THE BEATLES / HISTORICAL DECCA AUDITION TAPE 【1CD】
THE BEATLES / HISTORICAL DECCA AUDITION TAPE 【1CD】
販売価格: 3,300円(税込)
在庫あり
マニア必携のMクローデル・レーベルより、ビートルズのデビュー前の代表的な音源である通称“デッカ・オーディション・テープ”がリリースになります。デッカ・オーディションは1962年1月1日の元旦にロンドンのデッカのスタジオで行なわれたデビュー前の貴重な音源で、今まで数多くのコレクターズ・アイテムがリリースされてきましたが、本作はそれらの中でも音質、内容、共にベストというべきもの。正規でリリースでもされない限り、本作を超えるものはないと言ってよいでしょう。
簡単にデッカ・オーディション・テープの歴史を辿ると、1973年に初めてCBMレーベルがL.S. BUMBLE BEEというタイトルで初めてこの音源からの「LOVE OF THE LOVED」を世に出したことに端を発します。しかし音質が悪く、現在に近い形で聴くことができるようになったのは1978年にUSのファンクラブが制作したDECCAGONEシングル・シリーズまで待たねばなりませんでした。これは現在でもベスト・クオリティとされている音源で、美しいカラースリーヴのカラー盤シングル盤が7枚と、後にノン・レーベルで片面シングルをリリースし、今に伝わる全15曲が揃いました。当然というか、このDECCAGONEシングル15曲をテープ音源よりまとめたLPもリリースされましたが、擬似ステレオ化することによってマスターがジェネレーション・ダウンしたため音質はオリジナル・シングルよりもやや劣るものでした。
その後90年代に入ってCD化が進む中にあってアナログ落としではないアイテムが登場します。そしてテープのヨレや早すぎるピッチが目立ったりで内容的に若干の不備はあるものの、YD盤とYD盤の音声をスローダウンさせコピー加工したCDより、更にそれをコピー流用した音声をVIGOTONEがリリースして以来、それらがベストとされ、きちんとしたマスターからの大幅なアップグレードされることなく現在に至ります。これら以外のCDアイテムは、この上記の2つのいずれかをコピーしたものがほとんどであるといってもいいでしょう。YDのピッチ修正再発盤も単に初版分マスターをスローダウンさせただけで音質面のアップグレードは皆無でした。misterclaudelレーベルがリリースする本作は、これらデッカ・オーディションの停滞したリリース状況に一石を投じる、初心者からハードコアなマニアの方々まで納得いただけるリリースになることは間違いありません。
まず前半15曲は「JOE POPE'S DECCAGONE SINGLE MASTER」が収録されています。マニアの間ではCD化の現代でもアナログ時代のDECCAGONEのシングルが音質的に最も優れていると評価されていますが、ここではそのDECCAGONEのマスターより初めて直接収録しています。まず異なるのは曲順です。DECCAGONEのシングルがリリース順とも異なるもので、この並びが実際のセッションでの演奏順とされているものです。現在では専門家による調査や、ピート・ベストへのインタビュー等でも、このオーディションが1962年1月1日のみであったことがはっきりしていますが、かつてはこのセッションが複数日に渡って行われたとする説があり、その複数日説の根拠となったのが各トラックの録音バランスのバラつきでした。ピート・ベストの証言により2トラックモノラルの機材で録った音をプレイバックしながらセッションが進められたことが明らかになっていますが、そのブレイクは音を聞く限り1曲目から6曲目まで演奏された時点でいったん休憩しているようです。プレイ中にポールのベースの音量が徐々に上げられたようで「SEPTEMBER IN THE RAIN」でベースがややオーバーロード気味に録音されたため、プレイバック後の再開分7曲目から11曲目ではベースのフェーダーが下げられたため、今度はベースがほとんどオフになってしまうというハプニングに見舞われます。再度ブレイクした後の12曲目以降ではセッション中ベストのバランスで楽曲が録音されています。限られた時間の中でのセッションだったため、ベースがオフで収録されてしまった楽曲のリテイクは認められなかったようです。
今回のJOE POPE MASTERの収録にあたり本作を聴いていただければ一目瞭然なのですが、各曲のエンディングがYD盤CD等で聞けるものと異なりフェイドアウトではなく、すべてカット・アウトとなっています。これはマスター・テープをそのまま漏れなく収録するという意図のみならず、ドキュメントとして当日の様子を垣間見れる貴重な部分であるとの判断の下です。例を挙げると、「TO KNOW HER IS TO LOVE HER」ではエンディングで弾くギターのオブリガードが最後まで聴けたり、「SURE TO FALL」ではエンディングのドン!というドラムの音がはっきり聴こえたり、「LOVE OF THE LOVED」ではピート・ベストがエンディング直後にスティックを床に落とす音、「HELLO LITTLE GIRL」では演奏後にメンバーがふざけている声もはっきり聴き取れます。音質も現在入手できるデッカ・オーディション15曲版としては最良の音質で、DECCAGONEシングルオリジナル盤でおなじみのクリスタルクリアーな高音、地を這うような重厚な低音域まで見事に再現されています。ちなみにアンソロジー1で正規リリースされたデッカ音源5曲もこのジェネレーションのマスターよりEQ加工/リマスタリング収録されたものです。
