THE BEATLES / ONE DOWN, SIX TO GO Vol.1 【5CD】
THE BEATLES / ONE DOWN, SIX TO GO Vol.1 【5CD】
販売価格: 8,000円(税込)
在庫あり
■今までどこにも収録された事のない数多くの初登場音源を含む究極のセット。
■既発より長く、今回初めて未編集で収録されるものを含む。
サージェントペパーズが発表されたのが1967年6月である。それまでもヒッピー・ムーヴメントの萌芽はあらゆる分野でその蕾を咲かせる兆候は存在したが、本格的にサイケデリックな社会現象として認知される嚆矢となったのは、ビートルズのサージェント・ペパーズに他ならない。また嚆矢であるだけでなく、その時代を象徴するものとして、発表から半世紀を経た現代でも名盤として認識されている。ドラッグの影響下であろうか、暗喩が散りばめられた難解な歌詞、煌びやかで幻想的な曲調。そのどれもが今までとは異なるビートルズの新しい音楽性を感じさせるものであった。ライブ活動の一切を辞しスタジオ・ワークに専念した成果が、このような当時のスタジオ技術の粋を集めたコンセプト・アルバムとして結実したのである。
アルバム・コンセプトとしては、ペパー軍曹率いる架空のバンドがショウを行なうというもので、観衆の喧騒から始まり次々に現れるエンターテイナーたち、名残惜しむかのようなエンディングと厳かなアンコールという流れになっている。しかし必ずしも全ての曲がこのコンセプトに沿って収録されているのではないのは、「Lovely Rita」や「When I’m Sixty Four」「Within You Without You」などを聴いてもわかる。乱暴に言えば冒頭の数曲とリプライズ以降だけがコンセプトに即し、それらに挟まれた楽曲は無関係であるともいえる。コンセプトらしきものを挙げるとしたら、それは全体を覆う曲調、複雑な作業を経た音色にあるのではないだろうか。このような雰囲気は次のマジカルにおいても残り香として感じる事が出来る。敢えて言うなれば、サイケな世界観を具現化し時代に定着させた象徴が、このアルバムのコンセプトと言える。アルバムの発表は1967年6月であるが、レコーディングは1966年12月頃から始められた。最後のツアーが8月なので、3か月の休暇をとった後のレコーディングである。4月から6月にかけて『リボルバー』をレコーディングしている事を考えると、ツアーを挟んでいかにこの時期の創作意欲が高かったを伺い知る事が出来る。本作は、このアルバム『サージェント・ペパーズ』のレコーディング・セッションを収録したタイトルである。本作はそのVol.1である。
【STRAWBERRY FIELDS FOREVER】
シングルでリリースされた両A面の内の1曲で、サージェントの楽曲と同時期に収録されている事から、一連のレコーディング・セッションとして収録されている。リリースはアルバムに先立つこと1967年2月である。同一の楽曲がデモの段階から完成に至るまでここまで多くのテイクが残存しているのも珍しい。それくらい複雑かつジョンが推敲を重ねた証なのであろう。当初「It’s not Too Bad」と仮題されたデモ音源は、1967年10月映画『How I Won The War』の撮影中にスペインでレコーディングされたものである。楽曲の骨子は既に完成しており、あの美しいメロディはこのようなシンプルな演奏でより際立っている。続いて1966年11月ケンウッドの自宅に場所を変え、エレクトリック・ギターによりデモ音源が収録されている。歌詞は若干異なるものの、ほぼ完成しており、ヴォーカルもダブル・トラックで収録している。最終バージョンのように「Let Me Take You Down♪」から始まる構成になるのはまだ先の事である。興味深いのはディスク1トラック22と23である。新しい試みとして導入したメロトロンを試行錯誤している様子が収録されている。いかに効果的に使用するかを探るため、プワァ〜という音色をいろいろと試しているようだ。
ここまでがジョンひとりによるデモ音源であったが、1966年11月24日からいよいよスタジオに入りエンジニアらと共に本格的なレコーディングに入る。当初はメロトロンを中心としたスロウな感じの曲となっている。この頃、11月の終わりに集中的にレコーディングが行なわれており、急速に曲が完成していく様子が伺える。そして12月に入ってもレコーディングは継続し、1966年12月8日に初めて、ジョージ・マーティンの手により弦楽器のオケが収録される。当初のメロトロンによるものとは印象ががらりと変わったハードなものである。それまでメロトロンを使ったアレンジを繰り返してきたが、いまひとつな印象をジョンは抱いており、マーティンにあえて全く異なるオーケストレーションの依頼をしたのであろう。このオーケストラによる演奏に初めて歌を入れたのがディスク1トラック46である。アップテンポになっただけでなく、ジョンの歌いまわしもロック調に変えられている。この後、しばらくメロトロンをやめ、オーケストレーションをバックにしたレコーディングが重ねられている。当初メロトロンをメインにしたスロウな楽曲だったものを、後半のレコーディングではオーケストラを導入したハードな楽曲にした。ジョンにしてみれば、どちらも捨てがたい。そこでマーティンに提案をする。「ふたつのバージョンをくっつけてくれ」。その結果がディスク2トラック5に収録されているテイク7とテイク26を合体させたアセテート音源である。
【PENNY LANE】
ストロベリー・フィールズとペニーレインの両A面は史上最強のカップリングであり、ジョンとポールの才能が同時に瞬間的に炸裂した稀有な組み合わせである。まるでこの2曲だけでアルバムを聴き終えたような充実感に満たされる。ストロベリーフィールズがギターでデモが作られていたのに対し、ポールはピアノでこの曲を作り始めた。ディスク2トラック9はポールが指示を出しつつ、手拍子を打ちながらヴォーカルとコーラスの練習をしている実に生々しいスタジオの様子が収録されている。そして「ペニーレイン」といえばあの印象的なオーボエとトランペットである。こちらもメロディをいろいろと試行錯誤している様子が収録されている。当初は控えめにアクセントとして加えられているのみであったが、あのように突き抜けたメロディにしたのは曲の印象を決定づける正しい選択であった。ディスク2トラック17のシングル・トラックのボーカルが、落ち着いた歌い方と相俟って素晴らしい出来のアウトテイクとなっている。
【SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND】
さて、一連のレコーディング・セッションから、いよいよアルバム収録曲の音源である。アルバム冒頭を飾るハードなタイトル曲のレコーディングは1967年2月1日から始まった。ウォーム・アップから始まり、当初からドラムとギターを前面に出したロックを志向した楽曲で、後に「オー・ダーリン」でも行なわれたように、ポールは意図的に枯れ気味の発声で歌っている。エンディングは「With A Little Help」に繋げられる事が決まっていたため、あえてエンディングまで完奏するのを放棄しているような感じである。サーカスっぽいイントロに加えハードなボーカル。しかしポールはさらにもう一味加えたかったようで、ディスク3トラック16では甲高いギターを重ねている。ディスク3トラック18はスタジオのライブラリーにあった、あのイントロで使用された喧騒のSEである。なんと全長2分20秒もの長さでノーカットで収録されている。
【WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS】
アルバムの2曲目にしてメドレーで繋げられた曲である。これを聴くと曲の境目がピアノ連打による部分で区分されているのがわかる。歓声が被せられる前のクリーン・イントロなのが新鮮である。ディスク3トラック30はリンゴのシングル・トラックによるボーカルのみで、コーラスはまだ重ねられていない。トラック31で初めてイントロのピアノ連打に「ビ〜リ〜シ〜」というコーラスが加えられる。曲中のコーラスもアカペラのような形で収録されているが、これを聴くとジョージが張り切っているように聞こえる。逆にトラック35はコーラストラックである。レコーディング手法の関係から初期のようにテイクを重ねるというものではなく、楽器を順に重ねるというトラックが収録されているため、あたかもマルチトラックのように分離させたように錯覚してしまうが、これらを重ねて曲が完成したということである。ディスク3トラック37は1曲目とのメドレー部分を繋げる歓声部分である。
【LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS】
さて本作のハイライトのひとつがこのルーシーのセッションであろう。幼いジュリアンの描いた絵からジョンが着想を得て作曲された幻想的な楽曲である。テイク1は別ボーカルでジョンはいくぶん平坦に歌っている。声そのものにエフェクトが既にかけられている事が伺える。サビのコーラス部分はまだ未収録でカラオケになっている。エンディングが注目で、最終的にフェードアウト処理される部分がきちんと最後まで(といってもいい加減な終わり方だが)収録されている。WITH A LITTLE HELPがトラック毎に収録されていたのに対し、ジョンは旧来のレコーディング法を好んでいたようで、何度も歌い直したテイクがこのように残されている。ポールの野太い声でタイトルを繰り返すサビのコーラス部分は結局テイク8まで登場せず、ずっと後にレコーディングされたものであろう。ディスク4トラック20は映画「イエローサブマリン」に登場したジェレミーが歌っているテイクである。
【GETTING BETTER】
テイク1とアナウンスがなされるものの、一度ブレイクダウンした後に仕切り直しでベーシック・トラックが収録されている。ボーカルはまだ遠くに聞こえるのみで楽器をメインとしたトラックである。エレピの音がこれほど効果的に使用されているとは、ボーカルが入っていると中々気付きにくいところである。トラック24もラフなガイドボーカルが聴こえるが音量は小さめ。1967年3月23日に初めてボーカルが録音される。メインはもちろんポールでコーラスはジョンがひとりのようだ。ちなみに2002年のツアーではステージでも披露された。ギターのカッティング・フレーズが印象的な曲であるが、本作で聴くことができる初期のテイクではエレピで演奏されている。ディスク4トラック30では興味深いことに、クラッピングが効果音として収録されている。これは最終的に割愛されたものである。
【FIXING A HOLE】
テイク1は1967年2月9日にレコーディングされている。ボーカルはリリース・バージョンと酷似しているが別テイクである。コーラスは一切入っておらず、ポールの独唱で非常にシンプルな印象を受ける。ディスク5トラック6はリハーサルで、あの特徴あるバロック調の鍵盤をあれやこれやと試している様子が収録されている。まさかサージェント・ペパーズの楽曲以外のスタジオの様子まで聴くことが出来るとは驚きである。そのまま流れで入るテイク3もまた別ボーカルで、冷静に歌っていたテイク1に比べ、こちらは元気いっぱい跳ねるように歌っている。今までのテイクが気に入らなかったのか、1967年2月21日にバッキングトラックを新たに録りなおしている。
【SHE’S LEAVING HOME】
ポールは2002年のツアーにおいてこの曲をライブで演奏している。実際に臨場した人はわかるだろうが、ライブではウィックスの奏でるキーボードとコーラスのみの演奏であった。実際にサージェント・ペパーズに収録のオリジナル・バージョンは弦楽器のみをバックに録音されており、いわゆるポールの独壇場で他のメンバーはコーラスでのみ参加している。デビュー以来全てのプロデュースを担当していたジョージ・マーティンであったが、この曲の弦楽器のスコアはマイク・リーンダーという外部に依頼している。多忙なためしばし待ってくれというマーティンに対し、仕事を急いでいたポールが独断で決めたようだ。マーティンはこの件に関しては明確に不快感を示している。テイク1で気付くのは最終的に割愛されたメロディが残されている点であろう。曲の流れを中断する形で挿入されているので違和感がある部分だが、逆に初めて聴く人にとっては、このようなブレイク・メロディが当初付与されていたとは最も驚く箇所であろう。
【ONE DOWN, SIX TO GO VOL.1】
『サージェント・ペパーズ』が『サージェント・ペパーズ』になるまでに、メンバーの間では『ONE DOWN, SIX TO GO』という仮題で呼ばれていた。本作はそれに因んでタイトリングされている。初登場音源を数多く含むビッグ・プロジェクトで、実にディスク10枚分を費やして網羅している。本作はその前編である。レコーディングの入口となった「ストロベリーフィールズ」のレコーディングから「She’s Leaving Home」までのスタジオ・セッション音源を収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
