DAC-087 EUROPE 76 【4CD】

PAVILON DE PARIS FRANCE JUNE 7, 1976
DISC 1&2 AUDIENCE SOURCE
DISC 3&4 SOUNDBOARD SOURCE

VGP盤人気廃盤タイトルのEUROPE 76(VGP-056)とVIVE LA FRANCE !(VGP-350)に使用されたオリジナル・マスターより'76年6月7日のパリ、アバトワ公演をエクセレントなオーディエンス・ソースとサウンドボード・ソースの2バージョンを一挙に収録したセットです。再版のリクエストの大変多いタイトルでしたが、入手難でプレミア状態であることに目を付けた某レーベルよりオーディエンス・ソースがVIVE LA FRANCE !(SODD009/010)、サウンドボード・ソースがPARIS PAR EXCELLENCE(SODD067/068)としてコピー販売されています。これらのコピーCDがリリースされたおかげでテープのオーナーから「テープの恣意的な改ざんをされた」としてクレームが入りました。テープ・オーナーからの要請と再版を望む多くのお客様からのリクエストにお応えするべく、保存してあったCDマスターを制作する以前の未加工素材から細かくチェックを入れリマスタリングを施し、くまなくテープを磨き上げました。DISC-1/2のオーディエンス・ソースはVGP盤リリース時よりもEQ感のないナチュラルでフラットな音質に仕上げました。DISC-3/4のサウンドボード・ソースは最高の状態に仕上げるべく、元素材の状態からディスク2枚分で計300箇所以上の細かいヨレやノイズの修正／除去が行われました。コピー盤PARIS PAR EXCELLENCE(SODD067/068)では、このサウンドボード・ソースの曲間でやや欠落しているオーディエンス・ノイズをEUROPE 76(VGP-056)よりこれまたコピー使用して延ばしているのですが、音楽部分でない曲間のオーディエンス・ノイズ部分においても両音源の音の質感の差はいかんともし難かったようで、結果は聞くも無残なハリボテ音源と化してしまっていました。このコピー盤で新たに施されたEQ操作も素人作業の域を出るものでなく、不必要に強調された高音域は失笑モノです。 もちろん今回のリリースでは音源提供者のコンセプトを無視するような無理な編集加工は作業より一切排除しております。編集前の元々の音源はディスク1は1曲ごとに分断されたアセテートカッティング用のステレオ・リミックスのハイジェネレーション・テープ、ディスク2は12インチ盤にカッティングされたステレオ・リミックスのアセテート・ソースが使用されています。正規ライブLOVE YOU LIVEの収録テイクの選別用に制作された関係者用素材のため、最初からLPに収録予定のなかったANGIEは試聴用テープが存在しません。コピー盤PARIS PAR〜はいくつかのレビューで2種のVGP廃盤タイトルからのコピー編集盤であることをはっきり明記されていないため、この悪質なコピー盤に騙されて引っかっかってしまった方が多くおられたようです。相も変わらず某レーベルはVGP廃盤、人気盤のコピー乱発を繰り返しているようですが、今回のリリース以降も、これら悪質なコピーを駆逐すべく定番音源のアップグレード再発に努めるよう努力いたします。ご期待下さい。