後半15曲は「デッカはやはり聞き慣れた名盤THE DECCA TAPESの曲順で聴きたい」という方のために「CIRCUIT RECORD LP MASTER」が収録されています。ポールの「LIKE DREAMERS DO」から始まる古くから定番とされていた曲順で、こちらの曲順の方に馴染みがある方も多いと思います。前半のJOE POPE MASTERの並べ替えだけでは芸がありませんので、こちらのCIRCUIT盤LPの曲順に収録された後半はYD盤CDのマスターとなった、擬似ステレオに振られたアナログ・テープを丁寧にフォールドダウンし、ヨレ、イタミを徹底的にクリーニングした愛蔵版です。ジェネレーション的には前半部よりやや落ちるのですが、こちらの音はこちらの音でマニアにとってはYD盤で長年聴き慣れた音質であり、もちろん早かったテープスピードも実際の演奏のスピードにかっちりレストアされており、前半のナチュラルな音質のJOE POPE MASTERと比較して、こちらはやや高音寄りの硬めの音作りがなされた若向けの音質と言えるのかも知れません。 以上のように、このMクローデル・レーベルの最新作「HISTORICAL DECCA AUDITION TAPE」は、長らくアップグレードされなかったデッカ音源の新たな決定盤として位置付けられるタイトルであることは間違いありません。なおジャケットの内側にはオリジナルのDECCAGONEレーベルが当時リリースした全タイトルの美しいカラースリーヴを表裏両面一挙に掲載しています。どのタイトルもリリース当時は希少品で日本では入手難だったコレクターズ・アイテムですから、古くからのマニアの方には懐かしく思い出していただけるのではないでしょうか。
JOE POPE’S DECCAGONE SINGLE MASTERS
01. Money
02. Shiek Of Araby
03. Memphis
04. Three Cool Cats
05. Sure To Fall
06. September In The Rain
07. Take Good Care Of My Baby
08. Till There Was You
09. Crying Waiting Hoping
10. To Know Her Is To Love Her
11. Besame Mucho
12. Searchin’
13. Like Dreamers Do
14. Hello Little Girl
15. Love Of The Loved
THE DECCA TAPES CIRCUIT LP VERSIONS
16. Like Dreamers Do
17. Money
18. Till There Was You
19. Sheik Of Araby
20. To Know Her Is To Love Her
21. Take Good Care Of My Baby
22. Memphis
23. Sure To Fall
24. Hello Little Girl
25. Three Cool Cats
26. Crying Waiting Hoping
27. Love Of The Loved
28. September In The Rain
29. Besame Mucho 30. Searchin’
簡単にデッカ・オーディション・テープの歴史を辿ると、1973年に初めてCBMレーベルがL.S. BUMBLE BEEというタイトルで初めてこの音源からの「LOVE OF THE LOVED」を世に出したことに端を発します。しかし音質が悪く、現在に近い形で聴くことができるようになったのは1978年にUSのファンクラブが制作したDECCAGONEシングル・シリーズまで待たねばなりませんでした。これは現在でもベスト・クオリティとされている音源で、美しいカラースリーヴのカラー盤シングル盤が7枚と、後にノン・レーベルで片面シングルをリリースし、今に伝わる全15曲が揃いました。当然というか、このDECCAGONEシングル15曲をテープ音源よりまとめたLPもリリースされましたが、擬似ステレオ化することによってマスターがジェネレーション・ダウンしたため音質はオリジナル・シングルよりもやや劣るものでした。
その後90年代に入ってCD化が進む中にあってアナログ落としではないアイテムが登場します。そしてテープのヨレや早すぎるピッチが目立ったりで内容的に若干の不備はあるものの、YD盤とYD盤の音声をスローダウンさせコピー加工したCDより、更にそれをコピー流用した音声をVIGOTONEがリリースして以来、それらがベストとされ、きちんとしたマスターからの大幅なアップグレードされることなく現在に至ります。これら以外のCDアイテムは、この上記の2つのいずれかをコピーしたものがほとんどであるといってもいいでしょう。YDのピッチ修正再発盤も単に初版分マスターをスローダウンさせただけで音質面のアップグレードは皆無でした。misterclaudelレーベルがリリースする本作は、これらデッカ・オーディションの停滞したリリース状況に一石を投じる、初心者からハードコアなマニアの方々まで納得いただけるリリースになることは間違いありません。