DISC ONE
STRAWBERRY FIELDS FOREVER
September - November 1966, SANTA ISABEL, SPAIN
“It’s Not Too Bad” Session 1
01. Tuning
02. Take 1
03. Take 2
04. Take 3
05. Take 4
06. Take 5 breakdown
“It’s Not Too Bad” Session 2
07. Take 6 - breakdown
08. Take 7
November 1966, KENWOOD, UK
Demo Session 1
09. Guitar overdub rehearsal
10. Guitar overdub
11. Demo playback
12. Vocal overdub
13. Guitar rehearsal / Playback snippet
Demo Session 2
14. Take 1 breakdown
15. Take 2 breakdown
16. Take 3 breakdown
17. Take 4 breakdown
18. Take 5 breakdown
19. Take 6 breakdown
20. Take 7
21. Take 8
22. Mellotron rehearsal on Takes 3-6
23. Mellotron overdubs on Take 7
EMI STUDIOS, LONDON UK
November 24, 1966
24. Rehearsal
25. Take 1 Single vocal
26. Take 1 Vocal Overdubs
27. Take 1 ADT unused fragment
November 28, 1966
28. Take 2
29. Take 3 breakdown
30. Take 4
November 29, 1966
31. Take 5 breakdown
32. Take 6
33. Rehearsal
Overdubs on Take 6
34. Electric Guitar overdub
35. Mellotron and Bass SI #1
36. New single vocal track
37. Mellotron and Bass SI #2
38. Take 7 remix from 4-track
39. Take 7 reduction
40. Take 7 RM3
41. Take 7 Acetate
December 8, 1966
42. Take 23
43. Take 24
December 15, 1966
44. SI onto Take 25 (edit of Takes 15 & 24)
45. SI #2 onto Take 25
46. Take 26 w/single vocal SI
47. Take 26 w/two vocal tracks
48. Take 26 RM9
DISC TWO
STRAWBERRY FIELDS FOREVER
December 21, 1966 MIXING & MULTITRACKS
01. SI Vocals + piano onto Take 26
02. SI Vocal #2 onto Take 26
03. Takes 15, 24 & 26 multitrack 1
04. Takes 15, 24 & 26 multitrack 2
December 22, 1966 MIXING
05. Take 7 + 26 EMI Acetate
PENNY LANE
December 29, 1966
06. Take 6
07. Pianos SI onto Take 6
January 6, 1967
08. Take 8 fragment
09. SI Overdubs onto Take 8
January 9, 1967 Overdub Session
10. Warm Up
11. Piano rehearsal
12. Flutes & Flugelhorn Rehearsal
13. Take 9 playback & Piano Overdub #1
14. Take 9 playback & Piano Overdub #2
15. Take 9 Flutes & Flugelhorn SI
January 12, 1967
16. Oboes & Trumpets SI onto Take 9
17. Take 9 single lead vocal & Oboes
18. RM8 w/double tracked vocal
January 17, 1967
19. Oboe & Piccolo instrumental
20. RM9
21. RM10
22. RM11
23. True Capitol Promo 45” RM11
January 25, 1967 MIXING & MULTITRACKS
24. Paul single tracked vocal
25. Paul double tracked vocal
26. ADT, Bass and extra piano
27. Flutes, extra trumpets & horns
28. Alternate Channel Mix
DISC THREE
SGT PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND
February 1, 1967
01. Warm Up (unedited)
02. Take 1 (unedited)
03. Take 2 (fragment)
04. Take 9
05. Take 9 (4-track reel)
February 2, 1967
OVERDUB SESSION onto Take 9
06. Free Now
07. Alternate vocal
08. Free Now playback (unmixed)
09. Isolated playback chat unmixed
