテイクが、シリーズ中の全てのエピソードで使い回しされた。「Pop Go The Beatles」はジョンがハーモニカ、ポールがベース、ジョージがリード・ギター、 ドラムがリンゴという布陣で演奏されており、ブレイク部分での「Pop, Pop Go The Beatles!」の掛け声は司会のリー・ピーターズのものである。 この部分は当初ジョンの役割だったらしいが、録音してみてどうも上手く出来ないということでリー・ピーターズが代わりを務めたようだ。 またこの曲においてゲストのローン・ギブソンが手助けをしたという話も伝わっているが、録音を聴く限りその「手助け」が何だったのかは判然としない。 いずれにしろある意味ビートルズのBBC出演の象徴ともいえるこのトラックは、後のいかなる正規リリースにも含まれることはなかった。 この曲はブートレグでは1974年の「RARE BEATLES / HAPPY BIRTHDAY」でショート・バージョンが、また1980年の「BROADCASTS」でロング・バージョンがそれぞれ初登場している。 ビートルズの出演部分は1曲目の「From Me To You」を除いた5曲がAM音源で現存する。ゲストの出演部分は1曲も残っていないようだ。 2種類のAMソースが存在しており、ソースAからは1972年の「OUTTAKES 1」(TMOQ)で11、12、13、14が初登場。ソースBからは10が1984年に「DIRECTLY FROM SANTA CLAUS, RARE UNRELEASED BEATLES TRACK」で初登場。 1987年には「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.2」でソースBから10、11、12がMC付きで登場。2003年にはイエロー・ドッグのCDボックスでソースAとBのコンパイルが初めて行われ、番組の最も長いバージョンを 聞くことが出来るようになった。ソースAの曲の頭欠けは全てソースBから綺麗に継ぎ足され、14の演奏前のMC部分も初登場した。本作に収録のものは曲間のトーク部分の レベル変動を修正し、全体的に1%ほど早かったピッチを正常に戻して、オープニングとエンディングの番組のテーマ曲を別の回のFM収録ソースよりパッチングしたものである。 10、12、14は放送当時は正規では未発表曲である。当番組のプロデューサーのテリー・ヘネブリーはジャズ畑の制作者であり、代表作にBBCテレビの「JAZZ 625」がある。 ロックのようなやかましい音楽が苦手だったヘネブリーは、番組の収録中にイライラして「このクソ忌々しいビートルズめ!」とよく呟いていたとジョージが回想している。
Pop Go The Beatles #02, June 11, 1963
Rec: June 1, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: The Countrymen
16. Pop Go The Beatles - Intro Theme
17. Too Much Monkey Business
18. I Got To Find My baby
19. Young Blood
20. Till There Was You
21. Baby It's You
22. Love Me Do
23. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Pop Go The Beatles #03, June 18, 1963
Rec: June 1, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: Carter Lewis & The Southerners
24. Pop Go The Beatles - Intro Theme
25. A Shot Of Rhythm And Blues
26. Memphis, Tennessee
27. A Taste Of Honey
28. Sure To Fall (In Love With You)
29. Greenback Dollar (Carter Lewis & The Southerners)
30. Money (That's What I Want)
31. From Me To You
32. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Easy Beat #2, June 23, 1963
Rec: June 19, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Ron Belchier
Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience
33. Some Other Guy
34. A Taste Of Honey
35. Thank You Girl
36. From Me To You
DISC THREE
Side By Side #3, June 24, 1963
Rec: April 4, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Bryant Marriott
Host: John Dunn
01. Side By Side Theme (Duet with The Karl Denver Trio)
02. Too Much Monkey Business
03. Ja Der Willy (The Karl Denver Trio)
04. Love Me Do
05. Zub (The Karl Denver Trio)
06. Boys
07. When Day Is Done (The Karl Denver Trio)
08. I'll Be On My Way
09. If I Had My Way (The Karl Denver Trio)
10. From Me To You
11. Wimoweh (The Karl Denver Trio)
12. Side By Side Theme (The Karl Denver Trio)
Pop Go The Beatles #04, June 25, 1963