まず前半15曲は「JOE POPE'S DECCAGONE SINGLE MASTER」が収録されています。マニアの間ではCD化の現代でもアナログ時代のDECCAGONEのシングルが音質的に最も優れていると評価されていますが、ここではそのDECCAGONEのマスターより初めて直接収録しています。まず異なるのは曲順です。DECCAGONEのシングルがリリース順とも異なるもので、この並びが実際のセッションでの演奏順とされているものです。現在では専門家による調査や、ピート・ベストへのインタビュー等でも、このオーディションが1962年1月1日のみであったことがはっきりしていますが、かつてはこのセッションが複数日に渡って行われたとする説があり、その複数日説の根拠となったのが各トラックの録音バランスのバラつきでした。ピート・ベストの証言により2トラックモノラルの機材で録った音をプレイバックしながらセッションが進められたことが明らかになっていますが、そのブレイクは音を聞く限り1曲目から6曲目まで演奏された時点でいったん休憩しているようです。プレイ中にポールのベースの音量が徐々に上げられたようで「SEPTEMBER IN THE RAIN」でベースがややオーバーロード気味に録音されたため、プレイバック後の再開分7曲目から11曲目ではベースのフェーダーが下げられたため、今度はベースがほとんどオフになってしまうというハプニングに見舞われます。再度ブレイクした後の12曲目以降ではセッション中ベストのバランスで楽曲が録音されています。限られた時間の中でのセッションだったため、ベースがオフで収録されてしまった楽曲のリテイクは認められなかったようです。
今回のJOE POPE MASTERの収録にあたり本作を聴いていただければ一目瞭然なのですが、各曲のエンディングがYD盤CD等で聞けるものと異なりフェイドアウトではなく、すべてカット・アウトとなっています。これはマスター・テープをそのまま漏れなく収録するという意図のみならず、ドキュメントとして当日の様子を垣間見れる貴重な部分であるとの判断の下です。例を挙げると、「TO KNOW HER IS TO LOVE HER」ではエンディングで弾くギターのオブリガードが最後まで聴けたり、「SURE TO FALL」ではエンディングのドン!というドラムの音がはっきり聴こえたり、「LOVE OF THE LOVED」ではピート・ベストがエンディング直後にスティックを床に落とす音、「HELLO LITTLE GIRL」では演奏後にメンバーがふざけている声もはっきり聴き取れます。音質も現在入手できるデッカ・オーディション15曲版としては最良の音質で、DECCAGONEシングルオリジナル盤でおなじみのクリスタルクリアーな高音、地を這うような重厚な低音域まで見事に再現されています。ちなみにアンソロジー1で正規リリースされたデッカ音源5曲もこのジェネレーションのマスターよりEQ加工/リマスタリング収録されたものです。
後半15曲は「デッカはやはり聞き慣れた名盤THE DECCA TAPESの曲順で聴きたい」という方のために「CIRCUIT RECORD LP MASTER」が収録されています。ポールの「LIKE DREAMERS DO」から始まる古くから定番とされていた曲順で、こちらの曲順の方に馴染みがある方も多いと思います。前半のJOE POPE MASTERの並べ替えだけでは芸がありませんので、こちらのCIRCUIT盤LPの曲順に収録された後半はYD盤CDのマスターとなった、擬似ステレオに振られたアナログ・テープを丁寧にフォールドダウンし、ヨレ、イタミを徹底的にクリーニングした愛蔵版です。ジェネレーション的には前半部よりやや落ちるのですが、こちらの音はこちらの音でマニアにとってはYD盤で長年聴き慣れた音質であり、もちろん早かったテープスピードも実際の演奏のスピードにかっちりレストアされており、前半のナチュラルな音質のJOE POPE MASTERと比較して、こちらはやや高音寄りの硬めの音作りがなされた若向けの音質と言えるのかも知れません。 以上のように、このMクローデル・レーベルの最新作「HISTORICAL DECCA AUDITION TAPE」は、長らくアップグレードされなかったデッカ音源の新たな決定盤として位置付けられるタイトルであることは間違いありません。なおジャケットの内側にはオリジナルのDECCAGONEレーベルが当時リリースした全タイトルの美しいカラースリーヴを表裏両面一挙に掲載しています。どのタイトルもリリース当時は希少品で日本では入手難だったコレクターズ・アイテムですから、古くからのマニアの方には懐かしく思い出していただけるのではないでしょうか。
JOE POPE’S DECCAGONE SINGLE MASTERS
01. Money
02. Shiek Of Araby
03. Memphis
04. Three Cool Cats
05. Sure To Fall
06. September In The Rain
07. Take Good Care Of My Baby
08. Till There Was You
09. Crying Waiting Hoping
10. To Know Her Is To Love Her
11. Besame Mucho
12. Searchin’
13. Like Dreamers Do
14. Hello Little Girl
15. Love Of The Loved
THE DECCA TAPES CIRCUIT LP VERSIONS
16. Like Dreamers Do
17. Money
18. Till There Was You
19. Sheik Of Araby
20. To Know Her Is To Love Her
21. Take Good Care Of My Baby
22. Memphis
23. Sure To Fall
24. Hello Little Girl
25. Three Cool Cats
26. Crying Waiting Hoping
27. Love Of The Loved
28. September In The Rain
29. Besame Mucho 30. Searchin’
THE BEATLES / HISTORICAL DECCA AUDITION TAPE 【1CD】
販売価格: 3,300円(税込)
在庫あり