10. Isolated playback chat clean
11. Main Vocal SI
12. Paul & John vocals SI
13. George Vocal SI
14. Take 9 final vocals SI
15. Mixdown Take 10 Acetate
March 3, 1967 OVERDUB SESSION
16. Harrison Guitar SI onto Take 10
17. Horns SI onto Take 10
March 6, 1967 OVERDUB SESSION
18. Atmosphere unedited tape
19. Atmosphere SI (4-track reel)
20. Take 10 Remix 8
FOUR TRACK REEL from Take 10
21. Backing Track
22. Vocal Track Take 20
MULTITRACKS
23. Bass
24. Vocals
25. Instrumental
26. George Martin on mixing desk
WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
March 29, 1967
27. Take 1 (breakdown)
28. Take 2
29. Take 10 (4-track reel)
30. Lead Vocal SI
31. Backing Vocals #1 SI (4-track reel)
March 30, 1967 OVERDUB SESSION
32. Timpani and snare Rehearsal
33. Timpani and Bass SI (4-track reel)
34. Lead Guitar SI
35. Backing vocals #2 & Hammond SI (4-track reel)
36. Take 11 (4-track reel)
37. Atmosphere Intro
MULTITRACK
38. Drums
39. Bass and Tambourine
40. Piano
41. All vocals
42. Instrumental
DISC FOUR
LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS
March, 1967
01. Take 1
02. Take 2
03. Take 3
04. Take 4
05. Take 5
06. Take 6
07. Take 7 piano + tamboura SI
08. Take 8 reduction from Take 7
March 2, 1967 OVERDUB SESSION
09. Bass
10. Lead Guitar
11. John vocal + Paul & John backings
12. John second vocal & backing SI
13. Paul second backing vocal SI
14. John third vocal SI
15. Final Vocal Mix unedited
16. RM11
MULTITRACK
17. Drums
18. Take 6 Monitor Mix
19. Vocal Pitch
EXTRA
20. RM20 1968
GETTING BETTER
March 9, 1967
21. Take 1 Warm Up
22. Take 1
23. Unknown Take breakdown
24. Take 7 w/rough vocal guide
March 10, 1967 OVERDUBS
25. Drums SI
26. Bass SI
27. Take 12 Tamboura & Guitar SI
March 21, 1967
28. Take 14 Mixdown of take 12
March 23, 1967 OVERDUBS
29. First vocal inserts
30. Paul & John vocal track #1
31. Paul & John vocal track #2
DISC FIVE
GETTING BETTER
March 23, 1967 OVERDUBS
MULTITRACKS
01. All vocals
02. Electric Guitars & Congas
03. Electric Pianos & Congas
04. Take 15 Remix
FIXING A HOLE
February 9, 1967
05. Take 1
Mixdown Take 1 onto Take 2 06. Rehearsal
07. Take 3
Overdubs onto Take 2
08. New Vocal insert SI
09. Second vocal SI
10. All vocals & Backing V SI
11. Electric Guitar SI
February 21, 1967
12. New backing track (Harpsichord, bass and drums SI)
13. Unknown RM Mix
MULTITRACK
14. Backing Vocals
15. Instrumental
SHE’S LEAVING HOME
March 17, 1967
16. Take 1
17. Take 6
March 20, 1967
18. Violins (4 track tape)
19. Cellos (4 track tape)
Reduction Take 1 into Take 9
20. Vocals Multitrack tape
21. Main Vocals (4 track tape)
22. Backing Vocals SI (4 track tape)
23. Take 9 (4 track tape)
24. RM1 with ADT
April 17, 1967
Stereo Remix 6 & Edit -MULTITRACK
25. Harp, Violas and Violins
26. Harp, Cellos & Double Bass