Rec: June 17, 1963 Studio 5, Maida Vale Studios, London
Producer: Terry Henebery
Host: Lee Peters
Guest Group: The Bachelors
13. Pop Go The Beatles - Intro Theme
14. I Saw Her Standing There
15. Anna (Go To Him)
16. Boys
17. Chains
18. Far Away Places (The Bachelors)
19. Jailer Bring Me Water (The Bachelors)
20. P.S. I Love You
21. Twist And Shout
22. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Saturday Club #4, June 29, 1963
Rec: June 24, 1963 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews
Host: Brian Matthew
23. I Got To Find My Baby
24. Memphis, Tennessee
25. Money (That's What I Want)
26. Till There Was You
27. From Me To You
28. Roll Over Beethoven
The Beat Show, July 4, 1963
ec: July 3, 1963 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Geoff Lawrence
Host: Gay Byrne
Recorded in front of a live audience
29. A Taste Of Honey
30. Twist And Shout
DISC FOUR
Pop Go The Beatles #05, July 16, 1963
Rec: July 2, 1963 Studio 5, Maida Vale Studios, London
Producer: Terry Henebery
Host: Rodney Burke
Guest Group: Duffy Power & the Graham Bond Quartet
01. Pop Go The Beatles - Intro Theme
02. That's All Right (Mama)
03. There's A Place
04. I Got A Woman (Duffy Power & the Graham Bond Quartet)
05. Cabbage Green (The Graham Bond Quartet)
06. Carol
07. Solider Of Love (Lay Down Your Arms)
08. I Saw Her Standing There (Duffy Power & the Graham Bond Quartet)
09. Spanish Blues (The Graham Bond Quartet)
10. Lend Me Your Comb
11. Clarabella
12. Pop Go The Beatles - Outro Theme
※付属の解説本よりサンプル。
3週間のインターバルの後に再開した1963年7月16日放送の「Pop Go The Beatles」、リスナー待望のシリーズ続編のリスタートである。「There's A Place」以外は全てレコード未発売のスペシャルな選曲だったことを考えると、ビートルズもこの収録セッションにはかなりの気合いを入れて臨んだものと思われる。番組収録の前日の7月1日にはEMIスタジオで、4枚目のシングル、「She Loves You」と「I'll Get You」が録音されている。この第5回のマスター・テープはどういう訳か前述のマーガレット・アッシュワース音源での音源の保存から漏れている回である。音源は1973年に「PEACE OF MIND」(CBM)で6と10が、1974年には「SOLDIER OF LOVE」(CBM)でタイトル曲がオフ・スピーカーの貧弱極まりない音質で初登場する。6、7、10、11の4曲が1980年の「FOUR BY THE BEATLES」の4曲入りEPで高音質で登場すると、俄然BBC音源の発掘に拍車がかかることとなる。「Clarabella」はこの盤が初登場であった。1982年にはLP「BEAUTIFUL DREAMER」でAM音源より2と3が初登場。この回はイエロー・ドッグのFM収録音源も存在し、1987年にLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.3」でややブーミーで低域が割れた感じの音質で2、3が登場している。この盤の6、7、10、11は単に「FOUR BY THE BEATLES」をコピーしただけであったが、「Solider Of Love」の後にはこれまで聞くことの出来なかった司会のロドニー・バークのMCが若干分継ぎ足されていた。正規盤「LIVE AT THE BBC」には、やはり「FOUR BY THE BEATLES」より「Lend Me Your Comb」を除いた3曲の針音をノイズ処理してコピー収録した。「That's All Right (Mama)」はオーバーロードによる曲の前半のベース音の割れたイエロー・ドッグ・ソースが嫌われ、「BEAUTIFUL DREAMER」に収録のAM音源を針起こしして、強烈なイコライジングとフィルタリングを施して元の面影の無い状態に変えてリリースに漕ぎ着けている。イエロー・ドッグの低音が全体的に若干割れ気味のFM音源は、BBCボックス、ウルティメイト・コレクション・ボックスの3といったタイトルに分散してリリースされているので、興味ある方はコレクションから該当CDを引っ張り出して確認していただければと思う。本作では「That's All Right (Mama)」はイエロー・ドッグのFM音源をディストーションの除去ソフトで加工し、細やかなノイズ除去とイコライジングを施したファン有志による制作バージョンで、現在この曲を最も良い音で聴けるバージョンとなっている。