27. RS backing track
28. Vocals onto Edited Take 9
■既発より長く、今回初めて未編集で収録されるものを含む。
サージェントペパーズが発表されたのが1967年6月である。それまでもヒッピー・ムーヴメントの萌芽はあらゆる分野でその蕾を咲かせる兆候は存在したが、本格的にサイケデリックな社会現象として認知される嚆矢となったのは、ビートルズのサージェント・ペパーズに他ならない。また嚆矢であるだけでなく、その時代を象徴するものとして、発表から半世紀を経た現代でも名盤として認識されている。ドラッグの影響下であろうか、暗喩が散りばめられた難解な歌詞、煌びやかで幻想的な曲調。そのどれもが今までとは異なるビートルズの新しい音楽性を感じさせるものであった。ライブ活動の一切を辞しスタジオ・ワークに専念した成果が、このような当時のスタジオ技術の粋を集めたコンセプト・アルバムとして結実したのである。
アルバム・コンセプトとしては、ペパー軍曹率いる架空のバンドがショウを行なうというもので、観衆の喧騒から始まり次々に現れるエンターテイナーたち、名残惜しむかのようなエンディングと厳かなアンコールという流れになっている。しかし必ずしも全ての曲がこのコンセプトに沿って収録されているのではないのは、「Lovely Rita」や「When I’m Sixty Four」「Within You Without You」などを聴いてもわかる。乱暴に言えば冒頭の数曲とリプライズ以降だけがコンセプトに即し、それらに挟まれた楽曲は無関係であるともいえる。コンセプトらしきものを挙げるとしたら、それは全体を覆う曲調、複雑な作業を経た音色にあるのではないだろうか。このような雰囲気は次のマジカルにおいても残り香として感じる事が出来る。敢えて言うなれば、サイケな世界観を具現化し時代に定着させた象徴が、このアルバムのコンセプトと言える。アルバムの発表は1967年6月であるが、レコーディングは1966年12月頃から始められた。最後のツアーが8月なので、3か月の休暇をとった後のレコーディングである。4月から6月にかけて『リボルバー』をレコーディングしている事を考えると、ツアーを挟んでいかにこの時期の創作意欲が高かったを伺い知る事が出来る。本作は、このアルバム『サージェント・ペパーズ』のレコーディング・セッションを収録したタイトルである。本作はそのVol.1である。
【STRAWBERRY FIELDS FOREVER】
シングルでリリースされた両A面の内の1曲で、サージェントの楽曲と同時期に収録されている事から、一連のレコーディング・セッションとして収録されている。リリースはアルバムに先立つこと1967年2月である。同一の楽曲がデモの段階から完成に至るまでここまで多くのテイクが残存しているのも珍しい。それくらい複雑かつジョンが推敲を重ねた証なのであろう。当初「It’s not Too Bad」と仮題されたデモ音源は、1967年10月映画『How I Won The War』の撮影中にスペインでレコーディングされたものである。楽曲の骨子は既に完成しており、あの美しいメロディはこのようなシンプルな演奏でより際立っている。続いて1966年11月ケンウッドの自宅に場所を変え、エレクトリック・ギターによりデモ音源が収録されている。歌詞は若干異なるものの、ほぼ完成しており、ヴォーカルもダブル・トラックで収録している。最終バージョンのように「Let Me Take You Down♪」から始まる構成になるのはまだ先の事である。興味深いのはディスク1トラック22と23である。新しい試みとして導入したメロトロンを試行錯誤している様子が収録されている。いかに効果的に使用するかを探るため、プワァ〜という音色をいろいろと試しているようだ。
ここまでがジョンひとりによるデモ音源であったが、1966年11月24日からいよいよスタジオに入りエンジニアらと共に本格的なレコーディングに入る。当初はメロトロンを中心としたスロウな感じの曲となっている。この頃、11月の終わりに集中的にレコーディングが行なわれており、急速に曲が完成していく様子が伺える。そして12月に入ってもレコーディングは継続し、1966年12月8日に初めて、ジョージ・マーティンの手により弦楽器のオケが収録される。当初のメロトロンによるものとは印象ががらりと変わったハードなものである。それまでメロトロンを使ったアレンジを繰り返してきたが、いまひとつな印象をジョンは抱いており、マーティンにあえて全く異なるオーケストレーションの依頼をしたのであろう。このオーケストラによる演奏に初めて歌を入れたのがディスク1トラック46である。アップテンポになっただけでなく、ジョンの歌いまわしもロック調に変えられている。この後、しばらくメロトロンをやめ、オーケストレーションをバックにしたレコーディングが重ねられている。当初メロトロンをメインにしたスロウな楽曲だったものを、後半のレコーディングではオーケストラを導入したハードな楽曲にした。ジョンにしてみれば、どちらも捨てがたい。そこでマーティンに提案をする。「ふたつのバージョンをくっつけてくれ」。その結果がディスク2トラック5に収録されているテイク7とテイク26を合体させたアセテート音源である。
【PENNY LANE】
ストロベリー・フィールズとペニーレインの両A面は史上最強のカップリングであり、ジョンとポールの才能が同時に瞬間的に炸裂した稀有な組み合わせである。まるでこの2曲だけでアルバムを聴き終えたような充実感に満たされる。ストロベリーフィールズがギターでデモが作られていたのに対し、ポールはピアノでこの曲を作り始めた。ディスク2トラック9はポールが指示を出しつつ、手拍子を打ちながらヴォーカルとコーラスの練習をしている実に生々しいスタジオの様子が収録されている。そして「ペニーレイン」といえばあの印象的なオーボエとトランペットである。こちらもメロディをいろいろと試行錯誤している様子が収録されている。当初は控えめにアクセントとして加えられているのみであったが、あのように突き抜けたメロディにしたのは曲の印象を決定づける正しい選択であった。ディスク2トラック17のシングル・トラックのボーカルが、落ち着いた歌い方と相俟って素晴らしい出来のアウトテイクとなっている。
【SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND】
さて、一連のレコーディング・セッションから、いよいよアルバム収録曲の音源である。アルバム冒頭を飾るハードなタイトル曲のレコーディングは1967年2月1日から始まった。ウォーム・アップから始まり、当初からドラムとギターを前面に出したロックを志向した楽曲で、後に「オー・ダーリン」でも行なわれたように、ポールは意図的に枯れ気味の発声で歌っている。エンディングは「With A Little Help」に繋げられる事が決まっていたため、あえてエンディングまで完奏するのを放棄しているような感じである。サーカスっぽいイントロに加えハードなボーカル。しかしポールはさらにもう一味加えたかったようで、ディスク3トラック16では甲高いギターを重ねている。ディスク3トラック18はスタジオのライブラリーにあった、あのイントロで使用された喧騒のSEである。なんと全長2分20秒もの長さでノーカットで収録されている。
【WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS】
アルバムの2曲目にしてメドレーで繋げられた曲である。これを聴くと曲の境目がピアノ連打による部分で区分されているのがわかる。歓声が被せられる前のクリーン・イントロなのが新鮮である。ディスク3トラック30はリンゴのシングル・トラックによるボーカルのみで、コーラスはまだ重ねられていない。トラック31で初めてイントロのピアノ連打に「ビ〜リ〜シ〜」というコーラスが加えられる。曲中のコーラスもアカペラのような形で収録されているが、これを聴くとジョージが張り切っているように聞こえる。逆にトラック35はコーラストラックである。レコーディング手法の関係から初期のようにテイクを重ねるというものではなく、楽器を順に重ねるというトラックが収録されているため、あたかもマルチトラックのように分離させたように錯覚してしまうが、これらを重ねて曲が完成したということである。ディスク3トラック37は1曲目とのメドレー部分を繋げる歓声部分である。
【LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS】
さて本作のハイライトのひとつがこのルーシーのセッションであろう。幼いジュリアンの描いた絵からジョンが着想を得て作曲された幻想的な楽曲である。テイク1は別ボーカルでジョンはいくぶん平坦に歌っている。声そのものにエフェクトが既にかけられている事が伺える。サビのコーラス部分はまだ未収録でカラオケになっている。エンディングが注目で、最終的にフェードアウト処理される部分がきちんと最後まで(といってもいい加減な終わり方だが)収録されている。WITH A LITTLE HELPがトラック毎に収録されていたのに対し、ジョンは旧来のレコーディング法を好んでいたようで、何度も歌い直したテイクがこのように残されている。ポールの野太い声でタイトルを繰り返すサビのコーラス部分は結局テイク8まで登場せず、ずっと後にレコーディングされたものであろう。ディスク4トラック20は映画「イエローサブマリン」に登場したジェレミーが歌っているテイクである。
【GETTING BETTER】
テイク1とアナウンスがなされるものの、一度ブレイクダウンした後に仕切り直しでベーシック・トラックが収録されている。ボーカルはまだ遠くに聞こえるのみで楽器をメインとしたトラックである。エレピの音がこれほど効果的に使用されているとは、ボーカルが入っていると中々気付きにくいところである。トラック24もラフなガイドボーカルが聴こえるが音量は小さめ。1967年3月23日に初めてボーカルが録音される。メインはもちろんポールでコーラスはジョンがひとりのようだ。ちなみに2002年のツアーではステージでも披露された。ギターのカッティング・フレーズが印象的な曲であるが、本作で聴くことができる初期のテイクではエレピで演奏されている。ディスク4トラック30では興味深いことに、クラッピングが効果音として収録されている。これは最終的に割愛されたものである。
【FIXING A HOLE】
テイク1は1967年2月9日にレコーディングされている。ボーカルはリリース・バージョンと酷似しているが別テイクである。コーラスは一切入っておらず、ポールの独唱で非常にシンプルな印象を受ける。ディスク5トラック6はリハーサルで、あの特徴あるバロック調の鍵盤をあれやこれやと試している様子が収録されている。まさかサージェント・ペパーズの楽曲以外のスタジオの様子まで聴くことが出来るとは驚きである。そのまま流れで入るテイク3もまた別ボーカルで、冷静に歌っていたテイク1に比べ、こちらは元気いっぱい跳ねるように歌っている。今までのテイクが気に入らなかったのか、1967年2月21日にバッキングトラックを新たに録りなおしている。
【SHE’S LEAVING HOME】
ポールは2002年のツアーにおいてこの曲をライブで演奏している。実際に臨場した人はわかるだろうが、ライブではウィックスの奏でるキーボードとコーラスのみの演奏であった。実際にサージェント・ペパーズに収録のオリジナル・バージョンは弦楽器のみをバックに録音されており、いわゆるポールの独壇場で他のメンバーはコーラスでのみ参加している。デビュー以来全てのプロデュースを担当していたジョージ・マーティンであったが、この曲の弦楽器のスコアはマイク・リーンダーという外部に依頼している。多忙なためしばし待ってくれというマーティンに対し、仕事を急いでいたポールが独断で決めたようだ。マーティンはこの件に関しては明確に不快感を示している。テイク1で気付くのは最終的に割愛されたメロディが残されている点であろう。曲の流れを中断する形で挿入されているので違和感がある部分だが、逆に初めて聴く人にとっては、このようなブレイク・メロディが当初付与されていたとは最も驚く箇所であろう。
【ONE DOWN, SIX TO GO VOL.1】
『サージェント・ペパーズ』が『サージェント・ペパーズ』になるまでに、メンバーの間では『ONE DOWN, SIX TO GO』という仮題で呼ばれていた。本作はそれに因んでタイトリングされている。初登場音源を数多く含むビッグ・プロジェクトで、実にディスク10枚分を費やして網羅している。本作はその前編である。レコーディングの入口となった「ストロベリーフィールズ」のレコーディングから「She’s Leaving Home」までのスタジオ・セッション音源を収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
DISC ONE