「There's A Place」はポップ・ゴー・ザ・ビートルズ第12回で本テイクがリピート放送された際のマーガレット・アッシュワース音源を、高域の補正等のリマスター処理を施して収録。曲の終りのMCはイエロー・ドッグ・ボックスからのAM音源。2と3の曲前と11の後のMCは2010年に「UNSURPASSED BROADCASTS」で初登場したAM音源からのもの。6、7、10、11は2016年に再発見された「FOUR BY THE BEATLES」のマスター音源より収録したもので、「LIVE AT THE BBC」のやや濁った音質の正規リリースを数段上回る素晴らしい音質である。「LIVE AT THE BBC」ではデノイズ処理のために失われてしまっていた「Carol」での、リンゴのオープン・ハイハットの鮮烈な高音域をここで堪能していただきたい。またゲストの4、5、8、9の演奏曲も「THE BBC ARCHIVES」で初登場したテイクで、現在では2015年にリリースされた「GRAHAM BOND LIVE AT THE BBC AND OTHER STORIES」という4枚組CDセットで、司会者のナレーションをカットした状態で収録され正規リリースもされている。このバンドはのちにクリームのメンバーとなるジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースが在籍していたことで、現在でもカルト的人気があるようだ。音質はAM収録で決して良くないが、このゲスト部分の新登場でこの回の収録音源は音質が頻繁に切り替わるものの、ラストの「Clarabella」終了後の番組エンディングのMCが若干欠落しているのみで番組をほぼ完全に、そしてビートルズの出演部分も素晴らしい高音質で聴くことが出来るようになったことは大変に喜ばしいことである。「Lend Me Your Comb」は「ANTHOLOGY 1」、「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」にそれぞれ同じバージョンが収録されたが、やはりここに収録されているアップグレード音源よりもやや劣る音質である。さらに後者の収録ではフェードアウトの末尾がオリジナルより若干早められ、収録タイムが短くなっている。BBCのプロデューサー、ケヴィン・ハウレットは当初6、7、10、11の4曲が、BBCのアーカイブ倉庫であるブッシュハウスという場所で発見されたものだと主張していたが、1982年の特番や正規CD「LIVE AT THE BBC」の同曲を聴く限り、これらのトラックはやはり「FOUR BY THE BEATLES」のブートEPより針起こしされて、再放送や正規発売されたことは火を見るより明らかだろう。スタジオではこの日ビートルズによる「Three Cool Cats」、「Sweet Little Sixteen」、「Ask Me Why」も演奏されたが、オンエアはされなかった。なお本回より番組の司会は、前任のリー・ピーターズからロドニー・バークにバトンタッチした。2013年リリースの「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」のフロントのジャケット写真は、この番組の収録日にロンドンで、写真家のデゾ・ホフマンの手により撮影された有名なショットである。
Easy Beat #3, July 21, 1963
Rec: July 17, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Ron Belchier
Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience
13. I Saw Her Standing There
14. A Shot Of Rhythm And Blues
15. There's A Place
16. Twist And Shout
Pop Go The Beatles #06, July 23, 1963
Rec: July 10, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Terry Henebery
Host: Rodney Burke
Guest Group: Carter Lewis & The Southerners
17. Pop Go The Beatles - Intro Theme
18. Sweet Little Sixteen
19. A Taste Of Honey
20. Nothin' Shakin' (But The Leaves On The Trees)
21. Love Me Do
22. Lonesome Tears In My Eyes
23. Mad Mad World (Carter Lewis & The Southerners)
24. So How Come (No One Loves Me)
25. Pop Go The Beatles - Outro Theme
Pop Go The Beatles #07, July 30, 1963
Rec: July 10, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Terry Henebery
Host: Rodney Burke
Guest Group: The Searchers
26. Pop Go The Beatles - Intro Theme
27. Memphis, Tennessee
28. Do You Want To Know A Secret?
29. Sweets For My Sweet (The Searchers)
30. Till There Was You
31. Matchbox
32. Please Mr. Postman
33. Da Doo Ron Ron (The Searchers)
34. The Hippy Hippy Shake
35. Pop Go The Beatles - Outro Theme
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