STRAWBERRY FIELDS FOREVER
September - November 1966, SANTA ISABEL, SPAIN
“It’s Not Too Bad” Session 1
01. Tuning
02. Take 1
03. Take 2
04. Take 3
05. Take 4
06. Take 5 breakdown
“It’s Not Too Bad” Session 2
07. Take 6 - breakdown
08. Take 7
November 1966, KENWOOD, UK
Demo Session 1
09. Guitar overdub rehearsal
10. Guitar overdub
11. Demo playback
12. Vocal overdub
13. Guitar rehearsal / Playback snippet
Demo Session 2
14. Take 1 breakdown
15. Take 2 breakdown
16. Take 3 breakdown
17. Take 4 breakdown
18. Take 5 breakdown
19. Take 6 breakdown
20. Take 7
21. Take 8
22. Mellotron rehearsal on Takes 3-6
23. Mellotron overdubs on Take 7
EMI STUDIOS, LONDON UK
November 24, 1966
24. Rehearsal
25. Take 1 Single vocal
26. Take 1 Vocal Overdubs
27. Take 1 ADT unused fragment
November 28, 1966
28. Take 2
29. Take 3 breakdown
30. Take 4
November 29, 1966
31. Take 5 breakdown
32. Take 6
33. Rehearsal
Overdubs on Take 6
34. Electric Guitar overdub
35. Mellotron and Bass SI #1
36. New single vocal track
37. Mellotron and Bass SI #2
38. Take 7 remix from 4-track
39. Take 7 reduction
40. Take 7 RM3
41. Take 7 Acetate
December 8, 1966
42. Take 23
43. Take 24
December 15, 1966
44. SI onto Take 25 (edit of Takes 15 & 24)
45. SI #2 onto Take 25
46. Take 26 w/single vocal SI
47. Take 26 w/two vocal tracks
48. Take 26 RM9
DISC TWO
STRAWBERRY FIELDS FOREVER
December 21, 1966 MIXING & MULTITRACKS
01. SI Vocals + piano onto Take 26
02. SI Vocal #2 onto Take 26
03. Takes 15, 24 & 26 multitrack 1
04. Takes 15, 24 & 26 multitrack 2
December 22, 1966 MIXING
05. Take 7 + 26 EMI Acetate
PENNY LANE
December 29, 1966
06. Take 6
07. Pianos SI onto Take 6
January 6, 1967
08. Take 8 fragment
09. SI Overdubs onto Take 8
January 9, 1967 Overdub Session
10. Warm Up
11. Piano rehearsal
12. Flutes & Flugelhorn Rehearsal
13. Take 9 playback & Piano Overdub #1
14. Take 9 playback & Piano Overdub #2
15. Take 9 Flutes & Flugelhorn SI
January 12, 1967
16. Oboes & Trumpets SI onto Take 9
17. Take 9 single lead vocal & Oboes
18. RM8 w/double tracked vocal
January 17, 1967
19. Oboe & Piccolo instrumental
20. RM9
21. RM10
22. RM11
23. True Capitol Promo 45” RM11
January 25, 1967 MIXING & MULTITRACKS
24. Paul single tracked vocal
25. Paul double tracked vocal
26. ADT, Bass and extra piano
27. Flutes, extra trumpets & horns
28. Alternate Channel Mix
DISC THREE
SGT PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND
February 1, 1967
01. Warm Up (unedited)
02. Take 1 (unedited)
03. Take 2 (fragment)
04. Take 9
05. Take 9 (4-track reel)
February 2, 1967
OVERDUB SESSION onto Take 9
06. Free Now
07. Alternate vocal
08. Free Now playback (unmixed)
09. Isolated playback chat unmixed
10. Isolated playback chat clean
11. Main Vocal SI
12. Paul & John vocals SI
13. George Vocal SI
14. Take 9 final vocals SI
15. Mixdown Take 10 Acetate
March 3, 1967 OVERDUB SESSION
16. Harrison Guitar SI onto Take 10
17. Horns SI onto Take 10
March 6, 1967 OVERDUB SESSION
18. Atmosphere unedited tape
19. Atmosphere SI (4-track reel)
20. Take 10 Remix 8
FOUR TRACK REEL from Take 10
21. Backing Track
22. Vocal Track Take 20
MULTITRACKS
23. Bass
24. Vocals
25. Instrumental
26. George Martin on mixing desk
WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
March 29, 1967
27. Take 1 (breakdown)
28. Take 2
29. Take 10 (4-track reel)
30. Lead Vocal SI
31. Backing Vocals #1 SI (4-track reel)
March 30, 1967 OVERDUB SESSION
32. Timpani and snare Rehearsal
33. Timpani and Bass SI (4-track reel)
34. Lead Guitar SI
35. Backing vocals #2 & Hammond SI (4-track reel)
36. Take 11 (4-track reel)
37. Atmosphere Intro
MULTITRACK
38. Drums
39. Bass and Tambourine
40. Piano
41. All vocals
42. Instrumental
DISC FOUR
LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS
March, 1967
01. Take 1
02. Take 2
03. Take 3
04. Take 4
05. Take 5
06. Take 6
07. Take 7 piano + tamboura SI
08. Take 8 reduction from Take 7
March 2, 1967 OVERDUB SESSION
09. Bass
10. Lead Guitar
11. John vocal + Paul & John backings
12. John second vocal & backing SI
13. Paul second backing vocal SI
14. John third vocal SI
15. Final Vocal Mix unedited
16. RM11
MULTITRACK
17. Drums
18. Take 6 Monitor Mix
19. Vocal Pitch
EXTRA
20. RM20 1968
GETTING BETTER
March 9, 1967
21. Take 1 Warm Up
22. Take 1
23. Unknown Take breakdown
24. Take 7 w/rough vocal guide
March 10, 1967 OVERDUBS
25. Drums SI
26. Bass SI
27. Take 12 Tamboura & Guitar SI
March 21, 1967
28. Take 14 Mixdown of take 12
March 23, 1967 OVERDUBS
29. First vocal inserts
30. Paul & John vocal track #1
31. Paul & John vocal track #2
DISC FIVE
GETTING BETTER
March 23, 1967 OVERDUBS
MULTITRACKS
01. All vocals
02. Electric Guitars & Congas
03. Electric Pianos & Congas
04. Take 15 Remix
FIXING A HOLE
February 9, 1967
05. Take 1
Mixdown Take 1 onto Take 2 06. Rehearsal
07. Take 3
Overdubs onto Take 2
08. New Vocal insert SI
09. Second vocal SI
10. All vocals & Backing V SI
11. Electric Guitar SI
February 21, 1967
12. New backing track (Harpsichord, bass and drums SI)
13. Unknown RM Mix
MULTITRACK
14. Backing Vocals
15. Instrumental
SHE’S LEAVING HOME
March 17, 1967
16. Take 1
17. Take 6
March 20, 1967
18. Violins (4 track tape)
19. Cellos (4 track tape)
Reduction Take 1 into Take 9
20. Vocals Multitrack tape
21. Main Vocals (4 track tape)
22. Backing Vocals SI (4 track tape)
23. Take 9 (4 track tape)
24. RM1 with ADT
April 17, 1967
Stereo Remix 6 & Edit -MULTITRACK
25. Harp, Violas and Violins
26. Harp, Cellos & Double Bass
27. RS backing track
28. Vocals onto Edited Take 9
THE BEATLES / ONE DOWN, SIX TO GO Vol.1 【5CD】
販売価格: 8,000円(税込)
在庫あり